小田急線、5畳、4万円。
「東京の大学に行く。」
父にそう告げたのは、推薦入試を受けることが決まった後のことでした。
「そうか。」と言って、そのあとに続く言葉はなく。会話終了。
わたしは“1人娘が家を出るのにその程度のリアクションなのか”と
予想通りの反応に予想通り少しだけがっかりしたことを覚えています。
卒業式を終えてすぐ、家の息苦しさから逃げるように東京に向かいました。
初めて1人暮らしをした部屋は
「東京の大学」に通うはずが、諸事情により神奈川県になり。
それでもそこそこ都会(だと思ってる