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ロナセンテープを使ってみましたのレポ!

最近、ブロナンセリン(錠剤)(ロナセンの後発品)からロナセンテープ(貼り薬)に処方が変わりました。
ちょっと(interestingなニュアンスで)面白かったのでここに書きまとめておこうかなと思います。


ロナセンテープとは

ロナセンテープは住友ファーマが作った世界初の経皮吸収製剤(テープ剤、貼り薬)の非定型抗精神病薬です。ラツーダやインヴェガ、リスパダール等と同じ統合失調症の陽性症状に効くSDA(セロトニン・ドーパミン拮抗薬)で、適応は統合失調症ですが、緊張や不安にも作用があるため、統合失調症以外の疾患や症状にも処方されます。
服用してすぐに血中濃度が上がり、下がってしまう経口剤に対し、経皮吸収製剤は貼ってからじんわり上がって長く維持されます。
形態としてはロキソニンテープや市販の湿布みたいな布系ではなく、傷口用の防水フィルム的な、プラスチック系の柔らかいフィルムタイプです。


ただしく正しく開封すると、①の切れ端、②の切れ端、③の切れ端、包装本体、剥離紙2枚、最終的にはテープ剤本体 の7つのゴミが出る
乳白色〜透明の透明寄り
こう見えて粘着力がけっこうあります。

私の症状と処方について

読み飛ばしちゃってもいいやつです。

私は全般性不安障害です。その他にも気分変調症(抑うつ神経症)とかADHDとかもあるのですが今回は関係ないので一旦置いときますね。

元々不安に対して色々処方してもらってて、この前まではブロナンセリン錠(ロナセンの後発品)を飲んでいたのですが、それでも最近不安が強くなってきてしまいました。
具体的には「職場で悪口を言われてしまってるのではないか」という被害念慮が出てきてしまいました。
被害(悪口を言われている)については、「確信しているほどではないが、そうでないとは言い切れない、そうである可能性が高い気がすると思ってやまない」といったくらいです。まあ大体70%くらいそうだろうなって思っているところです。
そう思えるようになってきたのには、明確にきっかけがあり、先輩たちが新人教育について新人抜きでミーティングしていた日からです。
「使えない」「勘違いしている」「期待以下」などと言われているのではないか、嘲笑されているのではないかと、訳もなく思えてきてしまい、以降ずっと先輩たち同士の会話や同期同士の会話など、自分が含まれない会話に不安を感じるようになりました。

主治医にその話をしたところ、「被害念慮が出てきてるね、良くない……」と言われ、腕を組まれました。そして処方欄を書き換えながら、「ロナセンからロナセンテープにしよう、職場にいてる間も血中濃度を維持できるし、貼ることでお守りみたいに感じる患者さんもいるらしい」と言いました。

ロナセンテープのお守り感とは

お待たせしました本題です。使用レポです。
「お守り感」を私は貼って1日目に明確に感じました。お腹に貼ったロナセンテープは結構邪魔で、動く度に違和感があって、常にちょっとだけ気になりました。

そこが良かったのです。

「薬がお腹についている」「いままさに効いている」「だから大丈夫きっと不安にならない」という安心感がありました。

例えるなら少女漫画に出てくるいじめられっ子ヒロインが魔法を使えるマスコット的ミニキャラ(ヒロイン以外には見えない)と一緒に登校するっていうあの描写です。(私は何の話をしていますか?)

もしくは泣いちゃった幼児に貼るキャラクター絆創膏・アンパンマンムヒパッチ─────────

実際のところの効き目(体感)

いやプラセボやないかい!!と思った方もいらっしゃるでしょう、1番気になる効き目(体感)についてお話していきます。

【1日目】
かなり気分良く過ごせました。スタッフが少ない日だったのもあってか、他人の会話をあまり気にせずに過ごせました。被害念慮は全くと言っていいほどなかったと思います。久しぶりに元気な音楽(イナイレEDの「本気ボンバー」)も聴けて(私は普段WA●IMAみたいな元気いっぱいの音楽は元気さに圧倒されて疲れてしまうので相当元気でないと聴けません)、帰りには少しヒトカラにも行きました。

【2日目】
え(笑) 昨日の安心感どこ(笑)
その会話普通に悪口じゃない?私が関係ある話なのに呼ばれてないのは嫌われてない?私が頑張ったのに認められてなくない?嫌われてるからそんなこと言われるのかな?先輩、その態度は私を嫌ってやってません?
みたいな感じでした。

【3日目】
休みなのもあり落ち着いて過ごせました。幸いもともと近日は自宅で不安感を感じることはあまりないです。

【4日目】
不安感6割5分減ってところでしょうか。コソコソ話も気になるのは気になりますが、自分に関係ないかもと考えて過ごせました。同じ場にいる先輩たちのちっちゃい声での会話はADHD由来のAPD(聴覚情報処理障害)っぽさによる聞き逃しだなと割り切り、聞き返すことで不安解消を自発的に図ることができました。


副作用について

「作用と副作用はトレードオフ」「副作用があるほど作用はある」「作用の効能は副作用のリスクありき」そう考える医師もいるようです。
ですが副作用がしんどすぎる場合には医師と相談しましょうね。
可能性として考えられる全部の副作用やその他詳しい事項は先に貼りましたリンク先をご参照ください。以下は“※個人の感想です”

私が体感した副作用① 注意力低下

これはもう注意事項に自動車等機械操作の禁止が書かれているように、初めから喚起されていることですが、しっかり来ました。
元々ADHDで注意力が乏しく、忘れ物・失くし物・置き忘れなどのやらかしが多い私でしたが、それらに対して処方されたインチュニブ(ADHD治療薬)でかなり改善されていました。
しかし、しかしですよ。ロナセンテープを貼った初日からいきなり①昼食後の薬を持っていき忘れる ②更衣後に名札をつけ忘れる ③何をしようとしてたか直前の記憶が消える ④曲がり角や入口で身体をぶつけること多数 ……となかなかボロが出てしまいました。私にとって不注意は生涯付き合ってきたものなので、ある意味懐かしい感じです(白目)。インチュニブ飲みだす前に戻っちまったぜ─────。

私が体感した副作用② 下痢っぽさ

ウンチが柔らかくなってしまいました。
下すってほどでもないのですが、ゆるゆるになってしまい、排便の頻度がアップしました。
(切れ痔になりやすい私にはちょうどいいかもしれません)

結局のところどう?

結局のところ、4日目のいまはまだ結論を出すには早計であるのは百も承知でありますが、いまのところはプラマイちょいプラ、あり寄りのありってところです。
副作用については主治医にまた報告してみようと思います。

おわりに

ご読了ありがとうございます。
薬剤でこういった体験(お守り感、即効性)を体感したのは初めてのことで面白かったので書き残そうとここに記しました。
皆様方には「ふーんそういう薬もあるのね」くらいに思っていただければと思います。

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