フルタ ユキ(yuki furuta)

会社員やってて、遊び心と好奇心を忘れたくないな、と思ったので。

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会社員やってて、遊び心と好奇心を忘れたくないな、と思ったので。

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社会人一年目。憧れの東京での一人暮らしのはじまりに

「コツコツコツコツ」 あぁまただ、と思った。築40年以上の木造アパートに暮らすこと3ヶ月。上の階の住人さんの生活音が、丸聞こえなことがずっとずっと気になっていた。人の暮らす音が聞こえているということは、自分がテレビをみたりお風呂に入ったりしている音も聞こえているのかなという不安もあった。最近は晴れ間も少なくて、ずっと曇りがちで気分も何となくどんよりとした梅雨の始まりの頃のことだった。 社会人になって3ヶ月。自分の思い描いていた生活とはほど遠く、社会の何の役に立っているのか

    • 誰かに惹かれるきっかけ

       誰かのことを「なんかいいな」とか思えると、しばらくは楽しくすごすことができる。それは日常生活のなかでなら最高だし、そうではなくてメディアに出ている人も良い。いわゆる推し活に近い感覚なのかもしれない。  これはどこから出てくる感情なんだろうと考えた時に、まず出てきたのが自分にはない部分に惹かれているのかなと思った。できないことができたり、特別感があったり尊敬したり。それは足りてない自分自身に対して、常に焦っていたり誰かと比べる癖みたいなものがあったからかもしれない。持ってい

      • マックのCMの宮崎あおいがかわいすぎる

        2022年の春。窮屈な日々が続くここ数年。今年こそは、今年こそはという期待を誰もが持ち続けているそんな日々に。あぁ、春がきた。もうすぐ今年も春が来るんだなぁ。そんな桜みたいな明るい気持ちでいっぱいになれるCMが流れた。 宮崎あおいさん。出演していることも特別に感じるし、何よりもその表情がかわいすぎる。先輩と後輩という設定も続きが気になってしまうし、てりたま、をマネして言いたくなってしまう。唯一無二の存在感。飾らないのに、気になって惹かれてしまう。 春に流れるCMは、ワクワ

        • 人を好きになる瞬間

          あ、この人のこと好きだっていつも突然気がつく。そろそろ秋がくるな。あ、もう夏だな。春が終わって新緑の季節だな。そのくらいにゆるやかだけれど、突然にまえぶれもなく訪れる感じがする。 毎回まいかい、自分が何に反応しているのかちゃんと気づけるようになりたい。顔なのか、背格好なのか、言葉づかいなのか、考え方なのか。爪先の感じなのか服装なのか体つきなのかヘアスタイルなのか。持ち物なのかスタンスなのか声なのか目なのか。癖なのか連絡頻度なのか関係性なのか。 姿がみれて嬉しい。 声がきけ

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        社会人一年目。憧れの東京での一人暮らしのはじまりに

          好きな人ができる瞬間

          もう何度目だろう。もしかして、と思い当たる時があった。勘違いかもしれないし、まさかとも思ったけれど。会えたら嬉しいし、すれ違ったら悲しい気がする。また失ったらという怖さから、認めたくないという気持ちになっているのかもしれない。まだ忘れられていない人がいる、そんな気がするのかもしれない。 でもきっと“忘れられない人”なんてただの執着だと思う。むしろそうであってほしい。過去のあの状態に戻りたくはない。だからこそこの久々の違和感を大切にしたいし、気持ちの正体を確かめたい。 やっ

          好きな人ができる瞬間

          玄関まで見送りたくなる春の朝

          私はまだベッドにいて、相手がひと足先にでかける朝になっていた。1Kの部屋なのでベッドから顔を出せば、なんとか玄関先から出かける彼を見送ることもできそうで。やっぱり、できなさそうで。毛布と掛け布団と一緒に、危うく端から転げ落ちそうにもなったので、降参して立ち上がる。 顔も洗ってないし、もちろんすっぴんだし。本当は顔がどのくらい浮腫んでるのかも確認しておきたい。しわしわのパジャマも着替えて、ちょっとお気に入りの服で見送りたかった。なにより歯を磨いておきたい。ふと見ると、もうシャ

          玄関まで見送りたくなる春の朝

          ずっと、「誰かの期待にこたえ続けること」が大事だと思ってた

          つい最近、実感として分かったことがある。”新しい生活様式”になってから、自分だけの時間も増えて改めていろんなことを考えるようになった。そんな試行錯誤していく日々の中で、ようやく学んだことがある。それは、「自分の人生は、自分で考えて選択して切り開いていく必要がある」ってこと。めちゃくちゃ当たり前でシンプルなことなんだけど、私はそれを蔑ろにしていた。 *** 前提としてなんだけれど、私は学生時代いわゆる真面目な優等生タイプで社会に出てから改めて挫折した。それは自分の人生の舵取

          ずっと、「誰かの期待にこたえ続けること」が大事だと思ってた

          相手と自分の、どっちの鼓動が早いか確認したくなる時期

          一緒に寝れるのがドキドキして緊張するような、そんな関係性の頃。寝てる時に相手の左胸に手を近づけてみたり、腕枕ならぬ胸枕をしてみたり。ちゃんとドキドキしてるのか、心臓の音が速くなってるかをついつい確認してしまう癖に気が付いた。自分の余裕のなさに、無性に腹が立つけれど。ドキドキドキドキ・・・・って速くなってると、ちょっとだけ安心できて。隣にいる人のことだけじゃなく、他のことも考えられるようになって。眠れそうにもなかった夜が、だんだんと終わっていく。               

          相手と自分の、どっちの鼓動が早いか確認したくなる時期

          夜が待ちきれず昼間から乾杯する会社員のある日のランチのこと

          まただ。オフィスのパソコンがフリーズしている。「パソコン 容量 減らす」これまでももう、何度目かの検索をしていた。何度目かの、検索上位の順番に試していく時間。その間、もちろん仕事の手は止まったままで。今日もう何度目かのため息が出た。連休前のこの時期は、少しでも早く目の前のタスクを終わらせたかったのに。そして安心したかった。仕事が山積みのまま休暇に入っても、なんとなくイヤな気持ちが残ったままで休みに集中できないことはわかっていた。画面上には「あと、15分です」の表示。観念して普

          夜が待ちきれず昼間から乾杯する会社員のある日のランチのこと

          リモートで誰か一人のためだけに盛りたい

          リモート会議の憂鬱なところはいくつかある。そのうちのひとつに、ビデオをONにして待機する時間がある。余裕を持ちたいタイプの私は、開始時間ギリギリ参加ではなくちょっと前(と言っても5分前くらい)にログインしておく。そうすると必ず待ち時間ができる。会議に使用されるアプリによっては、ログイン済みのメンバーの顔が一覧で表示され、参加者がログインするたびになんとなくの沈黙のようなしばし無言の時間が続く。この時間がとにかく苦手だ。何よりも、自分の顔がアップめに表示されているという事実がす

          リモートで誰か一人のためだけに盛りたい

          変わりゆく渋谷が、嬉しいような、さみしいような

          上京したての頃、休みの日に1番遊びに行ってたのは渋谷駅だった。井の頭線のハチ公側で降りて、道玄坂の回転寿司かカフェでお昼食べて。ちょこちょこ雑貨屋さんに寄り道しながら、LOFTに寄ったりよらなかったり。 そこから旧PARCOで好きなお店だけのぞいて、欲しいものがあったら買って。誰かと一緒だったらこのあたりでカフェで休憩して。おいしそうだったらケーキも頼んでみたり。振り返れば何回も行っていた街が、オリンピックに向けた再開発で目まぐるしく変わりゆくのがなんだかさみしい。 一番

          変わりゆく渋谷が、嬉しいような、さみしいような

          声を聞くだけで元気がみなぎってくる人

          「コロナが落ち着いたら、お互いに前向きになって、それで会おうね」             ***** このままベッドに入ってもまだ眠れそうにはないけれど、もう何もする気が起きなかった。やらなきゃいけないことは、まだまだ山積みだった。シンクやリビングのテーブルの上を片付けること。レシートを仕分けて、家計簿アプリをつけておくこと。買うものリストをまとめておくこと。ゴミの日のために、ゴミをまとめておくこと。やった方が気持ちが良くなるだろう名もなき家事は、まだまだ手つかずのまま残

          声を聞くだけで元気がみなぎってくる人

          働く上でやらないと決めていること。

          社会人生活が、これまで続けてきたすべてのことより長くなってきた。そうすると”仕事のことで悔しすぎて泣く”とか、”挽回しようもないミスをする”とか、私ってなんてダサいんだろうと思うことをたっくさん経験してきた。そんな中でこんな思いだけは他の人にさせたくない、というものを自分自身への備忘録としてまとめておきたいと思う。 春は入社や転勤など、新しい環境になることも多いと思う。そんな時、もとからいたメンバーで盛り上がりすぎないというのは心がけたい。ついつい話しやすいし気心知れてるか

          働く上でやらないと決めていること。

          「俺は人を好きになったりしちゃいけない側の人間だったから」

          「ちゃんと伝えなきゃいけないと思って。だから今、一緒に歩いてる」      * * * 今年の冬はどんなコートを着ようかな、と迷うくらいの時期だった。肌寒いけれど、ウールのコートや厚めのストールはいらないくらいで。まだ半袖の人も歩いているようなそんな季節。その夜はちょうど、三連休の最終日。スポーツ中継をやっていたこともあり、21時くらいの駅前は普段より少しだけ賑やかだった。遠くの飲食店で上がる歓声が、何となく聞こえてくる。 お互い別々のところに停めていた自転車を取りに行

          「俺は人を好きになったりしちゃいけない側の人間だったから」

          偽装義理チョコを渡したバレンタインの夜の日のこと

          学生の頃は塾に通っていて。その年のバレンタインも、ちょうど塾の日とかぶっていた。少人数のクラスだったのだけれど、メンバーはなんとなくバレンタインを作って来そうな子と、作って来ないだろうなという子と半々くらいになりそうだった。私はお菓子が作れるとか作れないとか、チョコを買えるとか買えないとかそもそもそういうことではなく、シンプルにただどんな方法でも良いから本命の1人にとっておきのバレンタインを渡したかった。 致命的なことに、私はバレンタイン当日にその本命の人を呼び出せる距離感

          偽装義理チョコを渡したバレンタインの夜の日のこと

          今日はどっちのラーメン行く?

          会社からようやく脱出できたのは、いつも通り深夜近くの時間帯だった。いつものように自転車で並んで、部屋までの道のりを漕いでいた。早くご飯も食べたいし、お風呂にだって入りたい。何なら今すぐベッドで寝たいんだけれど、ずっとこのまま自転車を漕ぎ続けていたいような。毎回そんな感じの帰り道だった。 GWも終わって、日常生活が戻ってきて。そんな毎日の繰り返しだった。梅雨になる前のこの時期は、自転車乗りにとってはベストシーズンというか。漕いでいても、とっても清々しい。会社から住んでいるアパ

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