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女性のためのヨガの教科書18


バービーとリカちゃん


子供の頃、人形遊びってされていましたか?
私はリカちゃんとバービーちゃん両方ありました。

日本人のリカちゃんの股関節は、ブルマパンツのような腰のパーツに下から脚のパーツが嵌め込まれています。
脚と腰の部分がはっきり分かれているので、あまり脚が大きく動かせないのです。

アメリカ人のバービーちゃんの股関節は、ハイレッグの水着みたいな胴体のパーツに横から脚のパーツが嵌め込まれています。
お尻まで脚と繋がっていて、股関節は360度回ります。
だから前後に180度開脚するようなポーズをさせてみたりして、
その頃から私の人体に対するイメージングは「股関節は大きく動かせるもの」
「お尻は足の延長」「骨盤自体が大きな関節」そういうような捉え方になっていたかと思います。

私が子供の頃なんて昭和真っ只中なので、
今のリカちゃんバービーちゃんの仕様は分かりません。

もし男子なら、
ガンダムとトランスフォーマーがわかりやすいでしょうか?

ガンダムは(横浜の山下埠頭に巨大な実寸大のが居ますね)やはり日本の発想。
脚が下から刺さっています。

一度、ちょうどこの実物サイズのガンダムが起動するところに居合わせたんですよ。
ショーとしてやっているのかな。
※観たい方はこちら↓
https://gundam-factory.net/attraction/
もちろんこの巨大な2本脚の超ヘビー級の物体が安全に自立できる技術は組み込まれていなくて、鉄骨で支えられてはいるのですが、なかなかの見ものでした。
股関節ばかり見ていた私ですが、可動域を確保するために、骨盤のパーツに女子のミニスカートみたいにスリットが入っていましたね。
初期のモデルよりバージョンアップしています。

トランスフォーマーはアメリカの発想。
やはり脚は両サイドから嵌っています。
可動域が半端なくて、これが飛行機や車に形態を変えるので、完全に動かして遊ぶために作られているものです。

AIが作った画像なので正確かはわかりませんがだいたいこんな感じ。

バービーもトランスフォーマーも、ダイナミックにいろんなポーズが出来るからおもちゃとしては面白いんです。

リカちゃんやガンダムはなんなら脚取れちゃう。
(180度開脚させようとしたりするからなんですが…)
だから遊ぶというよりは飾っておくフィギアなのかな。

そう考えると今や日本が世界に誇るヲタ文化は動かしずらい人形遊びがルーツなのかも。

あ、そうそう、
確かキューピーちゃんは脚が横から刺さってました。
あれはぽっこりしたお腹が可愛さの決め手なのでそうなったのかと勝手に思っておりますが、ティディベアも同じくですね。


とにかく私は脚が動かせるタイプのおもちゃが好きでした。

3歳か4歳で絵を習い始めてからは、もっぱらクロッキー(人や動物などをさささっと描く素描)に使う人形が、木でできている割に関節の動きがきちんと取れるので、それで遊んでいたような記憶があります。

ヨガをお伝えしていて思うのが、
多くの皆さんが脚が下から刺さっている発想をお持ちだということです。
これは大きく動かせる気がしないですよね。
骨盤があって脚があってみたいな。

日本というかアジア的な感覚としては、
「腰」って意識はすごく大事だと思うんですよ。
お米を食べる国の人は、
田んぼ仕事ってぬかるんだ足場で、腰の安定を保つことが作業効率を上げることでもあるし、身体を守るのにも大切ですよね。
たくさん動かすことよりも同じ姿勢を保つことに特化した機能。

狩猟民族的なDNAが強いと、
やはり大きく脚を動かせる体型ですし、お尻の筋肉は「腰」というよりかは、
脚の付け根って感覚だと思います。
効率よく動くための機能。

腰骨のあたりのことをHipと言います。左右あるからHipsですね。股関節限定な解剖学的な言い方だとHip Joint、
鼠蹊部は少し性的な意味も含めてGroin、
日本語だとヒップはお尻ですが、英語だとBottom、
全体的に脚から繋がる関節ってニュアンスなんですよね、そのエリアの捉え方が。

多種混血である日本人の遺伝子ですが、
狩猟民族
狩猟採取民族
農耕民族
海洋民族
それぞれ、私たちが思っている以上に複雑に混ざり合っているようです。

足が長くて、ヒップが持ち上がっていて、
目が二重で色白で小顔。
バストは程よくボリュームがあって、
肌はきめ細かく、体毛は薄くて髪は黒のストレート。
ほぼ万人が理想とするDNAは、様々な人種の人たちが掛け合わせってできた産物。

私たちの潜在意識の中に、
何を良し悪しとするのかのジャッジの基準みたいなものは、多分大昔から受け継がれていて、
他民族が関わり合った時に、
自分や自分たちに対して危害を加えるのか、
協力して味方になれるのか、
お互い程よい距離感で関わらない関係を作るのか、
戦ったら強いのか弱いのか、
根底にある思想は平和なのか支配なのか、
役に立つのか立たないのか、
いろいろな視点から観察して、
そのデーターが蓄積されてるはずなんです。

だから、
自分の中の理想になりたいと思うのは、中身と理想的な外見が一致しない私たちの自然な感覚なのかもしれません。
ただ骨格や身体の基本的な使い方(特に股関節)は、
子供の頃に身につけていくものなので、その後の成長過程での体型に大きく影響を与えます。

つまり、自分が潜在的に自分の身体をどう捉えているかで、使い方も変わってきますし、もちろんスタイルにも大きく影響を与えるということです。

服装もそう。
小さな女の子ほどスカートを着たがりますが、
動きが自由なパンツスタイル、レギンススタイルの方が自然な身体の使い方と姿勢、
そして生涯にわたっての基本的な運動神経を育む基盤になるので、
小さい子の制服には向いていない気がします。

制服に関しては、思春期の女子は生殖器を冷やしてはいけないのに短いスカート。
性的な意識の芽生えをよしとしないにも関わらず、
周りからの性的な興味を煽るような服装ですよね。

逆に代謝も良く暑がりな男子は真夏でもロングパンツでナンセンス。
身体を大きく動かして生涯にわたる体づくりの基盤を作っていく時期に、
お尻が伸びず動きずらい服装で縛ると、まだ完成していない脳の仕組みそのものの構築にさえ影響します。

前項でも書きましたが、1日何時間も固い椅子に座って授業を受けるのも本当に良くないですよね。アメリカだと床に座っていたりなんなら寝そべりながら授業を受けていても叱られなかったりします。

少なくとも授業の前後に5分ずつくらいストレッチをする時間があれば良いのにね。
成長期の子供達にとって身体が大切、健康が大切、血流が大切、という高い意識を持たせることは、AIが台頭してくるこれからの社会では、
じっと座って暗記しての勉強より、身体を適度に動かしながらクリエイティビティを刺激したり、アイディアを出し合ってコミュニケーションしたりといったクラスの方が、これからの世の中の役に立つのではないかな。

もっといろんなことが「身体重視」だったら要らないストレスも減るのにと思う次第です。

話逸れましたが、
皆さんの幼少期の過ごし方、
好きな遊び、持っていたおもちゃは如何でしたか?

ヨガインストラクター歴は18年。既に成人した息子をシングルマザーとして育ててきた経験から、ヨガを軸に、女性の生き方、医療でカバーできない健康のこと、などを発信していきます。