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語りの演劇:ナショナル・シアター・ライブ『リーマン・トリロジー』を観て

【概要】ナショナル・シアター・ライブ『リーマン・トリロジー』

リーマン・ブラザーズ(日本では「リーマン・ショック」という言葉がおなじみ)の3世代が、トリロジー=三部作的に描かれた作品。池袋シネ・リーブルにて、7月7日まで上映予定。


【参考】ナショナル・シアター・ライブの上映を観る際に

映画館に到着すると、すでにチケット完売を知ららせる貼り紙が掲示されていました。観に行かれる際は、オンラインでの事前チケット購入必須です

チケット料金は3,000円。上映時間は4時間弱となかなかのボリュームですが、作品の面白さもまた半端じゃないボリューム。下の動画を見てみて、少しでも気になった人は、ぜひ行ってみてほしいです。

ふだん舞台を観る習慣がなかったとしても、ナショナル・シアター・ライブは、あなたと舞台を近づけるための優れたとっかかりになってくれることでしょう。

いきなり外国語の演劇でだいじょうぶかしら?

そんな心配も無用です。読みやすい字幕がついているし。

もしも、それでも字幕でいっぱいいっぱいになってしまって、俳優の動きを追えなくなってしまったとしたら、そのときには俳優の演技を観ることを優先しましょう。とてもふしぎなことなのですが、熟練の俳優の演技を観ていれば、異言語であっても、だいたいなにを言っているのか理解することができてしまうんです。ほんとうに。


【小話】『リーマン・トリロジー』と僕の創作の関連

『リーマン・トリロジー』は「語りの演劇」と評されます。3人の俳優がとにかく語って、語って、語り尽くします。尋常じゃないセリフ量。

僕は、今、自作の小説をつかって、演劇作品をつくろうとしているのですが、まさに自分がこれからつくろうと思っている作品と類似する方向性の作品を観ることができて、ほんとうによかったです。これを観るまでは、自分はなにやらむちゃくちゃなことをやろうとしているんじゃないかと、幾度となく自分に疑いの視線を向け、執筆が停滞することもあったのですが、「ひとつの正解」が提示されたことで少しだけ気楽になれました。どうやら進もうとしている方向は間違いではないらしい。あとは「もうひとつの正解」を導きだすだけ。正解がひとつではないっていうのが、なんといっても創作の面白さですよね。


【注目】『リーマン・トリロジー』を観るときに僕が注目したこと

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