【最高38億円】2023年1月の資金調達を調査してみた Part2
こんにちは!Preventure編集部です!
今回は「2023年1月後半の資金調達動向」です!
SDGsや宇宙への関心の高まりを反映した動向になっています。
Web3などにも継続的に出資が行われており、要チェックです!
期間は1月16日~31日 最高金額38億円です!
〇1月資金調達動向 16日~31日
インターステラテクノロジズ株式会社
事業内容
宇宙総合インフラ
金額
38億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
インターステラテクノロジズ社はシリーズDラウンドで38億円の資金調達を完了しました。同社は宇宙輸送に特化した企業であり、同社が手がける観測ロケットMOMOでこれまでに計3回、国内民間企業による初の単独宇宙空間到達を実現しています。
宇宙市場は年々拡大しており、2040年には今のおよそ3倍、110兆円の巨大市場になることが見込まれています。その一方で急速に拡大するニーズに対して、衛星を運ぶための唯一の手段であるロケットは国内の打ち上げ回数が年数回、世界シェアに約2%にとどまっており、衛星打ち上げの自給率はとても低いのが現状です。ロシアのウクライナ侵略により、ロシアのロケットを日本は使うことができなくなっており、国内で安定したロケット供給を実現することはとても重要であるといえます。
株式会社クリーンエナジーコネクト
事業内容
グリーン電力
金額
9億円
調達手段
第三者割当増資
資金調達概要
クリーンエナジーコネクト社は9億円の資金調達を実施しました。
同社はグリーン電力ソリューションを提供することに特化した企業です。これまで第一生命や清水建設、東急建設等の企業と長期契約を締結しており、特に建設業界からの注目の高さがわかります。
昨今、SDGsや脱炭素社会等の持続可能な社会の実現に対する関心が高まっています。クリーンエナジーコネクト社はクリーン電力に関するサービスを複数展開しており、最適なグリーン電力の導入計画から、実行支援、導入後のアフターフォローまでの包括的なサービスを行なっています。クリーンな日本社会の実現に大きな役割を担う同社に今後も目が離せません。
今回シリーズBセカンドクローズとなっており、シリーズBの累計調達額は約27億円になるそうです。
テラドローン株式会社
事業内容
ドローン事業
金額
18.5億円
調達手段
出資
資金調達概要
テラドローン株式会社は今回、18億円の資金を調達しました。世界時価総額2位のアラムコのVC Wa‘edより調達しています。また、調達した資金を用いて、世界最大級の産油国であるサウジアラビアに子会社を設立しました。サウジアラビア政府は次期経済成長の柱としてドローン産業に注目しています。
世界のエアモビリティ市場は2040年には160兆円規模の市場になると予想されています。 多岐にわたる産業領域で活用できることから今後の成長は確実でしょう。しかし同時に、安全性や法整備など未発達な面も問題視されています。新しい時代のインフラとしてドローンは定着することができるでしょうか。今後に期待です!
クイックエクスペリエンス株式会社
事業内容
宅配スーパー事業
金額
13億円
調達手段
公募増資
資金調達概要
クイックエクスペリエンス株式会社は13億円の資金調達を実施したことを発表しました。シードラウンドのファーストクローズになります。
同社は食料品や日用品を届ける宅配スーパー事業「AMo」を手がけています。同社のサービスの特徴としては実店舗をもたず、アプリ販売専用の物流拠点からの即時配達を可能にした点です。
生活必需品をオンラインで購入する市場は、現在3兆円の規模があると言われています。すでにダウンロード数は10万を超えています。Uberなどの宅配サービスが盛んに使われているため、このようなサービスも同様に多くの人が利用するサービスになることが見込まれています。また、お年寄りのような重い荷物を自宅まで運ぶことに難のある人にとっても利用する価値のあるサービスになるのではないかと期待が持てそうです。
株式会社knewit
事業内容
納入情報理SaaS
金額
5,300万円
調達手段
第三者割当増資
融資
資金調達概要
株式会社knewitは今回第三者割当増資及び日本政策金融公庫からの融資を通じて、総額5,300万円をシードラウンドにて資金調達を実施しました。物流過程において、円滑な情報伝達に多くの企業が課題を感じています。
同社が手がけるSaaS「ニューイット」では企業間物流における納入カルテを高精度で作り込むことが可能です。消費者向け物流は効率化が進んでいますが、企業間物流は積荷の形や大きさが多様であるため効率化が遅れています。また、業界の人手不足も深刻な問題として考えられています。今後日本のサプライチェーンを支えるサービスの一つとして目が離せません。
株式会社トゥーンクラッカー
事業内容
縦スクロール型デジタルコミック作品の作成・プロデュース
金額
4億円
調達手段
増資
株式会社Psychic VR Lab
事業内容
リアルメタバースプラットフォームの提供
金額
2億円
調達手段
第三者割当増資
ニトエル株式会社
事業内容
製造業向け調達業務支援サービス
金額
1億円
調達手段
第三者割当増資、融資
株式会社フェイガー
事業内容
農業由来のカーボンクレジットの生成・販売
ボランタリークレジットの調達サービス
金額
7,200万円
調達手段
第三者割当増資
株式会社クアンド
事業内容
現場特化型ビデオ通話アプリの開発
金額
3.8億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社Doorkel
事業内容
教育機関向けSaaS型業務管理システム
金額
3億円
調達手段
第三者割当増資
融資
Beverich株式会社
事業内容
ノンアルコール飲料販売事業
金額
総額5,000万円
調達手段
第三者割当増資
issin株式会社
事業内容
ヘルスコーチングサービス
金額
5.3億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)
事業内容
経済状況を予測するSaaSサービス
金額
3.05億円
調達手段
株主割当増資
SUSHI TOP MARKETING株式会社
事業内容
企業のNFTマーケティング支援
金額
1億円
調達手段
第三者割当増資
X Mile株式会社
事業内容
ノンデスク産業向けSaaS・プラットフォームの提供
金額
8.8億円
調達手段
第三者割当増資
デットファイナンス
AnyReach株式会社
事業内容
eギフトサービスの運営
金額
1.1億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社ビビッドガーデン
事業内容
産直通販サイトの運営
金額
7億円
調達手段
第三者割当増資
amptalk株式会社
事業内容
オンライン商談の自動書き起こし・解析サービス
金額
3億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社ドラEVER
事業内容
ドライバー専用求人サイト
金額
3.5億円
調達手段
第三者割当増資
株主割当増資
株式会社人機一体
事業内容
先端ロボット工学による知財ビジネス
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
株式会社HashPort
事業内容
企業のWeb3参入支援
Web3プロダクトの開発
金額
9億円
調達手段
第三者割当増資
Tané
事業内容
Web3に特化したインキュベーター事業
金額
10億円
調達手段
第三者割当増資
株式会社アプトポッド
事業内容
産業IoTミドルウェアのプラットフォーム製品・サービスの提供
金額
非公開
調達手段
第三者割当増資
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は「2023年1月後半資金動向」についてまとめました。
特に顕著だったのがNFTやWeb3といった日本で今後伸びるであろう産業への出資です。アメリカではスターバックスが12月からNFTの導入テストを開始するなど、海外ではすでにかなりの盛り上がりを見せています。今後日本でもその盛り上がりが見られるのか注目です!
最後に。。。
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