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早稲田大学学生が中心となり活動「高円寺フードロスゼロ」の取り組み②

こんにちは。食に強いPR会社、株式会社ppcの毛塚です。

弊社では「フードロス削減プロジェクト」を行っています。

フードロスに関連するニュースのピックアップや、フードロス削減を柱として動いている企業・団体、フードバンクの紹介などをnoteで定期的に行っています。

記事を読んだ方が少しでもフードロスを身近に考えていただけると嬉しいです。

本日は、学生団体取材第3弾!

高円寺百貨店と早稲田大学の学生チームがタッグを組み、高円寺から「フードロスゼロ」を目指す「高円寺フードロスゼロ」所属のお二人にお話をうかがいました。

■第1弾『Liga 食品ロス削減チーム』の記事はこちら

■第2弾『京都大学 エコ~るど京大』の記事はこちら

高円寺フードロスゼロ」は、高円寺百貨店と早稲田大学の学生チームがタッグを組み、高円寺の飲食店からフードロスをゼロにするための活動を行っています。

1回目の記事では、「高円寺フードロスゼロ」発足の経緯や活動内容について、発足者の木元葉菜(きもと・はな)さん、団体に所属している五反田南見帆(ごたんだ・なみほ)さんにおうかがいしました。

そして2回目の本日は、高円寺の飲食店をどのように巻き込んでいったのか、今後やっていきたいこと、学生団体同士のQ&Aをお届けします。
1回目の記事をまだお読みでない方は、こちらからご覧ください。

活動の中心となっているのは、Instagramへの賛同店紹介投稿とのことですが、どのようにして賛同店を募っているのでしょうか?

木元さん:主な方法は、協力している 「高円寺百貨店から高円寺の飲食店へ案内メールを送る」 、または 「Instagramでダイレクトメッセージを送って参加を募る」という二つ。実際に店舗に出向いてお声がけをすることもあります。
現在賛同店は13店舗ほどです。もっと増やしたいと思っていますが、土地柄難しい面もあると感じています。というのも、高円寺は個人店が多く、余った食材はまかないにしたりして、自分たちで何とかしていることが多いからです。
特に会費などは設けていないため、賛同してもらえるだけでもありがたいことです。今後も声掛けを続けて賛同店は増やしていきたいと思っています。

賛同店の方からは、どのような声をもらっていますか?
またそれを受けて、今後どのように活動していきたいと考えていますか?

(高円寺フードロスゼロ賛同店の方と木元さん)

五反田さん:賛同店の方から、フードロスについて悩みを聞くことがあります。例えばある有名なカフェでは遠方からお客さんが来るため、人気商品であるチーズケーキを品切れにならないよう多く作っていますが、余ってしまうこともあり、「調整が難しいのだけれど、どうしたらいいかな…」という相談を受けました。
飲食店の方からそのような相談をいただけるのは嬉しいですし、直接意見を聞くことができるからこそ、活動にしっかりと反映させていきたいと思っています。
また、賛同店を増やすためにお声掛けに行くと「フードロスは出ないから」と断られてしまうことがありました。フードロスを完全になくすことは難しくても、「ロスをなくそう」という姿勢に共感してくれるお店を募りたいと思っています。賛同店を増やすのが目的ではなく、このような姿勢を広めていくのも目的の一つです。

木元さん:最近は捉え方が変わってきて、フードロス削減のために賛同していることがお店にとってプラスのイメージになっているように感じますが、中には「賛同している=フードロスが出ている」という風に見られるのではないか、と考えている飲食店もあるのが実情です。五反田さんと同じく、「フードロスをなくそうとする姿勢」が素晴らしいものだという考え方や、そういった姿勢に賛同することはいいことだという価値観をもっと広めていきたいです。

現在行っている活動を通して得たものは、さまざまあると思います。どのようなことを将来に生かしていきたいですか?

(活動中の様子)

木元さん:高円寺フードロスゼロの活動を通して事業者側の気持ちが分かるようになったことはすごく貴重な経験だったと思います。来年社会人になりますが、就職先でもこの経験を生かしていきたいです。

五反田さん:活動を通して感じた、コミュニケーションの大切さは活かしていきたい部分です。賛同店などとコミュニケーションを取る中で、定期的な声掛けを含めて、人や場所と長く付き合っていくことは大切だと感じました。ゼミなどでも、活動の経験を反映させていきたいと思っています。

フード食品ロス削減について、伝えたいことはありますか?

木元さん :目の前の食べ物を大事にすることです。特に高円寺に住んでいる方は、高円寺フードロスゼロの活動をたまに思い出してもらうことで、フードロス削減を意識してもらえたら嬉しいです。
 
五反田さん:ちょっとしたことで家庭のフードロスを減らすことはできるので、ぜひ生活に取り入れてもらいたいです。

学生団体の方にインタビューをしていると、学生団体同士の横のつながりが少ないという話を伺います。お二人は他団体との交流はあるのでしょうか?

五反田さん:少し前に食品企業と関連している団体から、話を聞かせて欲しいという連絡がありました。他団体の学生さんと何か活動ができれば面白いのではないかと考えています。

【学生団体Q&A】
第二回でお話を伺った、エコ~るど京大の西本さん・喜安さん・角本さんからいただいた質問をお聞きしてみました!

<質問>
活動の発信をもっと広げたいので、どんな発信方法をしているのか知りたいです。
どうやったら多くの人に見てもらえるのか悩んでいます。また情報を発信するのは簡単ですが、しっかりと見てもらえているのかが気になっています。

< 質問について思うことや普段意識していること >

木元さん:ウェブページは訪れないと見ることができないのに対して、Instagramは自然に情報が流れてくるので目につきやすいと感じています。また、Instagram自体が今は日常的に使われているものなので、活動の様子をアップしやすいとも考えています。手広くやっても散漫になってしまうため、発信箇所は絞って行っています。以前テレビの取材をしてもらったことがあり、それがきっかけで活動を知ってくださる方は一気に増えました。現在はSDGsのブームもあるので、注目している人は以前と比べて多いのではないかと思います。

【高円寺フードロスゼロからの質問】
団体周知の方法について。新入生を増やしていきたいが、どのような方法で声掛けすれば最適なのかがわからずにいます。他の学生団体の呼びかけ方法について知りたいです。

▶ ▶ こちらは、次の学生団体取材時におうかがいします!

いかがでしたでしょうか。
高円寺百貨店という、高円寺内のネットワークと協力しているからこそ、町の内情や飲食店の現状を肌身で感じて活動されているお二人。
私の学生生活を振り返ると、自分がいる環境はいくつかに固定していて、新たな出会いというのは少なかったように思います。
飲食店の運営に携わる方の生の声を聞くことができる、そこに携わる活動というのはとても素敵ですし、新鮮で学びにあふれているのだろうなと思いました。
フードロス削減の意識が、高円寺をはじめとして周りの地域への広がっていくと良いですよね。
これからも、お二人の将来と高円寺フードロスゼロの活動を応援していきます!

記事を読んでくださった方、ぜひ、高円寺フードロスゼロInstagramのフォローをお願いします!

https://www.instagram.com/koenji_foodlosszero/

最後まで読んでくださりありがとうございました。
弊社noteでは他にも、フードロス関連の記事まとめや、ボランティア活動団体、食品ロス企業へのインタビュー記事もあります。
ぜひ、そちらのページものぞいてみてくださいね!