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男の覚悟

本職の方で先日、役職者の会議があった。

そこで受けた報告。

コロナの影響で他の営業所がなくなる事。そして、その営業所の所長が私達の営業所の所長となる事。私達の現在の所長はマネージャーになる事。現在のマネージャーは私達と同じリーダーになる事。

これは、営業所内で私が「いくらコロナの影響でも所長変わったら私辞めますからね〜!」なんて冗談で話していた事であって、現実となるなんて夢にも思わなかった。

所長→マネージャー→班長→リーダー

といった順番で、所長とマネージャーは別格で主に事務職で現場に出る事はほとんどない。

所長に関してはお給料だってはるかに良いと聞いた。

そして、私達の現マネージャーは現場経験がない。

所長もマネージャーも仕事で何かやらかしたわけでも評判が悪いわけでもない。

むしろ私は今の上司達に本当に恵まれていると思っているし、自分が思う以上に評価をしてくれるし、愛に溢れている。

そんな彼らが、特にマネージャーは涙ぐんで声を震わせて自分がマネージャーからリーダーになると決めるまで、相当悩み、現所長から説得された事、私達が居るから頑張れるかもしれないと思った事などを話してくれた。

これから主に現場に出てやっていくわけで、男のプライドだって当然ある。全てにおいてかなりハードなはず。

「子供2人、家族を守っていかなきゃいけないから。」と。

所長も若いけど子供が生まれたばかり。

きっとこのご時世、転職するにしても難しいのもあっての苦渋の決断。


この話をされている間、驚きと胸が痛んで涙が止まらなかった。

泣きたいのは所長とマネージャー自身のはずなのに…

私が介護職やら看護師やら、グラついていたのとはワケが違う気がした。

家族を守る男の覚悟を感じた。

私も母子家庭だから息子を守るのは私だけ。

それでも、もし彼らと同じ立場で同じ状況となった時に同じ決断ができるのかな?………

こんなに素敵な人達を追い込む会社の大元に腹が立ってしまう。

私の勝手なイメージだけど、会社って何かやらかしたり、自分から希望しない限り昇格はあっても降格なんてないと思っていた。

本当に世知辛い世の中だ。

そんな状況でも所長は「プラスに考えたいから。こういう思いをした人間がいる営業所はきっと強くなると思うから。」

その言葉にも所長の、しんどいのに精一杯ふりしぼった思いが伝わる。

これからの自分もどうしていくべきなのか、どうしたいのか、さらに悩んでしまう。