「繊細さん」をハックする方法、って何?

最近本当によく耳にするようになった繊細さん本を読み、繊細さん、HSPについて改めて考えてみました。

繊細さん(HSP)とは、
・敏感でストレスを感じやすい人
・心配事が多くなかなか行動に移れない人
・「自分の感じ方」の方がおかしいのかな?と思いがちな人

人が多く騒音がする電車の中は気持ち悪くて耐えられない、ものごとの全体像が見えていないと動けない、自分が感じていることを抑え相手がどう感じているかばかりを気にするのでとにかく疲れてしまう、ような人のことでしょうか?

もう毎日を生きていくだけでも大変な繊細さん。でも問題解決の視点で見ると、そんな繊細さんがこの現実で生きていくための日常のハックには<問題解決の本質>のヒントがある!

『自分を変えるのではなく、自分に合うことを探す生き方へ。』
(「気がつきすぎて疲れる疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さんの本」より)

これをもう少し自分的に、具体的に表現するとこういうこと。

①自分を変えるのではなく、周囲の物理的な環境を変える
②100点を目指さない、80点で大丈夫

より具体的に言うと

【問題】電車の中は騒音で気持ち悪くなる
【解決手段】ノイズキャンセリングのイヤホンをする

それはつまり、
繊細さんの特性を治す ⇒ 難しい
電車に乗るのをやめる ⇒ 減らすことはできてもまったく乗らないようにするのは難しい
騒音をなんとかする ⇒ ノイズキャンセリングのイヤホンという道具で騒音自体はかなりなんとかなる
ということ。

(ノイキャンだったらAppleのAirPodsProが最高!)

①自分を変えるのではなく、周囲の物理的な環境を変える

明確ではない曖昧な問題は解決できない。
解決できるのは明確化された問題だけ。
そして、具体的な問題とは物理的な問題のこと。

問題の原因を騒音という物理的な条件まで落とし込むことができれば、あとはそれを物理的に解決することだけなのでそれは難しくない。小さいことでいいのでそういうのをひとつひとつ解決していくことがとても重要。

このアプローチはビジネス上の問題解決でも同じですね。

繊細さん、HSP、それ自体は実はなんだかよくわかっていないものなので、それについて考えすぎてもその時間はあまり解決に繋がらない。たとえ小さくても具体的な問題を解決する方にリソースを注いだほうが長期的には生産性は高くなる。

【1枚の図で表すと】

②100点を目指さない、80点で大丈夫

ノイズキャンセリングでは100%ノイズをカットできない。完璧にストレスを軽減することはできない。それで大丈夫。70〜80%のノイズがなくなるだけでOK。

それでもだいぶラクになっている。そこに気付けるかどうか、ここが一番大切。

繊細さんの特徴のひとつが、仕事などでほとんどミスしない。つまり100%を目指してしまう、求めてしまう完璧主義。だから他の人の雑な(?)仕事ぶりにストレスを感じたり、全体像を把握するまで動けなくなってしまう。

でも、パレートの法則のように、実は全体的みれば物事を成功させるのに100点は必要ない、完璧主義は必要ない。

パレートの法則とは、
ある事象の2割が、全体の8割を生み出しているという状態を示す経験則である。
・売上げの8割は、全体の2割の製品で占めている
・Webサイトは、2割のページにサイト全体の8割のアクセスが集中する
・勤務時間の2割で、その日のアウトプットの8割を実現している

とりあえず物理的な解決手段をやってみる、そして少しでもよくなったことを感じる。これがとても大事。

どう問題を解決するのか?よりもどの問題を解決するのか?

繊細さんのセンサーはその戦略的アプローチにフォーカスするためのヒントになる。


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