夏を彩るプレイリスト

大変久方ぶりにnoteを開いた。
書きたいことは特にないけどnoteを開いた。

理由その壱⋯先日パイセンがかなり良い記事を書いていたから
理由その弐⋯過去に書いたnoteを後輩が定期的に褒めてくれるから
理由その参⋯飲み会までの小一時間を潰すため

いや〜
今日暑いっすね〜〜
春の時期、マジで一瞬でしたよね〜〜
ってか(日向坂46)、梅雨ってもう明けたんですかね…?
今年は異常気象って言いますもんね〜〜
ちょっと暑すぎるんで、夏用のプレイリスト作りましたわ。
以下では、そのプレイリストを解説付きでご紹介いたします。
記事っぽく動画リンクなんかも差し込みながら。
それではよろしくお願いします。

ANTI SOCIAL CLUB / Normcore Boyz

2019年にリリースされた一曲で、翌年にはアルバム『MEDIAGE』に収録されているNormcore Boyzを代表する楽曲のひとつ。
軽快なサウンドとMVにも登場するダンスが特徴的だ。
リリース当時大学生だった筆者は、その夏のテーマソングとして聴き倒していた記憶がある。
飛ぶ鳥を落とす勢いだった同クルーは残念な最期を遂げたが、この曲を聴く度にあの頃の輝かしい日々が思い起こされる。

Day N Night feat. G-k.i.d, guca owl & KEIJU / BAD HOP

BAD HOPのラストアルバム『BAD HOP』に収録されている一曲。
東京ドームでの解散ライブを目前に控えた2024年、豪華客演陣を迎えたMVリリースラッシュの最中に発表されたこの曲は、それぞれがラッパーとしての暮らしについてを歌っている。
個人的には意外な組み合わせの3人ではあったが、温かみのある軽快なトラックの上でその個性が上手く調和している。

Dejavu (feat. Yo-Sea) / 3House

夏らしいプレイリストを作成するなら、どう考えても確実に入ってくるであろうアーティストが3HouseとYo-Seaに違いない。
3HouseがYo-Seaを客演に呼ぶ形で作られたこの曲は2018年にリリースされている。
静かに泡が弾けるようなビートに乗った2人の心地よい歌声は、自然と身体を揺らしたくなるような、まさにメロウの代名詞と言えるだろう。

Demon / Kaneee, ZOT on the WAVE

『ラップスタア誕生 2023』において、惜しくもサイファー審査で落選してしまったKaneee。
しかしその才能はBAD HOPのYZERRやT-Pablowも太鼓判を押すほどのものであり、課題曲にSTUTSのビートを選んだことから同年の『POP YOURS』にサプライズ出演。
その後、名だたるプロデューサー陣と制作した1st EPに収録されているのが、冒頭から歌い出したくなる爽やかさが魅力のこの曲。
彼のリリースする曲はクオリティの高いものばかりで、丁寧な楽曲制作を行っていることが見て取れ、「ラップスタアに出てくれて本当に良かった」と思えるラッパーの1人である。
ZOT on the WAVEはon the WAVEというだけに、波に乗っているような夏らしいトラックが上手すぎ。

Do u remember me / Mall Boyz (Tohji, gummyboy)

Tohjiとgummyboyによるクルー・Mall Boyzが一躍有名になったアルバム『Mall Tape』から5年後となる2023年、リスナー待望の2ndアルバム『Mall Tape 2』がリリースされた。
その中に収録されているのがこの『Do u remember me』だ。
EDM的要素と2人の抜け感があまりに気持ちよく、否が応でも夏へと誘われる魔力を持った一曲である。
筆者にとってはこの曲を生で浴びないことには2023年が全て終わってしまうという感じ、仕事の特大放棄をブチかまし、音速でZepoへ向かった大変思い入れのある曲。

E:motion feat. (sic)boy, Ryugi Ishida& Kenya Fujita / Hiyadam

この曲はHiyadamによる2024年リリースのアルバム『Capture Land』に収録されている。
空間広めに響くトラックに、流れるようなフロウが連続していく一曲となっている。
この曲に参加しているKenya Fujita、個人的に認識したのがPETZの『Never Stop』への客演なのだが、ふと人となりを調べてみると2010年代半ばに開催されていたLDHによるアーティスト育成プログラム『PROJECT TARO』に参加していた藤田織也だったとは…。
筆者は高校時代、LDHフリークでもあったため少し嬉しい気持ちになった。

Feel feat. IO, 唾奇 & Yo-Sea / DJ CHARI & DJ TATSUKI

日本語ラップ界の言わずと知れた“カワイイアイコン”であるDJ CHARIと、『TOKYO KIDS』の仕掛け人であるDJ TATSUKIがIO、唾奇、Yo-Seaを迎えたサマーチューン。
リリースされた2018年当時は死ぬほど聴き倒したし、未だに定期的に聴いている一曲。
というか2018年…?
もう6年前て……。
IOもYo-Seaももちろん間違いないのだが、唾奇は何故こんなにも日常をお洒落に切り取るのが上手いのだろうか。

Forever / lil soft tennis & SALU

近年その人気をグングン伸ばしているlil soft tennisと、もはや説明不要のSALUによる2024年リリースの楽曲。
コロナ禍には一時音楽活動を行っていなかったSALUが復活を遂げ、その間に台頭してきた新世代のラッパー達と曲作りをしてくれていることに、SALUの影響を強く受けてHIPHOPの世界に誘われた筆者からすると、感謝するほかない。
リルテニとの相性も言わずもがな抜群。
「旅いこうぜ まじ行こうぜ」という歌詞を聴き、気付けばパタヤ行きの旅行手配を始めてしまっていた。

Forever Young feat. BIM & WILYWNKA / kZm

kZmによる2023年シングル3連リリースの内の夏曲。
この曲の前にリリースされた『DOSHABURI』がTikTokでもバズり、ムーブメントを見せていたが、個人的にはこの曲が一番のお気に入り。
同年に開催されたBIMの所属するCreative Drug Storeのイベント『Creative Room』にて、kZmとBIMの2人でサプライズ披露された現場にいたのだが、「もう1人featuringで大阪のラッパーを呼んでいる」とだけ言及され、リリースを心待ちにしていた記憶がある。
YENTOWNとの繋がりからDirty Kansaiの面々だろうか…などと予想していたが、WILYWNKAとは驚きだった。
いざリリースされるとMV撮影でBIMが死にかけるシーン等も話題になり、夏を彩ってくれる一曲となった。

July feat. sogumm / JJJ

JJJのアルバム『MAKTUB』といえば、2023年にリリースされたアルバムの中でも特に良かったと挙げる人も多い。
そんなアルバム収録曲のお気に入りから、『July』をピックアップ。
JJJのラップは相変わらずクール。
韓国のシンガーソングライター・sogummの歌うHookは風が吹き抜けていくような清涼感に溢れている。
MVも韓国で撮影されており、穏やかな風景に心安らぐビデオとなっている。
ちなみに来週、失効したパスポートを再申請しに行く予定があるので、写真がクソにならないよう気を付けたいと個人的に思う次第である。

Luv Myself feat. AKLO & KEIJU / Kvi Baba

テレビアニメの主題歌にも採用され人気を博すラッパーのKvi Baba。
AKLO、KEIJUを客演に迎えて発表された『Too Bad Day But…』が2021年
に大ヒット。
この3人の再共演を望む声が高まる中、2023年にリリースされたのがこちらの楽曲だ。
世代もバックボーンも違う異色のメンバーが、それぞれ自分を肯定するリリックを綴っている。
それも強烈なセルフボーストではなく、Kvi Babaのバース冒頭で歌われている「雑な性格で立てた計画 そんな日に限って雨 雨天決行それで結構 別に悪くない気がしてる」のように、憂鬱な日常の中で自らを奮い立たせるといったニュアンスに近いことから、多くの人が共感できる一曲になっている。

Moonlight / Yo-Sea

2023年にリリースされたアルバム『Sea of Love』も良曲揃いの名盤。
この楽曲は先行してシングルリリースされており、微妙にすれ違う男女が歌われている。
もはやYo-Seaと夏の親和性など言わずもがな。
彼の曲を聴きながら夜道を歩いていると、まるで自分が物語の主人公であるかのような気分になることができる。
いや、人は皆それぞれの人生の主人公なのですが。

My Life / Mall Boyz (Tohji, gummyboy)

5曲目に紹介した『Do u remember me』と同じアルバムに収録されている『My Life』。
こちらもまた渚を駆け抜けるような疾走感に満ちた楽曲。
この2曲、どちらも好きすぎてリリースから約一年が経過した今でも序列を付けることができていない。
そして今でも「オトコモオンナモ たぶんみんなしこる」の意味がわからない。

HAPPY (feat. Young Dalu) / LEX

これまた名盤との呼び声高い『LiFE』は2020年、当時まだ10代だったLEXが制作したアルバム。
収録曲の中でも『Happy』はタイトル通りハッピーな雰囲気を感じさせるサウンドが魅力で、Hookで繰り返される「You can make me happy」というフレーズがキャッチーな一曲だ。
コロナ禍でHIPHOPのイベントも減っていた世の中において、久しぶりに現場でライブを見ることができたのがLEXだった。
リリース直後であったことからガチガチに聴き込んでいたため、記憶が飛ぶくらいブチ上がった。
満身創痍のまま喫煙所で休憩していたところ、次に控えていたJin Doggのライブを見逃すことになり、ちょっとだけ涙が出た。

NAMINOUE / Taeyoung Boy

現TAEYOことTaeyoung Boyが2020年にリリースした楽曲。
BACHLOGICのトラックが神がかっており、静かにイントロが流れ出した瞬間の高揚はこの上ない。
HIPHOP好きの友達とドライブの車中でこの曲をかけて、Hook前のデンデンデンデン!!でぶち上がりたいし、「(消えない)波の上〜」を大声で被せて歌いたい。
しかしながら筆者にそんな友達がいないのがネックである。

NEW DAY feat. kZm & Jin Dogg / PETZ

YENTOWNの中心メンバー・PETZがkZmとJin Doggを迎え、2024年に発表した楽曲。
「クソみたいな日々だけどまぁ気楽に生きてこうぜ」的なメッセージが軽やかなトラックに乗って心に突き刺さってくる。
リリース当時、仕事が忙しすぎて病み気味だった筆者はこの曲に支えられたと言っても過言ではなく、恐らく2024年6月現在、今年一番聴いた楽曲となっている。
歌詞に「俺はNERD 別にいいだろ」とあるように、所謂陽キャラの多いYENTOWNの中でも、落ち着いた印象のあるPETZの音楽に救われている人は多いはず。

One Love feat. Hideyoshi / AMO

『ラップスタア誕生2023』でFinal Stageの5人にまで残り、一躍有名になったAMO。
番組で注目されるまでは殆ど無名であったが、真っ直ぐ想いを綴った歌詞やその人柄が評価された。
同年にこの楽曲が発表された時にはHideyoshiとの繋がりがあることに驚いたが、どうやらHideyoshiがAMOの地元・高知にライブに来ていたことから知り合っていたようだ。
非常にポジティブな歌詞が特徴的で温かみを感じるピースな楽曲となっており、AMOの作品の中では個人的に千葉コロミ(一番好み)。
Hideyoshiの「常にVibesはアゲ⤴︎︎⤴︎︎」が可愛い。

Pointless 5 feat. PUNPEE / スチャダラパー & STUTS

2024年にリリースされたこちらの楽曲は、STUTSのトラックにスチャダラパーが乗っかり、HookをPUNPEEが歌っている。
スチャダラのBoseは現役バリバリのリリシストであることが露見した一曲。
STUTSとPUNPEEの共演も『夜を使いはたして』以来約8年ぶりらしい。
朝の大喜利帯番組『ラヴィット!』でも披露され、日向坂46の金村美玖もプレイリストに入れているなど、非ヘッズ層にも受け入れられる名曲が誕生した。

Rarri (feat. lj & Only U) / Kohjiya

2024年は誰の年?
そう、Kohjiyaの年である。
それを実現するべく、満を持して発表されたアルバム『KJ SEASON』に収録されているのが、盛り上がり必至のこの曲。
KJ同様、リスナーを裏切らないOnly Uと姫路をレペゼンするクルー・MaisonDeからljが参加しているが、相性抜群でお互いがお互いの良さを引き出し合っている。
Kohjiyaはクールな人間なのかなと思っていたが、「迷子の犬を保護した」経験があると聞き大変好感が持てた。
筆者は恥ずかしながら、まだKohjiyaのライブに行ったことがないため、流石に今年中には見ておきたいなという気持ちがある。

VIP / lil soft tennis & VaVa

こちらは先ほど紹介したlil soft tennisと、Creative Drug Storeに所属しビートメイクも手がけるVaVaによる2023年の作品。
ポップなトロピカルサウンドに、「君と2人でまたする獅子歌歌」「存在まるごと芥川賞」などのキャッチーな歌詞が並び、飛び跳ねながら歌いたくなる一曲だ。
MVでは2人がトゥクトゥクに乗って疾走しているのも夏らしい。

Without you / Yo-Sea

2022年にリリースされたこの曲は12曲目に紹介した『Sea of Love』にも収録されている。
2023年の『POP YOURS』でアカペラ披露されていたのも記憶に新しい。
個人的に最も好きな歌詞は「Let me tell I love you, but baby, I'm in the studio」の部分で、浮遊感が非常に心地良い。
そしてYouTubeのコメント欄を見ていると、藤井風経由で流入してくれている方が多いことを知る。

Wave feat. C.O.S.A. / 田我流

2019年リリースの田我流のアルバム『Ride On Time』に収録された一曲。
何と言ってもリリックが魅力で、冒頭から「I'm a fisherman ナブラと波待ち その間に整理してる気持ち マジでいい天気 俺の人生も転機 吹き抜ける風 ビーチを黄金に染める夕陽」と快活なラップが展開され、夏の暑さも悪くないなと思わせられる。
その後も「高倉健」や「ワサワサコサ〜♪」など特徴的な歌詞が続いていく。
おじさん2人が浜辺ではしゃぐMVも微笑ましい。

I came up / Yvngboi P

福岡を拠点に活動するYvngboi Pが、HIPHOPで成り上がる様を軽快に歌う一曲。
2023年にリリースされたこの曲のMVは、タイのビーチリゾート・パタヤで撮影されているようだ。
Yvngboi Pの高めの声が、自らのフロウにもトラックにもバッチリとハマっており、中盤でレゲトン調のビートに切り替わる瞬間が堪らなくノれる。
個人的には近々パタヤへ行く予定があるため、旅中でも必ず聴くぞと意気込んでおり、この夏のお供になってくれることが確定している。

以上、筆者の特にお気に入りの夏ソングを紹介した。
当初は飲み会の待ち時間にサクッと書く予定だったのだが、紹介したい楽曲が多すぎて約7000字、執筆に5日ほどかかってしまった。
今回はYouTubeにMVがアップされているものに限定して掲載しているが、もはや語る必要のなさそうな『SUNSET / Gottz, IO, Yo-Sea』や、今年のリリース作品で言えば『Be Okay (Chi, Chi) / DJ KANJI, Kohjiya, YungFLX』に『Lemonade / Gottz, 13ELL』など、夏を盛り上げてくれる曲はまだまだ沢山。
2024年の夏もブチ上がって参りましょう🔥🔥🔥

記事で紹介した楽曲をまとめたSpotifyプレイリストはコチラ!
https://open.spotify.com/playlist/1AQFvNj6fer6cYcx7HWwE3?si=VPk5rlNeT3GF1AyQwd2NuQ&pi=a-jwtKVB4BQkqH

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