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なぜ親知らずはこの世から消滅しないのか?

 僕は一年くらいかけて12時間で日本の歴史を解説するという意味のわからない動画を作りました。


この動画作りで1番大変だったことはなんだと思いますか?


動画作りの血をはいた記録はこちら。




正解は、親知らずを抜いたことです。





痛かった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




二度としたくないし、来世の自分でも親知らずを抜かなければならないと思うと鬱!!!!!!!!!!



で、そこで疑問に思ったんです。


なんで親知らずは無意味なのに、無くならないんだろう?


人間の進化力、無能すぎではないか?と。



面白い記述を見つけたので引用します!!!!



大昔、人々の食事は木の実や動物の生肉、穀物など硬いものが中心でした。

そのため、昔の人たちは食べる時にしっかりと噛む必要があり、顎の骨がよく発達していました。つまり、親知らずが生えてくるスペースが十分にあったのです。

技術が発達していなった昔の人々にとっては、歯は生きていくために必要不可欠のものであり、大人になって生えてくる親知らずもまっすぐにしっかり生えてくる可能性が極めて高く、硬い食べ物を噛み砕くためにとても重要な役割を果たしていたと推測されます。

その一方、現代の食生活では昔に比べると圧倒的に軟らかいものを幼少時から食べることが多くなりました。

これに伴ってよく噛むという習慣も薄れ、顎に力を入れる習慣もあまりなくなって顎が十分に発達しなくなったのです。

つまり、昔はまっすぐにはえていた親知らずが、今ではスペース不足のために斜めに生えたり、埋まってしまったりするということなのです。

このように、昔の人には必要だった親知らずに現代の私たちは悩まされている、というのが現状なのかもしれません。
原文一部改訂「親知らずはなぜ生えるの?



これってよくある話ですよね。



スマホ脳で確か触れられている話で、人間がスマホに依存してしまう原因の1つとして、「自分のことを誰かに知らせるというのは生存のために大事な行動だった」というような話があります。


昔の狩猟共同体では、「あいつなんなんだ?」と思われたら、排除されて、最悪ころされてしまう。


だから、自分は共同体に貢献しているんだ、とか、自分はこういうことをしているよ、とか、共同体のメンバーにちゃんとアピールする必要があったわけです。


それは昔は行動やらで示していたんでしょうが、今はスマホがそれをはるかに楽に多くの人に行うことを可能にしてしまった。だから依存する。


昔は大事だった人間の機能より時代の変化の方が早かったときに起きる弊害の1つですが、親知らずも似たようなモノなのかもしれませんね。


名前はなぜ親知らずなのかというと諸説あるらしいですが、「二十歳前後とかで生えてくるため、その頃には子供は1人立ちしてしまって親はしれない」もしくは「子供の親知らずが生えてくる前に親が死んでしまうくらい昔は寿命が短かった」ということだそうです。



英語で言うと、「wisdom tooth」で、これも要するに知恵がみについてくる時期くらいに生えてくるよね、と言うことらしいです。



さて、ここからが本題です。(# いや前置き長いな!!!!)


親知らずは、なぜ無くならないのでしょうか?


僕は怒っています。


腹が立っている。



なぜこんなに痛い思いをしないといけないのか。


人間の進化の能力はここまで酷かったのか、と。


尻尾は尾骶(ビテイ)骨として残っているだけで、ほぼ消えてしまっているじゃないか!


って思ったわけです。


親知らずも消えろや!!!


って思っています。


これからのただでさえ生きにくい世界で、せめて親知らずを抜く苦痛くらいは味わわずに生きていって欲しい。次世代の若者たちは、、、(# 誰目線?)



で、大学で生物系の勉強をしていた友達に愚痴ったら、一瞬でこう返されました。



当たり前じゃん。だって、親知らずが生えてくるやつ、全員死なないじゃん。




ぼく「…そ、そうだよね〜(笑)」

かれ「そうだよ。」

ぼく「…うん、、、、ん?!?!?!?!ドユコト!?!?



ここを理解するためには、進化論という概念をより深く理解する必要があります。


https://www.28clinic.jp/kumagaya/blog/2020/02/13/theory-of-evolution/より引用


まず、皆さん、進化と聞いて、こういうような画像を見せられた記憶がある人も多いのではないでしょうか。




これが「最悪」な訳です。



この画像は進化の本当の意味を正確に反映したものとは言えません。



ここちょっと難しい話なので、丁寧にお話しします。


まず、1つ質問をします。



20歳の若者と、80歳の高齢者だと、どちらの方が選択肢が多いでしょうか。


おそらく20歳の若者でしょう。


20歳の若者の将来の選択肢の幅を図にしてみます。

赤い線は「死」を表す、90歳で寿命としましょう

次に80歳の高齢者を見てみましょう。こちらも寿命は90歳。

なんか毛みたいやな。


まぁ適当に書いたので許して欲しいんですが、樹形図だと思ってください。


残された時間が長ければ長いほど、選択肢は多方面に分岐する可能性を秘めているので、選択肢は増えます。


もっと一般化して言いましょう。



僕らは時間を経れば経るほど
選択肢を失っていく


ということです。


もっというと、「現在」というのは「他にもありえた選択肢を全て捨てた結果」だということです。


あえて図にするとこんな感じ。緑の線が実際に選んできた選択肢です。

緑以外の可能性はどんどん捨てられていっているのがわかります。



このような考え方は、歴史に対しても当てはめることができます。


例えば、1920年代の日本の時点で見れば、まだ戦争をしないという選択肢を持っているわけですが、2020年代の僕らにとってみれば、戦争をして、負けて、高度経済成長をして、徐々に衰退している日本、という状態の中で選択肢を模索しなければなりません。


1920年代の日本人と比較すれば、選択肢は少なそうです。


さて、このモノの見方は直感には反しますが、重要で基本的なモノの見方なので頭に入れておきましょう。


さて、同じ考え方で進化論も捉えることができます。



改めて例の画像を見ます。


進化は「どんどん発展するもの」だというふうに見えてしまう


チンパンジーがチャンデスになってアウストラロピテクスになって、ホモサピエンスになって人間になったんだ。これが進化だ。


というような印象を植え付けてしまうような画像です。


しかしこれは進化のイメージとは少し違います。



ぼくはあんまり専門的に生物科目を勉強したことがないので、かなりざっくりと話すことになりますが、有名な例えを使いましょう。


例えば、キリンを想像してください。


首が長いですが、元々は首がもうちょっと短いとします。


で、現時点で首が長い、というのは、「キリンの首がどんどん伸びて今みたいに成長した」というわけではなく、「突然変異などで首の長いキリンが偶然生まれて、その変異種の方が生き残るのに適していたので首が短いキリンが絶滅してしまった」というのが真実に近いのです。


高い木にたくさんの実がなっている場合、首が短いキリンが絶滅しやすそうなのは想像できますよね。


サピエンス全史からの受け売りですが、人間についても同じような思考アプローチで考えてみましょう。

人間の種の学名といえば、何を思い浮かべますか?


まぁ、「ホモ=サピエンス」ですよね。


これも、結局のところ、先ほど言った通り、チンパンジーからホモ=サピエンスにどんどん成長していったわけではないのです。


もちろん段階別に違いはあるのですが、「人間」=「ホモ=サピエンス」となったのは、ホモ=サピエンスが他の「ホモ=〜〜〜」を全て滅ぼし尽くしてしまったからだそうです。


これも進化論と同じような発想で考えれば、「いろんな人間がいたけど、ホモ=サピエンスが1番強力な力を持っていたために生き残った」というわけです。


それは「フィクションを信じる力だ」なんていう話になってくるわけです。宗教とか、正義とか、噂話とか。



さて、以上の話を理解できたら、親知らずが消えない理由まであと一歩です。


要するに、「親知らずが生えている人間」「突然変異で親知らずが生えなかった人間」というのが同時に生まれたとしても、親知らずが生えていないことで何か優位になることがないのです。


結局、親知らずが生えている人が、歯医者さんで抜いちゃうから。笑


仮にの話ですが、親知らずが生えている人は、全員歯医者に通えず、歯磨きを禁止されて、虫歯の痛みで早逝する人が増えて、親知らずがあるがために結婚できなくなり、子孫が残せない、みたいなディストピアがあれば親知らずは進化の中で消え去るかもしれません。


そして、親知らずが生えてこなかった人々を優遇し、繁殖を繰り返す感じの社会になれば、、、


しかし、そんなのは現代社会が許さないでしょう。


よって、親知らずはなくならない。絶対に。


というのが、ぼくの友達が言っていたことの意味なんだ、とぼくは解釈しています。


来世も親知らずを抜かないといけないと考えると、来世は貝がいいかもなぁ。


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以上、地味に長くなってしまいました。
ありがとうございました!!!

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