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デザインとアートどっちが面白い?デザインのやりがいを感じる時

こんにちは!デザイントースト代表ほりです。

今日は「デザインのやりがいってなんだっけ…」と思い始めているデザイナーさんや「デザインはじめてみたいけど、自分に合うかな?好きになれるかな?」と思うデザイン学習予定の人や初学者さんに向けて経験を交えて書いています。
デザイナーとして一つレベルアップできる方法でもあるし、デザインの楽しさを理解できる記事になっていると思います!

デザイナーにどんなイメージを持っていますか?

どんな人でも、作る事が好きだったら誰でもなれるし、食っていけるのがデザイナー。
でもデザイナーって、なってみてギャップを感じやすい職かもと思う事があります。例えば「思ったよりも作りたいものが作れなくてつまらない」「労力をかけたわりに報酬が低いし」「クライアントがわがままでストレス。こんなものなの?」とか。

多分理由の1つに、デザインを始めたい人ならデザイナーに「アートや絵の才能のある人だけができるカリスマティックな仕事」1人でコツコツ制作職、ストレスフリー」という印象を持っていて、それとギャップがあることもあると思います。

でも現実には、
● 才能より、予算・時間に合った、自己表現より理論的なビジネス課題解決
● 個人プレーよりチームワーク
● クライアントに対応する体力
が必要
だったりして、結構忍耐強さが求められる仕事でもあるんですよね。

この図、わかりやすいのでお借りします↓

デザイナーって実はすっごく面白い、やりがいのある仕事なんです
でも、アーティストとは楽しい部分がちょっと違うため「私デザインやっぱり好きじゃないかも…」と面白さに触れられないまま辞めてしまう人もいるのがすごく残念なのです。

私の感じた、美大→社会人デザイナーになってからのギャップ

プロになって「なんか思ってたんと違う」「私はものづくりがしたかったのに」とギャップを感じて辛くなってしまう人が一定数います。
実は私もでした。

私のいた美大は、デザイン学科の課題であってもアート性の高い課題が多かったので、社会に出ると大変ギャップが大きかったのです。
正直に言うと、社会に出た瞬間「つっまんねぇ~~~!!!」と毎日思っていました。「何やってんだろう私、一生こんなつまらない仕事しないといけないんか?」と。
といっても予想通りでした。美大の友人、同クラスの誰もが「どうせ美大出て勤めたらつまんない仕事させられるんだろう」と予想していたので、私のクラスで実際に就職活動した人は1-2割くらいしかいませんでした。(空間演出デザイン学科は空デと呼ばれていましたが、プー出とも呼ばれる理由です…皆プータローになるの意)
皆、全然就職先も選べるのに全くせず「ドイツの大学に行きたい」「旅に出る」「コンビニのバイト続けながらバンドやる」「地元で銀行に勤めながら絵を書き続ける」などなど。
デザイナーとして勤める事を全力で避けていました…

デザイナーは誰でもなれる、でもモチベーションや喜びを感じられるのは一部かもしれない

さて、そんな「つまんないけど生きていくためにする仕事=デザイン」と割り切っていた私ですが、「デザイナーって実は楽しい仕事かも…!?」と思えたことは、たま~にありました。

それは、クライアントさんでも担当さんでもなく、エンドユーザーの反応をじかに自分の目で見れた時でした。

特に会社員時代は、意識して自分から知るために行動せず受動的でいる限り、デザイナー同士の評価・代理店の担当さんの反応「あれかっこよかったね」だけということが多かったんです。

もちろん「クライアントさん喜んでたよ!」「作ったバナーでクリック2倍になったよ」と聞いたりもしましたが、嬉しいです~と言いながらもまあそんなもんだよな、とどこか冷めていたというか、そこまで貢献できた実感がなかったんです。
激しく
褒められることもあまりないし、気づけば内輪で同業デザイナーに認められるようなデザインをする方に向かっていき、徐々に失っていくモチベーション…

あるとき、青山付近の空き地に、たくさんのキッチンカーや建物が料理を提供するイベントスペースのようなものが作られることになり、そのうち一店舗(3分クッキングの会社さん)の、
駅ナカポスターや先着で配るうちわ、フリーペーパー等のデザイン全般を担当してほしいと言われました。

納品が終わり、私の手から無事離れて数カ月後、
先輩に「前ほりちゃんが担当したあれ、今実際にできてるから実際にお店にお客さんとして行っておいで」と言われました。
その時、他の仕事もあったので時間に余裕もそこまでなく、実は行くのは面倒くさかったのですが、先輩に言われたし仕方ないな…と足を運びました。

現地について、驚きました。店内は溢れんばかりのお客さん、皆さん展示内容を見て回っており、
私のデザインに「かわいい~!」と言ってくれているのが聞こえ、会計時に店員さんが「これどうぞ!」と私の作った内輪を手渡してくれました、これ何度も直したな〜と感慨深くてじっと見ていた私に「可愛いですよね、これ!」と。

そのとき、本当に嬉しくてうれしくて、泣きそうになるのを隠しながら帰りました。
私の作ったデザインが、どのくらいの人をポジティブな感情にしたのか、どんな風に喜んでくれたのか、高揚してチラシを手にとって、嬉しそうに大事そうにうちわを持ち帰ってくれたのか。今まで全く知らなかったのです。

私は、誰に褒められたかったのか?
上司でも先輩でも自己満足でもなく、そのデザインを本当に届ける先である、ユーザーさんに褒められたかったんだ!とその時分かりました。

「作る人」になっていませんか?

さて、色々を経て私が思うことは、
「作ることがメインの仕事=作って終わり」になってませんか?ということです。
たまに作ることに夢中になると、納品して「ああ~~~やっと終わった!!明日も生活できる!!!」とお客さんのメールアドレスすら消したくなるくらい疲れ切っていることもありますよね。

でも「デザインの目的は、作ることではなく、作った後ゴール達成できること」。なにより、結果を知ることは、自己・他者評価も上がるし、デザイナーとしてやりがいを一番感じる瞬間でもある!ということです。

多分ほとんどの人って料理をするにしても何かを作るにしても「自分が作ったもので自分が嬉しいより、自分が作ったもので大切な人や他人が喜んでいるのを見るのが嬉しい」って人多いんじゃないでしょうか。そして、そういう方がデザイナーに向いているんじゃないかと思うんです。

だから全てのデザイナーは、面倒くさくても忙しくても直接現場に行ったり、クライアントに自分から「どうでした?」と聞いたりして、直に反応を得たほうがいいのではと思うんです。
「納品したあとに連絡したら迷惑かな?」なんて思わなくていいです。そのデザインが正解だったのかどうかわからないままだと、一生正解に近づけないし答え合わせできないですよね。反省を次に生かすためにも、結果を知ることはデザイナーの責任でもあり仕事なんですから。

まとめ:使い捨てられるデザイナーにならないために、結果を知ることの大切さ

デザイナーとぱっと聞いて思い浮かぶのは、表現者でありアーティストのようなイメージかもしれません。
ただ、デザイナー自身が結果に貢献するという意識を持たない限り、ストイックに物言わず技術がある場合「人を安く使いたい人」にカモにされやすいのです。悲しい。

でも、本来デザイナーは「課題を解決でき、ビジネスに結果を出していると顧客が判断されさえすれば」まっとうに評価される、大変有意義でビジネス貢献性が高く、なによりとってもとってもやりがいのある仕事!!なんです!!

それは、結果を知る事なしに成り立ちません。
今デザイン学習中の方は「デザインのやりがいって、自分がすてきなデザインを作れた時じゃなく、それを届けるユーザーに喜んでもらえた時なんだ」と知ってもらえたらと思いますし、
今すでにデザイナーをしている方は、明日からクライアントさんに「結果どうでした?」とばんばん聞いてもいいんじゃない?と思います。

皆さんには、ただ作るだけじゃなく、
いいポジションとって、ガンガンビジネスの数字にも貢献して、クライアントに認めれらほしいなと思って今もスクールで教えていますが、それで自己肯定感も報酬も上がるし、継続するモチベーションにもなるのです。
受動的に待っているだけだと「デザインって薄給だしつまらない」となってしまいがちですが、どんどん首を突っ込んでいくと、違う世界が見えてくるかもしれません。

ずっとデザインに関わり続けたいなあと今は思います。
(もちろん作家的にアーティストを目指す方も応援しています。アーティストはアーティストの良さがあるので!)

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