Welcome with open arms.
そんなこんなでO氏の家に入り浸った僕だが、彼の周りに集まったのは他にもいた。僕らは特に目立たず、地味に静かに、時には孤独に過ごす、そんなコミュニティがいつしかできていた
1年生の楽しみは
4月から毎度欠かさず通ったボランティアサークル。彼もサークルの一員だった。1年生は専門科目が少なく、暇な毎日をサークルで潰した。
サークルに毎回通ったおかげで先輩から部長候補として扱われていた。人生で先頭に立つことはなかった僕にとって珍しく、新たな挑戦のように感じられた。
そんな新たな挑戦も彼によって無くなってしまう(後述)。
いつしか
「来るもの拒まず。」がモットーの4人のコミュニティは約5倍に拡大していた。
人数が増えてもルールは変わらない。いつものゲームも飲み会も忘年会すら、自由参加なのである。
そんな彼の人気はコミュニティ外にまで及んでいた。