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【最高金額54.1億円】2023年4月の資金調達を調査してみた Part1

 こんにちは!PreVenture編集です!

今回は「2023年4月前半の資金調達動向」についてご紹介します!
4月前半の資金調達では、ITのSaaS企業やR&D領域で高い技術力を持つ企業、ハードウェア×ソフトウェアでサービスを展開する企業など幅広い領域で資金調達が実施されました。また、金融機関による融資や借入による資金調達も実現しています!
期間は4月1日~15日、最高金額は54.1億円となっています!

〇4月前半資金調達 1日~15日

株式会社Sky Drive

事業内容
空飛ぶクルマ(電動垂直離着陸型無操縦者航空機(eVTOL))の開発・製造・販売・運航サービス等
物流ドローンの開発・製造・販売・運用サービス・コンサルティング等

金額
不明

調達手段
第三者割当増資

資金調達概要
SkyDrive社はシリーズCラウンドで追加調達を実施したことを発表しました。

空飛ぶクルマや物流ドローンを開発する同社は次世代のモビリティカンパニーとして注目を集めています。2019年に有人飛行を実現しており、2025年の大阪・関西万博においてベイエリアでのエアタクシー実現を目指しています。また、「スマートモビリティ万博」空飛ぶクルマ事業における参加企業にも選定されています。

ちなみに、空飛ぶクルマは海外ではeVOLTやUAWとも呼ばれており、機体の開発が世界各国で急がれており、世界的な産業となりつつあります。

調達した資金については「2022年9月に実施した資金調達同様に、今回の調達により事業基盤、経営基盤を強化する事で、「空飛ぶクルマ」と「物流ドローン」のメーカーとして、機体開発、事業推進と中長期的な成長を加速して参ります。」としています。

プレスリリースより
「空飛ぶクルマ」(※1)および「物流ドローン」を開発する株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩、以下「当社」)は、スカイ・イノベーション投資事業有限責任組合等からの第三者割当増資により、2022年9月に続くシリーズCの追加調達を実施したことをお知らせいたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000038857.html

株式会社Acompany

事業内容
プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング

金額
1.5億円
※シリーズAラウンドの合計は約7.9億円

調達手段
融資・第三者割当増資

資金調達概要
Acompany社はシリーズAラウンドのセカンドクローズにて1.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

企業にとってデータはますます重要なものとなっています。データを活用したITサービスの増加、データを活用したサービスの改善、営業・マーケティング、業務効率化などデータを軸にした企業経営が基本となっています。

一方でデータ保護の観点における規制も厳しくなっており、データを適切に扱うことができないと大きな損失に繋がる事例も現れるなど、多くの企業でデータ保護は重要な項目となってきました。そのような中でプライバシーテックは注目されるようになっています。

Acompany社は、企業間のデータ連携におけるプライバシー保護サービスを提供しています。技術と法律の双方に強みをもったサービスを展開し、企業のプライバシー保護を支援しています。

プレスリリースより
「プライバシーテックで社会課題を解決」することを目指す株式会社Acompany(アカンパニー、愛知県名古屋市西区、代表取締役CEO 高橋亮祐、以下Acompany)は、シリーズA資金調達のセカンドクローズにおいて、1.5億円の資金調達を実施したことをお知らせします。これにより、シード期からのデットファイナンスを含めた累計資金調達額は約10.2億円となりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000046917.html

REVISIO株式会社

事業内容
テレビを対象としたメディアリサーチ、テレビCM・番組の効果測定分析サービスの提供

金額
2.4億円

調達手段
第三者割当増資、融資

資金調達概要
REVISO社は、シリーズBのセカンドクローズにて総額2.4億円の資金調達を実行したことを発表しました。ファーストクローズと合わせて約8億円の資金調達になります。

REVISO社はテレビ広告の効果を最大にし、膨大なテレビ広告予算の効率を高める視聴データを取得する効果測定分析サービスを提供しています。ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた独自のデータ分析手法を用いて、データドリブンなテレビ広告運用をサポートしています。

今回調達した資金について「今回調達した資金は、事業拡大を見据えたプロダクトの開発と展開、ならびにビジネス基盤構築への積極投資や人材の確保を進めてまいります。また、テレビ広告費の最適化に欠かせない「注視」データのサービス認知および利用拡大を加速させてまいります。」としています。

プレスリリースより
ご家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測るREVISIO株式会社(旧TVISION INSIGHTS、所在地 :東京都千代田区、代表取締役社長 郡谷 康士、以下REVISIO)は、SMBCベンチャーキャピタル、Adlib Tech Ventures、日本政策金融公庫の各社や複数のエンジェル投資家などを引受先とした第三者割当増資および融資により、シリーズBのセカンドクローズにて、総額2.4億円、ファーストクローズと合わせて約8億円の資金調達を実施しました。
なお、REVISIOはこれまでに約20億円の資金調達(増資・融資含む)を実施しており、この度の調達により累計調達額は約23億円になります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000051361.html

株式会社wevnal

事業内容
BX プラットフォーム「BOTCHAN」を運営

金額
10億円

調達手段
第三者割当増資、融資、広告事業譲渡

資金調達概要
wevnal社は、シリーズBセカンドクローズにて合計10億円の資金調達を実施したことを発表しました。

wevnal社はBXプラットフォーム「BOTCHAN」を通じてブランド体験の向上を通じて、消費者や企業のLTV最大化を実現するマーケティングSaaSベンチャー企業です。

BOTCHANは購入までのサポートや購入後のアフターフォローを最適化し顧客のブランドに対するロイヤリティ向上による企業と消費者のオンラインでのブランド体験(BX)向上を実現します。企業と消費者のそれぞれのタッチポイントでサービスを提供しています。

プレスリリースより
BX プラットフォーム「BOTCHAN」を運営する株式会社wevnal(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:磯山 博文、以下wevnal)は、シリーズBセカンドクローズにおいて Sony Innovation Fundを引受先とした第三者割当増資ならびに大手金融機関からの融資、広告事業譲渡により合計10億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。これにより、シリーズBラウンドでの資金調達額は20億円となり、これまでの累計資金調達額は26億円となります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000015648.html

株式会社電脳交通

事業内容
タクシー配車システム開発・提供
タクシー会社の配車業務受託運営サービス

金額
総額約12億円

調達手段
第三者割当増資

資金調達概要
電脳交通社は総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。

同社はタクシー事業者向けに経営改革・業務効率化を実現するクラウド型タクシー配車システム「電脳交通」、配車業務の負担を軽減する委託サービス「電脳配車室」を提供しています。また、地域自治体向けにデマンド交通や乗り合いの管理システムの開発・運営を行い、地域の交通課題を解決するソリューションを提供しています。

タクシー事業者向けサービスは、リリース後毎年200%ペースで導入車両数が拡大し2023年3月時点で全国45都道府県の事業者に導入されているとのことです。
自治体向けのソリューションは全国へ30箇所以上へ展開し、タクシーのEV化を促進するためのプロジェクトを業界大手の第一交通産業グループと共同で展開しNEDO採択事業にも選出されるなど、活躍しています。

今回調達した資金については「 サプライ領域におけるタクシーDXを実現するためのプロダクト強化、既存事業のさらなる伸長を見据えた組織基盤の強化、将来的なIPOを視野に入れた体制構築に向けた採用強化に取り組みます。」としており今後に期待が高まります。また、脱炭素関連のプロジェクトにも取り組む姿勢を見せています。

プレスリリースより
株式会社電脳交通(代表取締役社長:近藤洋祐、本社:徳島県徳島市、以下電脳交通)は、複数の新規投資家および既存投資家を引受先とした総額約12億円の資金調達を実施いたしました。今回の調達による累計資金調達額は約27億円(※)となります。
今後は、地域交通の課題解決に向けたタクシーのDXを加速するとともに、事業基盤を活かしたデマンド交通や脱炭素などの新たな取り組みに着手し、日本の地域社会が抱える移動・交通の課題解決を目指します。(※エクイティ・デッドファイナンスの合算額)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000053640.html

株式会社NEXT STAGE

事業内容
ヒンツアナリティクスサービス「QualiZ」
設計前図書監査サービス「ヒンツ監査サービス」
学習環境プラットフォーム「ACRO5」

金額
2億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
ヒンシツアナリティクスクラウド「QualiZ(クオリツ)」を運営する株式会社NEXT STAGE(本社:大阪市阿倍野区、代表取締役:小村直克、以下「当社」)は、イノベーション・エンジン株式会社が運営管理する投資事業有限責任組合をリードインベスターとして、池田泉州キャピタル株式会社が運営する投資事業有限責任組合、中国電力株式会社を引受先とする第三者割当増資により、約2億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000050801.html

サウンドウェーブイノベーション株式会社

事業内容
音波による革新的で安全な治療技術の創出を目指す

金額
約3.5億円

調達手段
増資(シリーズB)

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000118851.html

メタジェンセラピューティクス株式会社

事業内容
腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を推進

金額
11億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000075935.html

株式会社Helical Fusion

事業内容
ヘリカル型核融合炉の開発

金額
不明

調達手段
増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000089262.html

株式会社Stayway

事業内容
補助金のDXを推進する「補助金クラウド」を提供
金額
約1億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000077.000028016.html

株式会社SmartRyde

事業内容
空港送迎に特化したマーケットプレイス「SmartRyde(スマートライド)」

金額
4.5億円

調達手段
第三者割当増資、資本性ローン

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000033576.html

株式会社ドローンショー

事業内容
ドローンショー事業
ドローン空撮事業
ワークショップ事業

金額
約1億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://droneshow.co.jp/20230410-news/

カリスト株式会社

事業内容
医用画像データプラットフォームを運営
金額
2億円

調達手段
増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000116169.html

株式会社デジリハ

事業内容
リハビリツール「デジリハ」を開発
金額
1億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000095667.html

株式会社AGE technologies

事業内容
そうぞくドットコムを運営

金額
5.9億円

調達手段
第三者割当増資、融資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000080229.html

株式会社SoVa

事業内容
テクノロジー×専門家、新しい形の会計事務所「SoVa」

金額
約2.3億円

調達手段
第三者割当増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000051353.html

株式会社フィナンシェ

事業内容
ブロックチェーンを活用したトークン発行型のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」
金額
総額11億円

調達手段
増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000307.000042665.html

Ryodan Systems AG

事業内容
zkRollupプロジェクト「INTMAX」を手掛ける
金額
6.5億円

調達手段
増資

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000110841.html

株式会社New Innovations

事業内容
AIカフェロボット「roo C」
OMOソリューション事業

金額
54.1億円

調達手段
第三者割当増資、融資、リース枠設定

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000046923.html

YUIME株式会社

事業内容
一次産業に特化した人材支援サービスと情報支援サービスを展開
金額
約3億円

調達手段
第三者割当

プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000038488.html

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「2023年4月前半の資金調達動向」についてご紹介します!
4月前半の資金調達では、ITのSaaS企業やR&D領域で高い技術力を持つ企業、ハードウェア×ソフトウェアでサービスを展開する企業など幅広い領域で資金調達が実施されました。

調達の規模は引き続き小さくなっています。またシリーズB、Cあたりで調達ラウンドを多段階にわけ実施する事例も多く見られています。このように多段階に分けるメリットとして、投資家によって交渉期間が異なる状況下で必要な資金をいち早く入手し事業を推進することができるということがあります。シリーズB、Cでは金額が大きくなる、投資家の数が増えるという特徴があり、調達ラウンドを多段階に分ける調達手段を選択することも当たり前となってきました。

最後に。。。

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