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非常識な言語表現-遊びと学びの児童文学 『A Book of Nonsense』

Literature: 1846年 より. エドワード・リア(著). 古典文学/詩『ブック・オブ・ナンセンス』 Manypeeplia Upsidownia and Nonsense Botany by Edward Lear

無意味で馬鹿げた児童文学 

『不思議の国のアリス』を手掛けたルイス・キャロルとともに、19世紀の英国ヴィクトリア朝時代を象徴とし、ナンセンス文学* の代名詞とも言えるエドワード・リア。画家、詩人、劇作家として親しまれ、1846年『A Book of Nonsense』(ナンセンスな絵本)初刊。

*ナンセンス文学とは、有意味なものと無意味なものとを組み合わせて言葉を使う上での常識的な約束事や論理性を無視し、壊そうとするような文学の総称である - wikipedia.

軽快に読まれる韻とともに、愛らしく滑稽な挿絵が特徴。表紙のデザインで本を選びがちなのですが、考えることなくもはや直感で古本屋にて衝動買いした一冊です。

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思わずツッコミたくなる植物園、こんな学びがあったら面白い

この絵本の中には一コマ完結の五行御韻詩(メリック)を中心として、押韻詩楽譜や、アルファベットの音遊びが含まれており、中でも一押しはエドワード・リアの見るからにありえない植物園、ボタニカル・ワールドです。(原題:Nonsense Botany)

お気に入りすぎて、模写して色塗りをして楽しんでいます。

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▶︎写真落書き絵

挿絵も非常にシュールで児童ウケするかどうかは何とも言いようがないですが、言語と視覚の認知能力はこれで鍛えられること間違いなしです。

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*参照: UNIT V Chapter 18 Classification. Published by Edith O'Brien

ウェブで見つけた、名前と絵のマッチング・クイズ* なのですが、いくつかの言葉が重なり合った単語(架空の植物の名)とそれに合った植物園のイラストを組み合わせていくこのゲームは何とも奥が深いのでしょう。想像力が掻き立てられ、沸沸と笑いが込み上げてきます。

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Think Different. まさに発想の転換で、日常がちょっと明るくなる。



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