見出し画像

【必見】リスキリングの重要性について!政府も注目するリスキリング。なぜ注目されているのでしょうか?

こんにちは!Preventure編集部です!

今回は「リスキリングの必要性」についてご紹介します。
デジタル化が加速し、第4次産業革命と言われるようになった現代。成長産業や産業構造が変化する中で必要とされるスキルが大きく変化しています。このまま行くと、失われる仕事が発生する一方、新しく多く仕事が生まれると予測されています。

そのため、現状の仕事では雇用を失う可能性も多く、新しく発生する仕事にシフトチェンジできる環境を整えなければならないとされています。

そこで注目されているのが「リスキリング」です。これまで以上に高度な技術が求められるようになり、岸田首相も5年間で一兆円の人材投資を行うことを表明するなど人材投資が注目されています。そして、これから求められるスキルを身につけることが市場価値の工場にも繋がります!


リスキリングとは

経済産業省は、リスキリングについて

「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」

と定義しています。

世界の経済動向ビジネスの潮流の変化、デジタル化が加速するなか国内では賃金上昇率の停滞、人材の流動が硬直しているなどの課題があり、過去30年間は失われた30年と言われています。日本はいまのままでは、今後の経済の成長が期待できないのが現状です。そこで注目されているのが、リスキリングです。

リカレント教育との違い

リスキリングとリカレント教育の違いは、学習過程に違いがあります。リカレント教育は仕事から一度は離れます。そして大学などで学習したのちまた職場に戻ることを指します、対してリスキリングは、現職で新しい価値を生む、他の業界に転職するために必要なスキル・知識を身に着けるなどの目的で利用されます。リスキリングは仕事をしながら、必要なスキルに特化して身に着けます。

アンラーニングとの違い

他にも意味が混同しがちな言葉にアンラーニングがあります。アンラーニングはこれまでの価値観や知識を振り返り、古いものをアップデートさせることを指します。

リスキリングが新しい価値を身に着けるのに対してアンラーニングは、古い価値観をアップデートするという違いがあります。

リスキリングのこれまで

2013年ーオックスフォード大学
2016年ー世界経済フォーラム
2020年ー世界経済フォーラム ”リスキリング革命を発表”
2022年ー岸田首相 ”5年間で一兆円の投資を表明”
2023年ー政府 ”三位一体の労働市場改革による構造的な賃上げの実現と「人への投資」を強化”

リスキリングは、海外では2013年〜2016年ごろに一気に注目を集めました。そして、日本ではそこから約6、7年程遅れて注目されるようになっています。

2020年に世界経済フォーラムが発表した「リスキリング革命」では、2022年までに7,500万の雇用が失われると予測している一方で、技術進歩と新しい働き方により、1億3,300万の新しい職も創出される可能性があることを理由に、政府投資、官民協力によってリスキリングを先導することが重要であるとしており、企業による積極的な投資が呼びかけられました。

世界経済フォーラムでリスキリングが注目される背景には、第4次産業革命があります。技術進歩により多くの業界で構造の変化や、国際競争力に変化が起こることが予測されています。そして、このような技術進歩によって多くの人にとって雇用喪失の危機となります。しかし一方でそれ以上の職を生むことになります。そのため失業を防ぐには、被雇用者を失われる職から、新しく生まれる職に流動させる必要があります。そこでリスキリングが注目されました。

世界経済フォーラムでは主要20か国に対してリスキリング投資を行うことを呼びかけました。その呼びかけに対して、日本では岸田内閣は5年1兆円の投資を表明しています。

5年で一兆円投資、人への投資

世界経済フォーラムを始めとしたリスキリングへの投資を促す動きなどもあるなかで、岸田首相も2022年に”リスキリング投資に対して5年間で一兆円の投資を行うことを表明しました。そして、2023年には ”三位一体の労働市場改革による構造的な賃上げの実現と「人への投資」を強化”することを表明しています。
 ここでの3位一体とは
「新たな時代に合わせた学び直しを行うリスキリング」
「日本型の職務給の導入、成長分野への円滑な労働移動」
「この3つを三位一体の労働市場改革」

の3つです。

国の狙いは「賃上げ」で、そのために、成長産業への人材の流動を促すことや
中小・中堅企業・スタートアップ企業の活性化を目指しています。

日本企業は人材投資に消極的

ここで、日本企業と諸外国企業の人材投資の様子を見ていただきます。

アメリカの1/20

2010年から2014年間のGDP比における人材投資(OJT)以外の国際比較を見てみると、アメリカが2.08%であるのに対して、日本はわずか0.1%でした。これは、厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析」を基に経済産業省が発表しています。

経済産業省経済産業政策局は「日本企業のOJT以外の人材投資(GDP比)は、諸外国と比較して最も低く、低下傾向。社外学習・自己啓発を行っていない個人の割合は半数近くで、諸外国と比較しても不十分。」と結論付けています。

諸外国が、社外学習自己啓発などによって積極的な学習を行っているのに対して、日本ではほとんど行われていません。日本の企業が教育訓練に消極的な理由に本業に支障をきたす、教育内容が実践的でなく業務に生かせないなどが上げられます。

諸外国が新しいスキルを身に着けることに対して積極的なのに対して、日本の企業は今の業務が最優先であり、他の教育訓練に対して消極的であることが分かります。

リスキリングの目的

ここまでご紹介してきたように、リスキリングは世界的に重要視されており諸外国はいち早く取り組んでいます。そして、ここ数年でようやく日本でもリスキリングが話題となっています。

リスキリングが重要視される背景には、第4次産業革命があげられます。業界構造や今後伸びる産業、などが大きく変化するなか求められるスキルも大きく変化しています。特にデジタル化の波は大きな影響を与えています。

リスキリングの目的はこのように、環境が変化する中で新しい環境に適応するためのスキルを身につけることです。

今後は専門技術における人材が不足することが予測されています。現在は、農業、物流、介護、建築などで人手不足が問題となっています。しかし、これらの課題は自動化やロボットの導入などによっておおむね解決すると推測されています。そして、AI、ロボットなどのデジタル化・自動化が進むにつれてこれらを管理する専門技術人材が不足すると推測されています。

これから先の時代に必要とされるのは、AIやその他ITを活用して、DXを推進できる人材、AI・デジタルに理解のある人材ということになります。リスキリングを行い、今後必要とされるスキルを身につけることが大切です。

また、AIだけでなく、WEB戦略やデジタルマーケにおいても企業が必要とするレベルのスキルをもつ人材が少なく、人材の質に頭を悩ませる企業が多いことも事実です。今後さらなるキャリアアップを目指す人は、高いレベルのスキルを身につけることが大切です、

リスキリングのメリット~企業~

ここで企業がリスキリングを行うメリットをご紹介します。

DX人材の採用コストが抑えられる

企業がリスキリングを導入するメリットの一つ目が、「DX人材の採用コストが抑えられる」です。
転職活動はこれまで以上に当たり前になっていますが、求めている人材に中々出会えないという現象が起こっています。

実際に、AIやデジタルに高いレベルで精通している人材はそもそも数が少なく、出会える確率が限りなく低いです。この傾向は今後も続くと予想されます。

そのため、自社でDX人材を育てるという姿勢が重要です。自社で人材を育てることで人材の採用コストを抑えることができます。

事業拡大・新規事業に着手できる

さらに、自社でDX人材を育てることでいち早く事業拡大・新規事業に着手することができます。一から探すよりもいち早く自社で育てることで他社よりも先行して新規事業を打ち出すことができます。

また、自社で育てるメリットに、企業の文化などのミスマッチを減らすことができるという点もあります。

人手不足を解決できる

今後、DX人材を含めた専門技術人材は人手不足に陥ると予測されています。そのような状況で、自社にあった人材を見つけることができる確率は限りなく低くなり、採用コストも掛かります。また、事業拡大・新規事業に歯止めをかけることになります。

これからは自社にあった人材を育成するノウハウ・プロセスを蓄積し、自社で育成できる環境を整えることが競争を勝ち抜くカギになる可能性があります。

自社で育てることで人手不足は解決できますが、そのような環境を作るには時間がかかるのでいち早く取り掛かりましょう。

リスキリングのメリットー個人

最後に、個人がリスキリングに取り組むメリットをご紹介します。

市場価値の高い人材になれる

リスキリングのメリットの一つ目は市場価値の高い人材になれることです。

近年、企業単位や業界単位でのDXニーズが高まっています。さらに、営業・マーケティングなど範囲でもそれぞれデジタル化が進んでいます。

このことから、これまで以上にデジタルに対して高いレベルをもった人材が求められています。そのため、将来的に必要となるスキルをいち早く身に着けることで数年後には市場価値の高い人材になり、大幅なキャリアアップが期待できます。

キャリアの選択肢が広がる

さらにリスキリングのメリットは、縦のキャリアアップだけでなく横のキャリア選択にも幅をもたらしてくれます。

現職だけでは経験できないことや、身につかないスキルをリスキリングを通じて身につけることで他にはないスキルセットを持ち合わせた、希少性の高い人材となることができます。

転職で有利になる

リスキリングによって企業が求めている高いレベルのスキルを持っている、他にはないスキルセットを持ち合わせていることは、転職でも有利に働きます。

今後転職市場はさらに厳しくなると思われます。IT業界では他の業界からの人材の流入も増えており、競争が激しくなっています。また、企業によっては求めているレベルの人材がいないことに頭を悩ませています。

そのため、リスキリングを通じてスキルを身につけることができれば、今後の転職でも非常に有利になります。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「リスキリングの必要性」についてご紹介しました。

必要となる職種が変化する中で、人材が不足する分野と人材が余る分野が変化することが予測されています。今後は専門技術人材が不足するとされています。 
今の職業・スキルでは職を失う可能性のある人が多く、時代に合わせた新しいスキルを身につける必要があります。また、デジタル分野においてもより高度なスキルが求められています。そのため、リスキリングを通じて求められるスキルを身につけることで市場価値をあげ、転職でも有利になります。

リスキリングを行うことでキャリアを縦にも横にも広げることができ、重要とされています!!

最後に。。。

弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」も運営をしています。40問の質問に答えるだけでベンチャー企業への適性診断を無料で受けることができます。ベンチャー/スタートアップ企業で働くことに興味がありましたらぜひ参考にしてみてください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?