【最高金額10億円】2023年5月の資金調達を調査してみた Part1
こんにちは!Preventure編集部です!
今回は「2023年5月前半の資金調達動向」についてご紹介します!
5月前半の資金調達では、以前から引き続き製造業や運送などの分野においてDXやSaaSによるソリューションを提供する企業が多く資金調達を実施しました。また、デットファイナンスによる資金調達も実施されました。
期間は5月1日〜15日、最高金額は10億円となっています!
〇5月資金調達動向 1日~15日
株式会社LexxPluss
事業内容
自動搬送システムの開発
金額
2億円
調達手段
資本性ローン
資金調達概要
LexxPluss社は2億円の資金調達を実施したことを発表しました。2023年3月にはシリーズAラウンドで14.5億円調達しています。今回の調達は資本性ローンによる調達となっています。
LexxPluss社は日本の物流業や製造業の課題を解決することを目指すスタートアップ企業です。同社は産業インフラとなるロボティクス・オートメーション製品の開発と販売に取り組んでいます。
今回調達した資金を活用して、日本市場での製品導入を拡大し、また米国市場における事業展開を加速させる予定であるとしています。
株式会社PETOCOTO
事業内容
ペットウェルネス事業
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
PETOKOTO社は今回シリーズB1stクローズとして第三者割当増資により資金調達を実施したことを発表しました。
PETOKOTOは、以下の3つの事業を展開しています。
OMUSUBI(お結び): 保護犬猫と新しい家族をつなげる審査制のマッチングサイトPETOKOTO MEDIA: ペットの一生に寄り添う情報メディア
PETOKOTO FOODS: 家族クオリティのフレッシュペットフードを提供
近年ではますますペットの家族化という価値観が根付きつつあり、ペットの健康意識などにも関心が高まりつつあります。ペットフード・用品の市場規模は2019年度時点で4461億円、ペットショップや医療などを合わせた関連市場全体ではおよそ1.5兆円にもなります。
ペット産業ではデジタル化が遅れていたり、殺処分という社会問題も根強く残っており、これらの課題を解決することをミッションとする同社から目を離せません。
株式会社VARK
事業内容
バーチャルライブプラットフォーム
メタバーステンプレート
3Dアバター向け動画作成支援ツールの提供
金額
10億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
VARK社は今回シリーズCラウンドにて約10億円の資金調達を実施したと発表しました。
株式会社VARKはバーチャルライブプラットフォーム、メタバーステンプレートを組み合わせた「VARK」、3Dアバター向け動画作成支援ツール「VARK SHORTS」などの事業を展開しています。
「VARK」はバーチャルライブプラットフォームであり、メタバーステンプレートを活用することで臨場感のあるバーチャルイベントやライブ体験を提供しています。年間のライブ実施回数は、シリーズBの資金調達のプロダクト強化により2倍以上に増えています。また、メタバーステンプレートは株式会社電通や株式会社テレビ東京などの取り組みで大型イベントの一環としても活用されています。
今回の資金調達により、同社はプロダクト開発体制強化を図ると発表しています。
エレファンテック株式会社
事業内容
プリント基板製造における水・資源・エネルギーを大幅に削減する製造技術の開発
金額
9億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
エレファンテック社はインクジェット印刷による電子回路製造技術の実用化と普及に取り組む企業です。
同社が実用化と普及を目指す技術では、従来の製法に比べてCO2排出量を75%、水の消費量を95%削減することが可能です。この技術は環境負荷を大幅に削減するだけでなく、エレファンテックの技術は効率性と生産性の向上にも貢献しています。これにより、環境に配慮した製造プロセスと製品の品質と性能の両立を可能にします。
同社の取り組みは持続可能性に関する世界的なトレンドともマッチしています。今後は同社の技術の実用化と普及により、さまざまな産業分野でより環境にやさしい製造プロセスが導入され、持続可能な未来の実現に寄与することが期待されます。
MI-6株式会社
事業内容
材料開発の効率化するSaaSの提供
金額
6.5億円
調達手段
第三者割当増資
融資
資金調達概要
MI-6社は今回シリーズAラウンドにて融資、第三者割当増資を合わせて6.5億円の資金調達を完了させました。
株式会社MI-6は、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)の分野で活躍するスタートアップ企業です。2017年11月に設立され、材料開発の効率化を実現するSaaSプラットフォーム「miHub」やハンズオン支援サービスを提供しています。これにより、素材・化学メーカーを中心に100社以上の導入を果たし、市場からの期待と高い評価を得ています。
今回調達した資金は、プロダクト開発体制の強化、導入企業への提案・サポート強化、技術開発投資に用いると発表しています。
*マテリアルズ・インフォマティクスとは、科学産業のようなプロセス系の製造業における製品設計に、ビッグデータやAI、機械学習といったデジタル技術を活用するものです。
EF Polymer株式会社
事業内容
100%オーガニックの超吸水性ポリマーの開発
金額
5.5億円
調達手段
非公開
DataLabs株式会社
事業内容
三次元データ活用のSaaS
金額
4.3億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社ユーブローム
事業内容
スキンケア診断アプリ
金額
3,600万円
調達手段
新株予約権スキーム
株式会社Closer
事業内容
AIロボットの開発・提供
金額
1億円
調達手段
増資
Yap株式会社
事業内容
製薬企業の流通管理に付帯する業務をDXするサービス
金額
2,000万円
調達手段
第三者割当増資
株式会社aiESG
事業内容
ESG評価プラットフォーム事業
金額
約1.5億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社CAST
事業内容
防爆対応の配管減肉モニタリングシステム
金額
1.5億円
調達手段
第三者割当増資
Global Vascular株式会社
事業内容
高度管理医療機器「下肢動脈疾患用薬剤溶出性ステントデリバリーシステム」開発
金額
2.5億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社シービーティー
事業内容
クラウド型基幹業務システム「プロカン」開発
金額
約2.2億円
調達手段
第三者割当増資
LQUON株式会社
事業内容
長距離量子通信ハードウェア「LQUON」の開発
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
株式会社Quna Sys
事業内容
量子コンピュータを利用できるソフトウェア「Qamuy」の開発
金額
非公開
調達手段
非公開
CrestecBio株式会社
事業内容
重症虚血性脳卒中に対する高分子ミセル製剤の研究開発
金額
非公開
調達手段
非公開
Sei
事業内容
デジタル資産取引のためのレイヤー1ブロックチェーン
金額
非公開
調達手段
非公開
株式会社Magic Shields
事業内容
高齢者の転倒による骨折を減らす柔らかい床「ころやわ」
金額
2.3億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社HANATABA
事業内容
Zoom自動進行AIツール
オンライン自習室「どこでも自習室」
金額
非公開
調達手段
非公開
株式会社cizucu
事業内容
コミュニティ・ストックフォトアプリ「cizucu」の運営
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
Morus株式会社
事業内容
蚕の研究開発
金額
約2億円
調達手段
第三者割当増資
デットファイナンス
株式会社Modeling
事業内容
メタバース事業
金額
非公開
調達手段
非公開
株式会社HACARUS
事業内容
AIによる医療・製造業・エネルギー・インフラ分野での課題解決、DX推進
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
株式会社アリラ
事業内容
ヘリコプター事業
金額
2,600万円
調達手段
増資
ペイトナー株式会社
事業内容
「ペイトナー請求書」
「ペイトナーファクタリング」の提供
金額
非公開
調達手段
非公開
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「2023年5月前半の資金調達動向」についてご紹介しました。
5月前半の資金調達では医療分野やAI業界での資金調達がいくつか見られました。
また、今回まとめた中での最高金額を調達したのはバーチャル空間を活用するサービスVARKでした。Appleが新製品として空間コンピュータ「Apple Vison Pro」を発表し、今後ますますバーチャル空間でのサービスが盛り上がりを見せそうです。
エンタメを筆頭に、医療やAI、物流でも新しいサービスが多数登場しており、今後もどのような企業が資金調達を成功させているのかに注目です。
最後に。。。
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