失恋後の行動観察日記③


ゴールデンウィークが明け、2日間出勤した感想。仕事中は忙しすぎて失恋の「し」の字も浮かばなかった。本当に好きだったのかよく分からなくなって、他のことを考える隙間ができて生活に余裕ができたかも。


出勤1日目の朝、あの人とすれ違う瞬間は「どうしよどうしよ」と動揺したが、お互いによそよそしく「おはようございます」と挨拶を交わしただけだった。

それからは本当にいつも通り和気あいあいとした職場なのでみんなで冗談言い合ったり、業務のピークの時間はそんなことを考える暇もなくただただ仕事に励んでいた。本当に何もなかったかのようにお互い過ごしていた。

なんだ、めちゃくちゃ楽勝じゃん。



ただ、1日目の帰宅中に車で音楽を聴いていたら安室奈美恵の"Love Story"が流れてきて、込み上げてきそうになりすぐに次の曲にスキップした。あの曲は良くない。


でも、今日はスキップせずに聞けていた。あの人への気持ちが薄らいでいく感覚がある。私が好意を伝えたことでもう相手は思わせ振りな行動をしてこなくなると思うと、少し悲しいけど踏ん切りがつくというか、変な言い方だけど好きじゃなくていいんだという気持ちになってくる。結局、私は「もしかしたら自分を好いてくれてるかもしれない」という恋のわくわく感が楽しかっただけなのかなと思ったりもする。そういうことを考える度に、自分が情けなくなるし悲しくなる。相手のだめなところを思い出してどこが良かったのかさえ少し考え始めたりする一方で、まるで癖のように「今話せないかな」とか「またご飯行けないかな」とかふとした時に考えていたりもした。本当に考える習慣みたいになってしまってるのかもしれない。


それでも考えている時間はかなり減って、あの人のことを考えなくていい分、脳内なのか心の中なのかどこかに隙間ができて、他のことを考える余裕ができた気がする。そして、休みの日や仕事終わりの時間もしっかり自分に使えている気がする。今書いていて思ったけど、私はいろんなことを誰かのためにやっていたのかと。話題作りとか人に食べさせるために料理が上手くなりたいとか。それも悪くないし否定すべきことではないけど、ちょっと意識しすぎて疲れていたのかもしれない。これも考えすぎだろうか。まだ分からないね。


やっぱり文章に起こすと、頭が整理できていいなと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?