【最高金額36億円】2023年11月の資金調達を調査してみた Part１
こんにちは！Preventure編集部です！
今回は11月前半の資金調達動向についてご紹介します。
11月7日にLuup社が36億円の資金調達を実施を発表しました。最近では利用する人も増えており、街中でもよく見かけるようになったLuupですが、今後はポートの拡大だけでなく、安全対策にも力を入れていくようです。また、WEB3、AI開発の分野で活躍するスタートアップ企業が資金調達を実施している点も注目です。
期間は11月1日〜15日、最高金額は36億円となっています！
〇11月資金調達動向 1日～15日
株式会社Luup
事業内容
電動マイクロモビリティのシェアサービス
金額
36億円
調達手段
デットファイナンス
アセットファイナンス
資金調達概要
株式会社Luupは今回総額36億円の資金調達を実施しました。このうちの25億円については三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローンです。
最近では街を歩いていると電動アシスト自転車やキックボードを見る機会が多くなってきましたが、電動キックボードシェアリング大手事業者のひとつがLuupです。すでに渋谷区や目黒区ではコンビニ店舗数よりもLuupのポート数の方が多く、他の事業者よりも抜きん出たサービスを提供しています。
業界の注目ポイントとしては安全性です。今年の7月には電動キックボードをはじめとするモビリティ群が「特定小型原動機付自転車」という新しい枠組みに位置付けられ、それに合った交通ルールが策定されました。今後業界のリーディングカンパニーとして交通ルールの啓発や安全性の向上にどのように取り組めるのか注目です。
プレスリリースより
電動キックボードや電動アシスト自転車など「電動マイクロモビリティ」のシェアリングサービス「LUUP（ループ）」を展開する株式会社Luup（本社：東京都千代田区、代表取締役社長兼CEO：岡井大輝、以下「Luup」）は、デットファイナンス及びアセットファイナンスにより、計約36億円の資金調達を行いました。このうち25億円については三井住友銀行をアレンジャーとするシンジケートローンによるものです。本調達によりLuupの累計調達額は約127億円となります。Luupでは、調達した資金を活用し、ポートの新設や車両の増台、そして交通ルール啓発などの安全対策を強化し、増加する需要に対応して事業拡大を更に加速させてまいります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000043250.html
株式会社LayerX
事業内容
支出管理サービス
金額
20億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
株式会社LayerXは今回シリーズAファイナルクローズにて20億円の追加資金調達を実施したことを発表しました。同社はSaaSとFintechを融合させた事業を行なっているスタートアップで、AIのサポートを利用した法人の支出管理サービスなどを手がけています。
同社は海外機関投資家のKeyrock Capital Managementから日本トップクラスのスタートアップであるとの評価を得ています。また、日本企業はインフレや労働力不足、テクノロジーのアップデート不足などの難題に直面しています。またインボイス制度など税制の新ルールが経営環境の複雑さを増しているとの分析もされています。このような市場環境において同社のサービスは今後さらに活躍の場を広げるのではないかと注目されています。
プレスリリースより
請求書処理や経費精算、法人カードを中心とした支出管理サービス「バクラク」などを提供する株式会社LayerXは、海外機関投資家のKeyrock Capital Managementを引受先とした第三者割当増資により、20億円の資金調達を実施したことをお知らせします。Keyrock Capital Managementの日本国内の未上場企業への出資は、4社目となります。
今回の資金調達はシリーズAラウンドのファイナルクローズであり、シリーズAラウンドでの調達金額は総額約102億円、創業からの資金調達総額は約132.6億円となりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000295.000036528.html
株式会社センシンロボティクス
事業内容
社会インフラDX
金額
合計22.5億円
調達手段
第三者割当増資
デットファイナンス
資金調達概要
株式会社センシンロボティクスは今回22.5億円の資金を調達し、累計調達額は約58.5億円となります。同社はロボティクスの力を活用した社会インフラDXのリーディングカンパニーとして評価されています。
具体的な活躍場面として先進技術を活用した設備点検や災害対策、警備を中心とする様々な社会インフラ領域における事業のサポートを手がけています。投資家からの評価点としては今後日本で老朽化したインフラが増加する一方で労働者人口が減少する点が挙げられます。また、クリーンなエネルギー発電のための風力発電などにも保全サービスが必要であるため注目必死です！
プレスリリースより
社会インフラDXのリーディングカンパニーである株式会社センシンロボティクス（本社：東京都品川区、代表取締役社長：北村卓也、以下「当社」）は、Nabtesco Technology Ventures L.P.*、株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行と、既存株主（ＥＮＥＯＳイノベーションパートナーズ合同会社、株式会社ブイキューブ）を引受先とした第三者割当増資と日本政策金融公庫、株式会社商工組合中央金庫からのデットファイナンスを合わせ、合計約22.5億円の資金調達が完了したことをお知らせいたします。
当社はこれまでに約36億円の資金調達を実施しており、今回の資金調達により累計資金調達額は約58.5億円となります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000028447.html
株式会社ニーリー
事業内容
モビリティSaaS
金額
非公開
調達手段
非公開
資金調達概要
株式会社ニーリーは今回スタートアップ投資ファンド“BRICKS FUND TOKYO”からの資金調達を実施しました。同社は月極駐車場・住宅付随の駐車場活用やスマートシティの実現に向けた駐車場ビジネスのデジタル化・高度化を推進しています。
実は月極駐車場はデジタル化がかなり遅れている市場であり、国内約3,000万台あると言われる駐車場には活用しきれないポテンシャルがあると言われています。これらのデジタル化に合わせて、モビリティデータと組み合わせることで新たなサービスやビジネスモデルを創出することを投資家からは期待されています。今後三菱地所グループとのスマートシティ実現など同社の成長に注目が寄せられています。
プレスリリースより
業界No.1（※1）のモビリティSaaS「Park Direct（パークダイレクト）」（https://www.park-direct.jp/）を運営する株式会社ニーリー（東京都中央区、代表取締役：佐藤 養太）は、三菱地所株式会社（東京都千代田区、代表執行役 執行役社長：中島 篤）が運営し、成長産業の共創を目指すスタートアップ投資ファンド“BRICKS FUND TOKYO”（共同運営者：株式会社プライムパートナーズ）から資金調達を実施いたしました。本資金調達を契機とした三菱地所株式会社との事業連携により、短期的には、三菱地所グループが管理する月極駐車場・住宅付随の駐車場活用や「Park Direct for Business」との取り組みの実施、中・長期的にはモビリティデータの活用などを通じ、スマートシティの実現に向けた駐車場ビジネスのデジタル化・高度化を推進し、次世代のモビリティ・インフラの共創を目指してまいります。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000045188.html
WealthPark株式会社
事業内容
投資プラットフォーム
金額
合計13.6億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
WelthPark株式会社は今回第三者割当増資によって13.6億円の資金調達を実施しました。同社は賃貸管理業務のDX化を推進しており、Fintech事業の立ち上げにも積極的です。
同社のサービス「WealthParkビジネス」の導入者数は160社以上となり、不動産投資・管理アプリを利用する不動産オーナーは8万人に達しています。DXによる生産性向上や顧客体験の向上に課題意識を持ちながらも社内にDX推進を担う人材が不足していることは喫緊の課題とされています。そのため同社の手がける不動産DXコンサルティングサービスにも強い需要があります。
同社は今後不動産以外の絵画や骨董品、ワインなどのオルタナティブ資産にも個人が気軽に投資できるプロジェクトを推進したいと発表しています。私たちにとって投資自体は少しずつ身近になりつつありますが、投資にさらに多くの選択肢をもたらすように同社のサービスは期待されているのではないでしょうか。
プレスリリースより
WealthPark株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：川田 隆太 以下「WealthPark」）は、中央日本土地建物株式会社、旭化成ホームズ株式会社、東急不動産ホールディングス株式会社、J.フロント リテイリング株式会社や全国の不動産管理会社等を引受先とした第三者割当増資により合計13.6億円の資金調達を実施しました。
WealthParkは、2021年3月にシリーズCラウンドにてJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社を引受先とする25億円の資金調達を実施後、全国の不動産管理会社様と共に賃貸管理業務のDX化を推進するとともに、次の柱となるFintech事業の立ち上げに向けたライセンスの取得やシステム開発を行ってまいりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000040576.html
株式会社COUNTERWORKS
事業内容
商業不動産のデジタル化支援
金額
非公開
調達手段
非公開
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000013729.html
パワースピン株式会社
事業内容
AI/車載向けプロセッサや高速メモリ用の回路設計や試作サービス
IPライセンス事業
金額
25億円
調達手段
第三者割当増資
MyDearest株式会社
事業内容
VRゲームの開発
金額
11.6億円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000023466.html
株式会社ガラパゴス
事業内容
広告クリエイティブ制作・改善サービス
金額
11億円
調達手段
第三者割当増資
ベンチャーデット
エリーパワー株式会社
事業内容
大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発
金額
250億円
調達手段
追加出資
転換社債型新株予約権付社債
forest株式会社
事業内容
日本ブランドのM＆A継承事業、EC事業
金額
10億円
調達手段
増資、シリーズA追加
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000087610.html
株式会社VC Cell Therapy
事業内容
網膜疾患の治療法の開発と実用化
金額
約6億円
調達手段
第三者割当増資
トグルホールディングス株式会社
事業内容
不動産開発におけるデジタルインフラ事業
金額
総額約5.6億円
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000097866.html
JP UNIVERSE株式会社
事業内容
メタバースおよびプラットフォーム事業の企画、販売、宣伝、流通
金額
総額約16億円
調達手段
第三者割当増資等
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000119981.html
LUCAジャパン株式会社
事業内容
オルタナティブ投資事業
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000083382.html
株式会社THE RICH
事業内容
ヘアケアブランドSILK THE RICHを展開
金額
約9388万
調達手段
増資、シードラウンド
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000108871.html
クリアーション株式会社
事業内容
WEB3.0事業。NFTプロジェクト開発、WEB3.0型オンチェーンゲーム接続事業
金額
総額2.1百万ドル（約3.1億円）
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000087360.html
palplat Inc.
事業内容
パーソナル美容レッスン「blush(ブラッシュ)」を運営
金額
総額1.1億円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000086672.html
kamilas4am株式会社
事業内容
ショート動画のマーケットプレイスを提供
金額
約5,000万円
調達手段
エクイティファイナンス
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000099546.html
株式会社WineBank
事業内容
日本国内におけるワインの流通、販売、管理を担うプラットフォームを提供
金額
1.5億円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000115945.html
アドバイザーナビ株式会社
事業内容
投資家とIFA（資産運⽤アドバイザー）のマッチングサイト「わたしのIFA（https://adviser-navi.co.jp/watashi-ifa/)」を運営
金額
約1億2000万円
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000055969.html
株式会社FixboX
事業内容
自動車整備士が自宅やオフィスへ出張して整備を行う「出張整備」サービスを展開
金額
1億円
調達手段
シードラウンド
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000117623.html
Do＆Do. 株式会社
事業内容
健康管理の意識定着と行動改善を支援するサービス「Do」を展開
金額
累計5,000万円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000123517.html
株式会社セルクラウド
事業内容
マイクロCTC検査サービスを提供
金額
約4億4千万円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000105372.html
株式会社NATSLIVE
事業内容
ライブ配信型ファンメディアを運営
金額
3.3億円
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000046808.html
ELSA Japan
事業内容
AI 英語スピーキングアプリの 「ELSA」提供
金額
2300 万ドル
調達手段
シリーズCラウンド
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000057163.html
株式会社mairu tech
事業内容
予約したい民間救急・福祉タクシーがすぐに見つかるwebシステム『mairu（マイル）』」の開発
金額
総額3,300万円以上
調達手段
シードラウンド
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000123414.html
株式会社テラアクソン
事業内容
人工知能に関する研究、製品開発、運用支援の実施
金額
3,000万円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000132072.html
Napier Labs
事業内容
DeFi プロジェクト「Napier Finance」の開発
金額
総額約1.5億円
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000132477.html
株式会社メップル
事業内容
完全栄養食のウェルネスプロテイン『KOREDAKE』を展開
金額
2億円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000071060.html
株式会社Nature Innovation Group
事業内容
傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営
金額
不明
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000161.000036740.html
株式会社Bizibl Technologies
事業内容
ウェビナーマーケティングSaaS「Bizibl（ビジブル）」を開発・提供
金額
不明
調達手段
増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000048571.html
トグルホールディングス株式会社
事業内容
不動産開発のデジタルインフラ事業
金額
総額約5.6億円
調達手段
増資、シリーズA
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000097866.html
Terra Motors株式会社
事業内容
EV充電インフラ事業「Terra Charge（読み：テラチャージ）」を提供
金額
不明
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000176.000075648.html
SecureNavi株式会社
事業内容
ISMS・Pマークオートメーションツール「SecureNavi」など
金額
4.6億円
調達手段
第三者割当増資
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000089471.html
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「11月前半資金調達動向」についてまとめました。11月前半には特色の異なるさまざまな企業が資金調達を実施しました。
その中でも、WEB3.0、AI技術の開発や社会実装に取り組んでいるベンチャー/スタートアップ企業も多く見られました。スタートアップ/ベンチャー企業の数は急激に増えており、市場競争はますます激化しています。そのような状況の中、まだ解決できていないニーズを掴めるかどうか、新しい技術を開発できるかどうかがポイントとなっています！今後のベンチャー/スタートアップの活躍に注目です！
最後に。。。
弊社では、転職前にベンチャー適性がわかる診断サービス「PreVenture」も運営をしています。40問の質問に答えるだけでベンチャー企業への適性診断を無料で受けることができます。ベンチャー/スタートアップ企業で働くことに興味がありましたらぜひ参考にしてみてください！
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