再確認したセクシュアリティ
先日、ひとりの友人と約1年半ぶりに電話をした。積もる話もあって、長電話になった。本当はまだまだ話せたけれど、睡魔には勝てなかった。
(先に言っておきますが、少し前置きが長くなりそうです。ご了承を。)
元々頻繁に連絡を取るわけでもなかったし、私は何も言わないでオーストラリアに行ったけれど、あけましておめでとう〜の連絡で、ワーホリしていることを話すと、すごく驚いていた。そしてその友人は、結婚したとの報告をくれた。それからは、森林火災やコロナなどのニュースがある度に心配して連絡をくれていた。そして私がオーストラリアにいる1年の間に、その友人は父親になって、家を建てたらしい。純粋にすごいなぁと思った。
私たちは、仕事関係で出会って友達になった。彼は関西弁を話す。そして、もう!ムカつくなぁ!(笑)と私に言わせることに長けている。そういう意味で唯一無二の存在だった。元々はお互いの会社や仕事を通して悪い印象しかなかったのに、まさかお互いを親友と言ってもいいかもしれない位置にいるなんて。人生って面白いなと思う。
今では大人になったのか、ムカつくようなことを言ってくることも減った。たまーに話す時には、人生観、恋愛観、仕事観、、不思議と何でも話せる。お互いの意見に、お互いが同情も否定もしないからだろうと思う。そして彼は私に恋人ができる日をどうやら楽しみにしているらしい。いつも決まって、「何かあったら絶対報告してや!」と話を締め括る。
先日の電話では、最近何かいい話ないんか?恋愛は?と聞かれたので、ない!と答えると、「俺はホンマに君は絶対ちゃんと出会えると思うで。ええ子やし。」と励ますように言われたので、「最近分かったんだけどさ〜、」と自分のセクシュアリティについて話してみた。
彼ならきっと、「へぇ、そうなんか。」と言ってくれるだろうという気がしていたから。だって、私が昔好きだった人が大きな夢を叶えてて凄すぎて私は一体何してんだろ〜ってへこむ。と話した時、「知るか!」と笑ってくれたのだ。
だから私は話してみることにした。ご存知、「デミセクシュアル」についてである。(お待たせいたしました。やっと本題です!)
友人はひと通り私の話を聞いた後、「男性と女性の身体の違いがあって、自分にない部分に惹かれるとかないん?俺はそういうのあるけどな。女性側からしたら、例えば腕が筋肉質でかっこいいとかさ。」と言うので、私は逆に質問してみた。
「ねぇ、そしたらそれが性欲に繋がるの?」
彼は、「うん。まあ、そうやな。」と言った。
「、、なるほど。私には、その感覚がないや。」
彼の返答を聞いて、感じたことをそのまま伝えた。案の定、「そうなんか。へぇー。」と分かったのか分かっていないのか何とも微妙な、それでいて心地よい返事をくれて、別の話題に移った。
デミセクシュアルを自認して分かっていたことだけれど、やはり私はかっこいいとか可愛いという感情が、性欲に繋がらないんだなと改めて思った。
更には、そもそも”男女の違い”というところに魅力を感じるという感覚がないかもしれない。スタイルのいい人を見ると惚れ惚れするけれど、それは男性を見る場合も女性を見る場合も同じ。うわーかっこいいー。とか、すごい綺麗だなー。と思うだけである。私にとっては、憧れもしくは美しいアートに触れる感覚に近いのかもしれない。
これまでは診断サイトでそう診断されて、その内容に納得していたけれど、実際に誰かとの会話の中でその違いを認識したのは今回が初めてだった。
なんだかまた興味が湧いて、セクシュアリティはうつり変わるとされているので、この機会に診断し直してみた。
私の場合、こころの性と表現したい性は、生まれ持った女性という身体と一致しているということになる。うん、納得。
そして、初めての診断ではクォイロマンティックと診断されていたが、今回の診断では、「デミロマンティック」と「パンロマンティック」と診断された。
*デミロマンティックは、デミセクシュアル同様に、強い絆や信頼関係を感じた時に恋愛感情が生まれるというもの。確かに、私は「え、かっこいい。きゅん。」「え、やさしい。きゅん。」とはなりやすいものの、それは恋愛とは別物である。
*パンロマンティックは、全性愛と呼ばれるもの。つまり、好きになるのに相手の性別は関係ないという考え方。バイロマンティックと勘違いされやすいけれど、バイロマンティックの人が好きになるのは「男性」か「女性」。パンロマンティックは、すべてのセクシュアリティの人を好きになる。
以前の診断結果であった、クォイロマンティックも、友達と恋愛の境目が分からないというものなので近しいものだと思う。
*そして私の記事ではおなじみのデミセクシュアルは、半性愛。強い絆や信頼関係を感じた時にのみ性的欲求が生まれるというもの。そりゃ誰だってすぐに身体を重ねようとは思わないよ。と思われるかもしれないけれど、信頼関係を築く前に肉体関係を持つことが「YES or NO」なのではなく、信頼関係を築くまではそもそも性的欲求が芽生えないのだ。
*ヘテロセクシュアルは、異性に対して性的欲求を抱くというもの。私の場合、自分を女性だと認識しているので対象は男性ですね。ちなみに性的欲求には2つあって、単純に「触れたい」というものと「身体を重ねたい」というものに分かれるらしい。
恋愛対象はすべてのセクシュアリティだけれど、性的欲求の対象は男性。。。とことん面白いですね、私のセクシュアリティ。でもね、面白いだなんて思えたのは、こうしてちゃんと知ることが出来てからやっとです。以前は、「どうして私はみんなみたいに恋愛出来ないんだろう」「どうして性的視線を向けられることに耐えられないんだろう」と悩んでばかりでした。
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