かくれ繊細さん/はみ出した感受性
かくれ繊細さんという言葉を耳にされたことはありますか?
HSS型HSP(外交的で繊細)の気質を持つ人のことです。私もこの言葉を知ったのはごく最近のことです。
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それでは、このかくれ繊細さん、地球上にどれくらいの割合で存在していると思いますか?
答えは、6%です。ちなみにAB型は9%。
なるほど。そりゃ私がよく周りに「変わってる」「異質」と言われるのも理解できます。変わり者だと言われがちなAB型よりも少数派ってことですもんね。
私は、自分のことを「HSPかもしれない」と半年程前から思っていました。
きっかけは、ある方のインスタ投稿です。こういう方はHSPかもしれませんという投稿で、「電車が目の前を通り過ぎるのが怖い人」と書かれてありました。あまりにもドンピシャだったので驚きました。私は電車が目の前を通り過ぎる時の大きな音や、電車が向こう側から自分の側に迫ってくる感覚が怖いです。なので、電車が目の前を通り過ぎる時には目を瞑って耳を塞いだり、出来るだけ離れた場所にいるようにします。
そこからHSPについて調べるにつれて、当てはまることがいくつもあったのですが、いまいち「内向的」という部分にはしっくりきませんでした。
しかし、遂に、この本を読んで自分が何者なのかがはっきりしました。
かくれ繊細さん(HSS型HSP)であると自認しました。名刺代わりに「私、こういうものです。」と差し出せるようなページがいくつもありました。では、かくれ繊細さんってどういう性格なの?ということで、次のような特徴が記されていました。
・大胆なのに繊細
・元気なのに傷つきやすい
・外交的でテンション高めなのにすぐひとりでクヨクヨする
・完璧主義なのにこれといって極めたものがない
・笑いをとるために自虐ネタを言うのにいじられすぎて傷つく
私のことですか?というくらいそのまま私でびっくりです。長年悩んでいたことばかりが並べられていました。まさかこれらの特徴がかくれ繊細さんの特徴だったとは驚きでした。
「表裏一体」とも書かれていたのですが、まさにその通りなのです。私は二重人格なのかな?と思うこともあるくらい全く反対側の自分が時々顔を出すので、自分ですら混乱します。
私の外交的な一面しか知らない人が殆どです。ちょっとしたお知り合い・お仕事だけの関係の方には、「社交的」「悩みなさそう」「脳内お花畑」と言われる私が、まさか人一倍うようよ考えているなんて、思ってもみない人が多いだろうなと思います。
決してその姿も嘘ではないのですが、その姿だけではないのが私です。ひとりになるといきなり元気がなくなって落ち込んだりします。
しかし、美味しいケーキを食べればハッピーになるし、雲の切れ間に飛んでいる飛行機を見つけるとなんだか大丈夫な気持ちになったりするんです。ちいさな刺激を全力で受け止めてしまって落ち込む面もあれば、ちいさな事柄に幸せを見い出しやすいという面もあります。
つまり、感受性が強いのです。
なぜ、感受性が強いのか?それは感情の幅が広いからだそうなんです。このことをはみ出した感受性と書かれていました。
非HSPさんがそもそも持ち合わせていない感情を持っているから、「変わっている」と思われたり、伝わらなかったりするんです。そんな経験を経て、本当の自分を隠して人付き合いをする(=はみ出した感受性を隠して生きる)という術を身につけてしまいます。
周りからはみ出したくないから、人に嫌われたくないから、本当の感情に蓋をして、常に周りを意識して感情表現を手抜きにする。
こんなことを繰り返していると、本にも書かれていたように、「自分が本当は何を感じているのか」「何がしたいのか」、そもそも自分がどんな人間なのか分からなくなるのです。
そのせいなのか、「行き場のなかった感情たちに無理やり蓋をして大人になってしまったかなぁ。中心部分にぽっかり空いている穴は、どうやって塞げばいいんだろう?どうすれば埋められるんだろう?」と、気持ちが落ち込んだ夜にはそう考え込むことが時々ありました。
けれど、これは過去の私が抱いていた感情です。現在の私はそんな風に考え込んでひとりで涙することもなくなりました。
それは何故なのか。また、次回の記事でお話します。
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