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君と世界が終わる日に【特別編】

※ネタバレはありません、ご安心ください😉

先日、金曜ロードショーで放送された『君と世界が終わる日に【特別編】』

新聞のテレビ欄で見つけて、最初に「ゾンビ!? 見たい!!」と食いついてきたのは8才の長女。そして、その勢いに乗っかる4才の長男。

録画予約し、放送された夜に「ちょっとだけ見たい!」という長女の要望で、少しだけ見てみると…

長女の予想を超えたリアルなゾンビに、恐れおののき…😱

「録画いらない! 消して!」

「いやいや、せっかくだからパパが1人で見てから消すよ。〇〇(長女)が見なきゃいいじゃない」

「間違えて見たらイヤだから消して!」

というやりとりがありまして…。

今日の休みの日に、ようやく見ました👍

あらすじはこちら。

ある日突然、"ゴーレム"と呼ばれるゾンビに占拠された終末世界。噛まれた人間をゾンビ化させる未知のウイルスが蔓延する中、元自動車整備工の間宮響は、自分の子を身籠りながらウイルスに感染し、姿を消した恋人・来美を救うため、治療薬があるという病院に向かう。しかし、ゴーレムの惨禍で、響が命からがらたどり着いた病院でも、運び込まれた患者が発端となり、すでにゴーレムウイルスの感染爆発が起こっていた。《日本テレビHPより抜粋》

ただのホラー映画かと思って見てみたら、全然違いましたね😳

詳しくは書きませんが、僕が一番印象に残ったのは、ストーリーの中である人物が「ゴーレムよりも、人間の方が怖い」と言う場面でした。

人間とゴーレムが闘う場面と同じくらいの割合で、人間同士の諍いが描かれています。

具体例を挙げると、仲間のうちの1人が感染した場合、その仲間を排除しようとする場面です。

「ゴーレムよりも人間の方が怖い」というセリフを聞き、感染者を排除する多くの場面を見て思いました。

「これって、テレビドラマの中だけの話じゃないな。現実世界と同じじゃないか」って。


最近では、新型コロナ感染者やコロナ病棟で働く医療従事者への差別・誹謗中傷がありますよね。

ひどい話だと、コロナ病棟で働く看護師の旦那さんが職場に出勤しないよう言われたり、子どもが学校に来ないように言われたり…。

県外のナンバープレートの車への嫌がらせがニュースになり、「〇〇県在住者です」と書かれた紙を車に貼っているのを目にしました。

僕の職場ではクラスターが発生しました。

その頃から、他部署の雰囲気が変わりました。

「事務所の中に入ってこないでほしい」

「他部署の職員が通る通路を、特養の職員が通っても良いのですか?」

こんなことを、悪びれることもなく言われました。

おそらく、言った側の人たちは差別してるつもりもないのでしょう。

ただ、ひたすらに「自分たちが感染したくない」と思っているだけで。

数日前まで当たり前に挨拶して、話をする職員だったのに、ある日を境に病原菌扱いされてます。

身近であればあるほど、辛いのと呆れるのと腹がたつのがごちゃまぜの感情になります。

そして、今日は3月11日。

東日本大震災により、福島原発付近の住民は他の地区へ転居せざるを得なくなりました。

実際に見聞きしたことはありませんが、新聞などの報道によれば「福島から来た」というだけで差別を受けた方々がおられたそうですね。

昭和の時代でも、広島市で原爆にあったと言えば女性は結婚を断られ。

ハンセン病を発症すれば、家族と断絶され、氏名を変えられ、隔離された収容所に移され。


なぜこの時期にこのドラマがテレビで放送されたのかは僕にはわかりません。

ただ、新型コロナという未知なるウイルスが蔓延している今だからこそ、

『いつの時代でも、怖いのはウイルスではなく人間なんだ』

このメッセージが込められているように感じました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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