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日記 一〇二号室その3

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夜ごはんときもちを記録した日記のつづき(2017年6月11日〜)。 踊る阿呆に、見る阿呆。 踊ってころんでしょげて蹴っ飛ばしてうたって仰いで。 よきもあしきももらったものを消化し…
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#こども

まぬけなサバ缶

まぬけなサバ缶

二〇一七年九月四日月曜日

雨と曇り

昨日の夜はのんさんが眠ったなあと確認したところまでは覚えているのだけれど、そのまま眠っていた。旅でリズムが変わったからか、ぼんやりしていて気がついたら夕方。掃除も散歩もごはん支度も同じ時間のなかでいつもはやっているはずなのにきょうは全くまわらない。

教えてもらった漂白剤など、近くに売っていないものと重たいものをまとめて注文。
水をなるべく汚さず、身体に触れ

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ママチャリが入り口

ママチャリが入り口

二〇一七年九月三日日曜日

晴れ

朝ごはんをたべに向かったEarlyBirds Breakfastはさいこうにいいところだった。今回訪れたところひとつひとつからもらうものがそれぞれあって、思考が深まる。動詞で書き出してみたそれは、帽さんは鼻で笑うくらい雑なものだったみたいだけれどわたしにはわかりやすく、それを帽さんがもっと伝わりやすく書き出すことでひとつブレイクスルーする。

うんうんうなりなが

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しゃんかくの窓

しゃんかくの窓

二〇一七年九月二日土曜日

晴れ

奈良美智さんの展示がどうしてもみたくてどうしてだかこれは行かなくてはと、帽さんのんさんを巻き込みやってきた愛知。

三往復くらいしたけれど、一回目がいちばんびりびりと。ひとりでしずかに向き合いたかったなあとも思う。 (途中でベビーカーが借りられてじっとみることができた。 )

以下は、展示を見ながらかいたメモ

.....

入り口が女の子
ひろい
よーく覗くと

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メェメェ楽団

メェメェ楽団

二〇一七年九月一日金曜日

晴れ

ごみを出しに外へ出ると、5月を思い出すような爽やかな風。湿気のない冬の端っこと夏の端っこの空気。これからの季節は午前散歩がきもちよさそうだ。

起きて、おむつを替えるのと授乳をする。今朝もあっぺい!と改めて布団に横になり授乳。彼女は「おいしかたーーー」と飛び起きてたったか愉快だというようすで隣の部屋へ行く。「おいしかったの?」と聞くと、「おいしかたーー」。おいし

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夏のトンボが鳴く

夏のトンボが鳴く

二〇一七年八月三十一日木曜日

曇り

タイミングが合わず昼寝しなかったのんさん。六時くらいからぐずりぐずり。先にごはんを食べて帽さん帰宅と同時にお風呂。のんさんが昼に浴槽に置いたしゃぼん玉を持って「ふうって、ふうって」と。帽さんに吹くのを持ってきてもらい、お風呂でしゃぼん玉。吹いてしゃぼん玉が浮かぶと、扉の外から帽さんが拍手をした。それをみてのんさんも拍手。吹いてはうれしそうな顔で拍手をくり返す

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くじゃくのはだか

くじゃくのはだか

二〇一七年八月二十六日土曜日

晴れ (とおり雨があったようだ)

月に一度、わたしが役割からはなれて個人のわたしになるrelight committeeの日。

裸の女性をモデルに、粘土でえがくヌードデッサンを行なった。情報を明かされないままの三十分、その方の自己紹介等を聞いてからと二回実施された。

一回目:裸には情報が少ないということを思ったり、彼女の気持ちをイメージしたり、つかみどころを

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とまとはいるかに乗る夢をみる

とまとはいるかに乗る夢をみる

二〇一七年八月二十五日金曜日

晴れと曇り

暑さのためか寝つけないのんさんの隣で目をつむり眠ったふりをしていたらそのまま眠っていた。

朝の三時にのんさんは目を覚ます。夜のそれと同じように、なかなか寝つけず起き上がり冷えた空気がたむろする隣の部屋に顔を出してみたりしている。真っ暗だからか向こう側へゆこうとはしない。うつらうつらしながらその様子をみていたけれど、たしかけっきょく授乳して眠ったのだと

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ドラえもんのぶわんこ

ドラえもんのぶわんこ

二〇一七年八月二十四日木曜日

晴れ

のんさんの好きなえほんのひとつ、『ひもがいっぽん』。からすともぐら、蛙、アリ、くまはそれぞれ紐をみつけてこれはなんだろうと考え、こんなものかしらとつかってみる。みんなはおおきな木をみつけて、「ぶらんこだ!」と。それぞれの紐を木にくくり、ぶらぶらとぶらんこを愉しむ。

ぶーらぶーらぶーらぶらとぶらんこを愉しむ描写のページ、えほんを揺らしながら読む。ここが特にお

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うっぴょろぴょんの楽隊

うっぴょろぴょんの楽隊

二〇一七年八月二十三日水曜日

晴れ

電話をしてみたら、きょう空いてますよと言っていただいて下北沢。とつぜん生まれたひとりの時間。はなれたのは三時間四十五分。とても軽やかなきもちになっている。一方、帽さんはへろへろとしている。のんさんと二人きりだったのは三時間四十五分。

わたしはくるりんとパーマをかけてもらい、帽さんは伸ばしてゆくこと前提のカット。好口さんとのんさんのやさしさのおかげ。さまさま

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ローラースケートピクニック

ローラースケートピクニック

二〇一七年八月二十二日火曜日

晴れ

どうしようかな、きょう行こうかな、あ!いくこさんもどうかな。思いつきは衝動になり、それは明日になったら腐れていなくなってしまうもの。
ほかの候補日もあるなかで、いくこさんが(きょうがよい)と返事をくれてよかった。

暑い時間帯だからわが家で涼んでからゆくのはどうだろうというやさしさの提案に甘えてお家にお邪魔までする。このごろいくこさんのお家へ行くと、メニュー

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鞄図書館

鞄図書館

二〇一七年八月二十一日月曜日

曇り晴れ

じぶんのお店を持ち、じぶんで決めたはじめてのなつやすみ最終日に彼女はわが家にきてくれた。しゅっといい顔をしていて、ひとつひとつの話にじぶんの意見を溢れるという様子で返している姿が印象的だった。出会ったころの彼女はとても素敵な自分を信じていなかったから。

わたしの書く文字にスポットをあててくれて、彼女のお店のメニューをかくという依頼をくれた。そして今度は

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竹とプリンと綴る

竹とプリンと綴る

二〇一七年八月十五日火曜日



雨ざんざんのざんざん降りのなか、自転車の色の話をしに自転車屋さんへ。のんさんはチャイルドシートを降りたがらなかった。わたしの目指すいろは、金属の出す色なのだそうでむずかしそう。だけれど、どこまで近づけるかふんばってみよう。

本日もLIXILブックレットにふられ、けれども向かいにあるモンベルを愉しむ。のんさんはくまさんと犬のぬいぐるみに「こよこよ(よしよし)」と

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たこといかのカラオケ

たこといかのカラオケ

二〇一七年八月十四日月曜日

曇り

大学のサークルのひとたち、わたし含めて四人で座っている。
前に学年ひとつ上のおんなのこ、その隣に見知らぬ後輩であろうおんなのこ
うしろにはわたし、その隣には同じ学年のともだち。
後輩であろう彼女は、ともだちに想いを寄せているのがわかる。
車なのかどういうシチュエーションなのかはわからない。
話をしていると、彼女の表情はどんどん薄くなっていく。彼女にとっていやな

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しろいともだち

しろいともだち

二〇一七年八月十三日日曜日

曇り

いくこさんとどっちゃんがやって来てくれた。公園でシートを敷きピクニックのお昼。いくこさん弁当おいしかったなあ。アイスクリームもさいこうだった。ご近所希望!

みほさんが自転車でとおってゆくときに「かわいいひとたちだなあ」とぽつり言う。

のんさんは裸足でシートのまわり芝生のうえを歩き回る。いくこさんの帽子をかぶり、靴をはき二歩くらいすすむと脱いでもどってくる。

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