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台湾の鶏捲〜鶏肉は巻かれていない謎

2018年の台北旅行で、市場めぐり&屋台料理の朝食ツアーに参加したのだが、そこで食べた「鶏捲」という料理が印象に残っていた。
春巻きっぽい見た目の、玉ねぎや豚肉を湯葉で巻いて揚げたもの。思ったよりは味は濃くなく、なんとなく懐かしい感じがするが、日本では見かけない味。

大稲埕慈聖宮天上聖母のお店の鶏捲

今回の台湾旅(2023年5月)で、また食べてみたいと思い、お店を探してみる。
Google Mapで「鶏捲」と検索してヒットしたお店の口コミや場所を見て「永楽鶏捲大王」というお店に決定。観光地の廸化街に近い場所にある。

口コミを見ているとお昼時は混みそうなので、ちょっと早い時間に訪れてみた。早めに行ってみたが、1席だけしか空いていておらず、かろうじて中に入れた。
「鶏捲」1本で80TWD。前回食べたときと同じように、きゅうりと赤い甘めのソースがついている。
前回のお店は、具材は野菜が多めだったけど、こちらはとっても肉肉しい。
やっぱり巻いてあるのは、鶏肉ではなく、豚肉。
結構大きめなので、ずっしりお腹にたまる。

永楽鶏捲大王の鶏捲

しかし、なぜ豚肉が巻いてあるのに、「鶏捲」なのか??
このあと、台北市内の料理教室に行った(料理教室の話は別で公開)ので、そこでこの不思議について聞いてみた。

そこでのお話によると、鶏を巻いているという意味ではなく、「鶏」と同じ発音の「加」という漢字が元々の漢字とのこと。
「加」は、余り物などを指す言葉らしく、冷蔵庫などに余っているものを色々巻いたもの、という意味の料理になるそうだ。
「大抵、冷蔵庫に余っているものといえば、豚肉なのよね!」と教えてもらった。

謎が解けて、スッキリ!
こういうちょっとした疑問や出会いが楽しくて、やっぱり旅はやめられない。

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