心理カウンセラーHideoの書斎

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最近の記事

宮島口「AKAI」再訪 〜言葉にならない感覚に身をゆだねる〜

宮島口“AKAI”を訪問。 ”AKAI”は2017年に日本最大級の料理人コンペティション“RED U-35”でグランプリ”RED EGG”を受賞した赤井顕治シェフのレストラン。 素材への愛情、和・洋などジャンルにとらわれないイノベーティブな料理を供することで知られる。 以前、僕は”AKAI”を訪問しこんな文章を書いた。 「“AKAI”の料理を頂き、心の片隅に名状しがたい不思議な思いが、しばらくあった。 何かに、何かに似ている・・・。 気付いたのは翌日のこと。 エリック・

    • 天神橋サンボア 〜酒場らしい酒場〜

      「酒場らしい酒場へ行きたいと思った。酒場らしい酒場とは、静かで洋酒の種類が多くてバーテンダーの腕がいいといった意味である。それで全体に上品でなくてはいけない。また、私の好みで言えば適度に繁盛していないといけない。」(山口瞳「祇園サンボアと私」) 20歳の頃、山口瞳『行きつけの店』を読んで、サンボアというバーを知った。そして憧れを抱いた。 大人になって、サンボアに行きたい! ここでいう「大人」とは、池波正太郎や山口瞳のような「酸いも甘いも噛み分けた」イメージの大人だ。 パーク

      • 日本橋三越本店 特別食堂「日本橋」 〜伝統のボンファムを味わう〜

        久しぶりに伝統的な西洋料理を頂いた。 一周回って、むしろ新鮮。だって、このご時世なかなか食べることができないから。 場所は日本橋三越本店「特別食堂日本橋」 高島屋の特別食堂は何度も行っているが、三越の特別食堂は初めて。 内装は、クリーム色と翡翠色の渋いトーンでまとめられている。親子二代、三代・・・と通った客層で占められているような雰囲気でもある。 「特別食堂日本橋」 和食と洋食は「東京會舘」 寿司は「下高井戸旭鮨総本店」が担当。 かつて、和食は「南禅寺瓢亭」が担当した時

        • ベージュ アラン・デュカス東京 〜ヘルシー指向のフランス料理〜

          分不相応にも、グランドメゾンといえるフランス料理店「ベージュ アラン・デュカス東京」を訪問。 場所は銀座のシャネルビルの最上階。ロブションと並ぶスターシェフであるアラン・デュカスと、シャネルがコラボしたレストランです。 スタッフに誘われたダイニングルームのテーブルは、予習で見たYouTubeで、神田うのがいた場所でした。 それはともかく、テーブルについてしばらくすると、グラスシャンパーニュ(ペリエジュエ)と突き出しが差し出されます。 突き出しは、ジャガイモをベースにしたピザ生

        宮島口「AKAI」再訪 〜言葉にならない感覚に身をゆだねる〜

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        • 名著紹介1000本ノック 2021年
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          室町砂場 赤坂店 〜粋なそば屋で一杯〜

          子どもの頃から憧れ続けていた老舗を訪問。 「室町砂場 赤坂店」通称「赤坂砂場」 伊丹十三監督作品『タンポポ』(1985)に登場し、子どもの頃から憧れてきた蕎麦の名店。 そう。映画で大滝秀治が、お汁粉の餅で喉を詰まさせていたシーンのロケ現場だ。 店構えからして老舗。西原理恵子なら「マッチ一本で全焼」と言いたくなる古民家である。 数名並んでいたので、行列の最後尾で暫し逍遥。 店内にはテーブルと小上がりがあり、たまたま小上がりが空いていた。望むところである。映画で大滝秀治が

          室町砂場 赤坂店 〜粋なそば屋で一杯〜

          大阪「味酒かむなび」 〜酒主肴従の美学〜

          居酒屋の名店「味酒かむなび」(うまざけかむなび)を訪問した。 「味酒かむなび」は大阪市にあるが、公共交通機関だと大阪メトロ「谷町四丁目」駅または「谷町六丁目」駅から、徒歩で行くことになる。 ランドマークは国立病院機構大阪医療センター。決して交通の便が良いとは言えない立地。わざわざ行かなければいけない隠れ家感もまた、こちらの魅力かもしれないのだ。 お店は小体であるが和モダンな雰囲気。店主のセンスを感じさせる佇まいだ。 店内には靴を脱いで上がるので、くつろいで酒を楽しもうという

          大阪「味酒かむなび」 〜酒主肴従の美学〜

          ル サロン ジャック・ボリー@新宿伊勢丹 〜スタンダードを突き詰める〜

          新宿伊勢丹「ル サロン ジャック・ボリー」に行ってみた。 フランス国家功労章シュヴァリエやMOF(フランス国家最優秀職人章)を持ち、銀座「ロオジェ」総料理長として日本のフランス料理界を牽引したジャック・ボリー。 資生堂が経営し、ボリー氏がプロデュースする「世界でたったひとつだけのラグジュアリーなカフェ」 伊勢丹の婦人服売場の一角ながら、市中の閑居の趣がある。 食器はベルナルド(ボリー時代の「ロオジェ」で利用したもの)、カトラリーはクリストフル。資生堂クオリティのサービスも

          ル サロン ジャック・ボリー@新宿伊勢丹 〜スタンダードを突き詰める〜

          浪速割烹 喜川 〜「浪速の喰い味」の本領を味わう〜

          浪速割烹 喜川 〜「浪速の喰い味」の本領を味わう〜 憧れていたお店を訪問。 喧騒の道頓堀から少し脇道に逸れた、法善寺横丁の石畳の傍に佇む。 早めに着いたら暖簾はかかってなく、仲居さんが石畳に水を撒いていた。 浪速割烹 喜川。 「なにわかっぽう・きがわ」と読む。 本来の漢字は、七が三つの「㐂川」である。 先代店主にして創業者の上野修三氏は、浪速料理の研究家・大阪の伝統野菜の復興者としても名高い。 道場六三郎氏と、プロ向けの酒肴のレシピ本を共著もされている。 㐂川は座敷も

          浪速割烹 喜川 〜「浪速の喰い味」の本領を味わう〜

          先斗町禊川 〜大人の京都〜

          京都でまた一つ、忘れられない名店を訪問した。 「先斗町禊川」(ぽんとちょう・みそぎがわ)というお店だ。 禊川(みそぎがわ)は「みそそぎがわ」とも呼び、先斗町と鴨川の間を、鴨川と並行して流れる人口の水路である。5月から始まった川床は、禊川の上に川床を建てている。 「先斗町禊川」は1981年開店。お茶屋を改装した由緒ある店構え。たしか以前は「一見さんお断り」ではなかったかな。 カウンターも趣がある。先斗町の芸妓、舞妓の名入りの団扇が壁にずらり。 井上オーナーシェフや、ベテラン

          先斗町禊川 〜大人の京都〜

          とらや赤坂店の春

          とらや赤坂店にやってきた。 和とモダンが融合した内藤廣建築の代表作。伝統と温かみが感じられ、いつ来ても大好きな空間である。 お昼前に「赤坂 季節の食事」というメニューを注文。 ちらし寿司 花柚風味の酢飯がほのかに甘めだけど品のある味わい。 筍、蕗の煮方がさっぱりしていて、素材の持ち味を感じさせる。 あ〜、季節を全身で感じさせるなあ。 山菜の天ぷら たらの芽とこごみの天ぷら。薄ごろもで山菜の苦味が邪魔されない。ここでも口の中が春でいっぱい。 京都の名店・麩嘉のよもぎ麩を使

          魯山@新宿伊勢丹 〜気取らずに楽しむ鮨屋の快楽〜

          久しぶりの外食なので旨いものを食べようとウロウロ。 しかしどこも予約していない。 新宿伊勢丹「魯山」という鮨屋が開店前なのに行列。きっと旨いのでは?と推測し、たまたま空いていた席に滑り込む。 あとで調べたら、日本屈指の鮨店である「三谷」のご主人が、こちらの初代店長だったとのこと。 空席はアラカルトのみのカウンター席。望むところよ!と、むしろワクワクした。 江戸前鮨の厳かな緊張感はなく、くつろいで楽しめる雰囲気。活気もある。 カウンター越しに職人さんが愛想よく接してくれるの

          魯山@新宿伊勢丹 〜気取らずに楽しむ鮨屋の快楽〜

          道頓堀今井本店の「四季弁当」

          大阪・なんばに来たが、人混みに息切れ。 道頓堀は人が多すぎて、歩くのもやっとという感じ。 人混みに疲れたので、静かなところへ行こうと思い「道頓堀今井本店」へ。 夕暮れ時で一杯飲みたかったので「四季弁当」を頼む。 鯛の昆布締め、菜っぱと椎茸のぽん酢風味の煮浸し、鴨ロースと卵焼き、鮭の西京焼き、野菜の炊き合わせ(大寅の焼きとおし入り)、柿なます、帆立と野菜の天ぷら。 籠に綺麗に盛り付けられた弁当のおかずたち。ご飯のおかずというよりは、酒飲みのためのアテばかり。 天ぷらはもち

          道頓堀今井本店の「四季弁当」

          三田「コート・ドール」ふたたび

          約20ぶりの聖地巡礼。 東京・三田のレストラン「コート・ドール」へ。 目標が一つ叶いました。 「コート・ドール」のオーナーシェフ斉須政雄氏は、日本を代表するフランス料理人の一人。 ドラマ「東京グランメゾン」で、木村拓哉演じる主人公がパリで勤務していたレストランのモデル「ランブロワジー」。斉須シェフは、オーナーシェフのベルナール・パコーと共に「ランブロワジー」を立ち上げたメンバーとしても知られています。 【メニュー】 ・赤ピーマンのムース フレッシュトマトのクーリ ・しそと

          三田「コート・ドール」ふたたび

          ライオンビヤホール銀座七丁目店 〜ビールと建築の「聖地巡礼」〜

          ある日の昼さがり、銀ブラの途中でふらっと立ち寄った。 「ライオンビヤホール銀座7丁目店」 ビール好きにとって「聖地」と言っても過言でない場所。 昭和9年開店。 戦火を免れ、戦後は占領軍に接収され、ビヤホールとして使われたという。かのマッカーサー元帥も訪れたとか。 2022年には登録有形文化財に。 某テレビ局がドラマや美術番組に取り上げたため、最近はビヤホールの予約不可とのこと。 そう考えると、ふらっと行ってすぐ入れた僕はラッキーだ。 入店すると、レトロ風ではなくほんまもん

          ライオンビヤホール銀座七丁目店 〜ビールと建築の「聖地巡礼」〜

          かやく御飯 大黒 〜くいだおれの街・大阪の真髄〜

          道頓堀は喧騒の渦。 そんな喧騒から一本通りを隔てただけで、静かな路地がある。 「かやく御飯 大黒」 古びた食堂の佇まいながら、一歩足を踏み出すのを躊躇したのは、池波正太郎はじめ多くの食通に愛された老舗ということを知っていたから。 内装も何の変哲もない古い食堂。 されど、一本筋が通った気配を感じた。それは思い込みや先入観ではない。古いが、磨き込まれた木の椅子やテーブルから感じたのだ。 名物のかやく御飯(中)、白味噌の味噌汁(玉子入り)、さわらの塩焼きを注文。 焼魚は注

          かやく御飯 大黒 〜くいだおれの街・大阪の真髄〜

          「カール・ロジャーズの心理学メソッドについて」レジュメ

          8/25発表の「カール・ロジャーズの心理学メソッドについて」のレジュメです。 1.カール・ロジャーズと私 ・私のカール・ロジャーズとの出会いについて 2.プロフィール (1)1902(明治35)年生まれ。1987(昭和63)年没。 (2)臨床心理学者 (3)厳格なキリスト教徒の家庭に育つ (4)クライエント中心療法など現代カウンセリングの創始者。診断・アドバイスから「傾聴」へのシフト。 →ロジャーズのポジティブな人間観の表れ。あらゆる生命体は自らの可能性の実現に向けて自ら

          「カール・ロジャーズの心理学メソッドについて」レジュメ