風音 ぽっぽ

繊細に、逞しく。愛とユーモアたっぷりに。 遠回り寄り道たくさんで航海のような日々をエッ…

風音 ぽっぽ

繊細に、逞しく。愛とユーモアたっぷりに。 遠回り寄り道たくさんで航海のような日々をエッセイもどきに綴ります🕊️ stand.fmでお喋りはじめました ▷ぽっぽのカタツムリラジオ🐌

マガジン

  • ぽっぽのエッセイもどき

    エッセイと呼んでもいいのか分からない。

  • HSS型HSPかもしれない私のお話

    おそらくHSS型HSP気質を持つ私について

  • 恋愛とセクシュアリティ

    私の恋愛に対する気持ち

  • ワーキングホリデー

    ワーキングホリデーでの経験、感じたこと。

  • ぽっぽの暮らしぶり

    2022年夏にひとり暮らしを始めたわたしの気まぐれエッセイ。生活のためになることは皆無です。数名の方に、そういう楽しみ方もあるのね!と思ってもらえたら本望です。

最近の記事

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航海の地図だなんて、大それたものではなくても

高校入試の面接で、「あなたを乗り物に例えるなら何ですか?」と聞かれました。 全く回答を用意していない質問でした。しかし、意外なことにも私はスラスラと答えられたことを覚えています。 「私自身を乗り物に例えるなら、船だと思います。船は、潮の流れの方向や速さ、波の高さに身を任せて、大きな海を進みます。私は、そういった周囲の環境に合わせていくことが得意です。しかし、流れに乗っても流されることはないよう、しっかりと舵をとらなければならないと思います。」 詰まることなく一言一句をこ

    • 飲み込んだコトバをカタチにする

      それは承認欲求なんじゃない? いいこと言いたい、そしてそれを認めてもらいたい、っていう。 そうなんですかねぇ。 うーん、そうなのかもしれないですねー。 そんな会話をしてから、ほんのりと、けれどずっと考えていました。わたしはどうして文章を書くのだろう、書きたいと思うのだろうか、と。 自分の気持ちをつらつらと書いたものが誰かに読まれて、その誰かの気持ちに何かが届いた証にリアクションをもらったときは驚いたと同時に嬉しかった。でも、それが承認欲求だったとして、そのためだけに書き

      • 人は動けば人に出逢う、五感と心に触れた京都。

        ある程度決まったリズムで刻まれているように感じる毎日。時間をかけて築かれた日常と呼ばれるそれはきっと愛しいものであるはずなのに、何故だか真っ直ぐに愛せない。そこに在る日々に感謝するどころか、足りない足りないこれではないと大きく嘆いては空を仰ぐ。これが倦怠期なのだろうか。 原因はおおよそ分かっていたのです。お仕事で受けたダメージを払拭できないまま、自分の心の中に棲むギャルの叫び(やりたいことをやろう)を蔑ろにしてしまっている日々。 自分が最も信じている直感のままに動けばいい

        • stand.fmまた始めるってよ

          みなさん、ごきげんよう。 ぽっぽです。 タイトルの通り、以前すぐに辞めてしまったstand.fmをまた始めることにしました。 ということで、アカウントのお知らせです。 やはり音声配信もしてみたい!という気持ちはずっとあったのですが、どうせわたしは続けられないからな〜という思いの方がずっしりと重くて、再開出来ないでいました。 そうして日々を過ごしていると、あっという間に2024年の半分が終わってしまったではありませんか。何もしないで今年を終わらせたくない!という気持ちがみ

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        航海の地図だなんて、大それたものではなくても

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        • オタクのエッセイ
          17本

        記事

          めくり、めくる、習慣。

          あっ という間に過ぎ去ったことなんてないのに、その背中に手を振りながら思うことはいつも決まって、「あっという間だったなぁ」なのです。 一瞬で過ぎていったモノゴトなんてないのにな。季節は移ろい、巡ってゆく。その間にいくつものシーンが生まれ、その度に感情が湧いている。 あらゆるものをひとつずつ積み重ねているはずなのに、ひとたび過ぎ去れば、あっという間だったね〜と、それをひと塊りで数えてしまうような。そろそろこの感覚に名前をつけたいものです。 決まって年末には1年があっという

          めくり、めくる、習慣。

          大丈夫を渡せるように

          与えてもらうばかりで、更に与えてもらうことを待ち望んでいた20代前半。何故だかわたしにだけ魔法がかからなくて、奇跡も起きない。いつも待っているだけのわたしは、そんな風に嘆いていました。 20代後半に差し掛かると、与える人になりたいという気持ちが漠然と膨らんできました。これというきっかけはなかったけれど、不思議と確かに芽生えていった感情です。 そう考えるようになると、わたしは自ら行動を起こしていくことが増えました。リスクがあってもトライしてみる。失敗することの恥ずかしさより

          大丈夫を渡せるように

          七色に光るジュエリーを身に纏って

          キラリと輝くジュエリーに興味を持ったことはありませんでした。そんなわたしだから、デパートに行ってどれが欲しいか見ておいでよと母から言われても、その下見を先延ばしにしてばかりいたのです。 「厄年には、親から長いものをプレゼントするんよ。何がええ?」 そう問われたのはもう1年以上も前のことで。そういえばわたしが幼い頃、母が祖母からネックレスを買ってもらっていたことを憶えています。わたしもこれは母へのお祝いなんだと思って、お小遣いでストラップのようなものを渡したような気がします

          七色に光るジュエリーを身に纏って

          五年先のカレンダーに丸をつけた

          また明日!京都集合で! 終電ギリギリまでカラオケだなんて、学生のような夜を本当に学生時代ぶりに過ごした4月の日、解散した後に先輩から受け取ったひと言。 相変わらず急な提案だけど、この先輩の良くないところは絶妙にクリアできそうなラインの提案をしてくるところ。そしてどうして明日のわたしに予定がないことを知っているのか。 とかなんとか言いながらもお出かけの用意を進めるわたしは、この人の周りでは結構おもろいことが起きるという方程式を知ってしまっているようです。そしてその好奇心に

          五年先のカレンダーに丸をつけた

          こころウカブ珈琲屋さん

          あなたにとってのチャージスポットはどんな場所ですか? なんだか元気が欲しいとき、こころが沈んでしまったとき、誰かと話をしたいとき、ふうーっと肩の力を抜きたいとき。 そんなとき、訪れたくなる場所はありますか? 人が相手に質問をするとき、大抵の場合は自分のことも相手に聞いてほしいのだ、と何かで読んだことがあります。 それがまさに今のわたし。わたしにはあるんです、とっておきのチャージスポット。その話を聞いてほしくて、聞いてほしくて。 さて、ここまで目を通してしまったあなた

          こころウカブ珈琲屋さん

          長所を輝かせる自己プロデュースメイク

          ふいに撮られた自分の写真を見てはその容姿に落ち込んでしまうことはよーくあって。昔から見た目にはコンプレックスを抱えていました。 ここで朗報、わたしたちにはメイクという手法がある。魔法とも呼べるそれで、このコンプレックスも解消できるはず。 けれど、わたしはメイクがよく分からないままここまで来てしまっていました。失敗したくないから無難な色しか選んでこなかったけれど、果たして本当にわたしに似合うアイシャドウは何色なのか、肌の質感は、アイブロウは、リップは、チークは、、、? 引

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          ひとり暮らし、初めての発熱の巻。

          2年前の夏にコロナウイルスに感染して以来の発熱です。 ひとり暮らしで体調は崩せないぞ絶対に!という気合いと根性で1年半やって来ましたが、遂に。 今月に入って飛ばし過ぎていることは分かっていました。舞い込む業務にプラスして自分が会社でやっていきたいことに対してあれもこれもと動いた結果、ちょっと無理してしまっていたみたいです。 体調を崩したときは、きっと少し休みなさいってことだな、と解釈するようにしています。 ねえ!もっと寝たいから!お願いだから!!という、身体からのメッ

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          いただきます、ごちそうさまでした。

          好きな日本語なんて沢山あるけれど、最初に思い浮かぶのは2つのことば。 いただきます と、 ごちそうさま。 食べることが大好きな食いしん坊一家で育ったから、この2つのことばが特に好きなのかもしれません。好きなだけではなく、大切にしていることばです。 オーストラリアでホームステイをしたとき、ご飯を食べ始めるときの挨拶は英語で何て言うの?とホストファザーに聞くと、彼はうーんと考えた後に「ない!」と答えました。 わたしは驚いて、じゃあ食べ終わったときの挨拶は?と続けて聞くと、

          いただきます、ごちそうさまでした。

          今年も桜がきれいだった

          毎年、冬が終わるのを待つよりも、桜の花が咲くことを今か今かと待っているような気がします。 色づきはじめて膨らんだ蕾を目にすると、ささやかなわくわくが心の内に咲いていきます。 淡く柔らかい光を纏ったような花がそこかしこに咲き誇れば、人は自然と上を向いて歩くようになります。 桜の花によって街の景色はトーンアップされて、春の訪れを実感します。 三日見ぬ間の桜。咲いている時間はあっという間ですが、風に吹かれ散る姿までも美しい花の魅力は計り知れません。 満開から散り際にかけて

          今年も桜がきれいだった

          キレイゴトのあるセカイ

          社会に出て、大人になって気付いたこと。世の中には悪意をもって何かをする人がいて、それを隠すためなら手段を選ばない人もいるということ。 自分を守るために他人の気持ちを簡単に踏みにじれてしまう人がいるんだと知ったとき、自分の生きる世界が汚れていると感じ、絶望しそうでした。 それでも、自分の眼の水晶体だけは濁らせたくない。世界はきっと美しいはずなんだ、と言い聞かせながらもがいた結果、わたしの心は殆ど壊れかけたりもしました。 そんなの綺麗ごとだよ。 理想はそうだけどね。 そん

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          見つからない正解を求め、存在しない間違いを怖れて

          苦手なことがあります。 それは、仕事のグループチャット内で発言すること。 元々仕事中は仕事をする自分になりきっている感覚が強く、普段の自分が解放度100%とするならば、仕事モードの自分は解放度30%+俳優度70%といった感じです。 解放度100%の自分でいると、大抵の場合周りの人はわたしのことを天然などと呼びます。変わってる、ちょっとズレてる、発想がおかしい、と言われることもあります。 プライベートの場ならそこまで困らないし、そこが面白いと好いてくれる友人もいます。け

          見つからない正解を求め、存在しない間違いを怖れて

          誕生日をいつも通り過ごして思ったこと

          今年、誕生日当日はいつも通り過ごしてみようかなと思いました。昨年の誕生日は何か新しいことをしてみようと思い立って乗馬体験を申し込みましたが、今年は何となく。いや、前祝いを十分にしてもらったというのも大きいですが、普段の平日と何ら変わりのない1日を過ごそうと。そう思ったのです。 誕生日の朝、相変わらず低血圧の身体を起こしてカーテンを開けます。空が青くて、嬉しい。日めくりカレンダーをめくるのは、あっという間に思えてしまう時の流れの中で1日1日を刻んでいることを忘れないように。結

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