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ル サロン ジャック・ボリー@新宿伊勢丹 〜スタンダードを突き詰める〜

新宿伊勢丹「ル サロン ジャック・ボリー」に行ってみた。

フランス国家功労章シュヴァリエやMOF(フランス国家最優秀職人章)を持ち、銀座「ロオジェ」総料理長として日本のフランス料理界を牽引したジャック・ボリー。

資生堂が経営し、ボリー氏がプロデュースする「世界でたったひとつだけのラグジュアリーなカフェ」
伊勢丹の婦人服売場の一角ながら、市中の閑居の趣がある。
食器はベルナルド(ボリー時代の「ロオジェ」で利用したもの)、カトラリーはクリストフル。資生堂クオリティのサービスも嬉しい。

あまりお腹が空いていなかったので、旨いものを軽く食べようという気分。
そこで「和牛フィレ肉のサンドウィッチ」を。お値段は決して気軽ではないが、サンドウィッチという軽食のスタンダードを突き詰めた輝きがあった。

折角なのでシャンパーニュ(ティエノー)も注文。プティサラダがいきなりのカウンターパンチ。野菜の瑞々しさ。ドレッシングの過不足なさ。小品ながら、これがサラダだ!という説得力に満ちていた。
グジェールはちょっとブリオッシュ風で面白い。

そしてサンドウィッチ。
パンは表面がカリカリで中はしっとり。
和牛ヒレ肉は柔らかく、それでいて風味を失っていない。
グレービーソースは洗練されすぎず、コクがあり、親しみを感じる味わい。
旨い。理屈抜きに旨い。

The Okura Tokyoでも感じたが、サンドウィッチとはこんなに旨いものだったのか!
スタンダードとは、マンネリやありきたりではない。人間が「美味しい」を求め続けた歴史の蓄積を味わうことなのである。

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