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フリーランスで何する?/「自分・仕事」ブランド化への種集め【病気!編】

「自分・仕事」ブランド化への種集め、第2弾
わたしの人生の中で、もっとも大きな出来事について。
ちょっと難しいかも知れないけれど
できるだけキャッチーに綴っていけたらと思う。
この出来事によって生まれた視点やテーマ
わたしをフリーランスという選択に向かわせたから。


直前にドライブで行った河口湖から🗻

🔸無言でやってきた、病気という招かれざるもの

病気無言で、わたしの体と勝手に同居をはじめていた。
知らない間に、病気になってしまっていた。
日本人の2人に1人はなると言われる「がん」
私は日本人の半分「がんになる人」だった。

体調がとくに悪かったわけじゃない
大病を予感させるような不調もない
ただ、少し体の異変を感じたので、近所の病院で診察を受けた。
最初の診察で、手術が必要な症状であると言われ
「何に起因する症状なのかを突き止めましょう」と検査を受ける。
その日に受けた血液検査での腫瘍マーカー数値と
1週間後に受けたMRI検査の結果により
最初の診察から約2週間で、「がんの疑い」と言われることになる。


🔹恐怖心から好奇心へと変化する心

あくまで、まだ「疑い」ではある。
それでも自分にこんな出来事が起こるなんて、想像しきれていなかった
あまりに、ショックで、怖くて、不安で、
悔しくて、孤独で、辛かった
これまでに味わったことのない、得体の知れない恐怖心

自分で手術を受ける病院を探し検査を受け、
その結果、いよいよ「がん」罹患した人となる。
手術の日が決まり、職場に入院を報告し、仕事のお休みを決め
わたしの感情とは別に、手続き関係や準備粛々とこなしていく中で
感情の整理ができたのかもしれない。
入院1ヶ月前くらいから、少しずつ違う感情へと変わっていった。

この出来事にわたしはどうやって向き合っていくのか。
入院もはじめてであれば、手術だってはじめて。
未知すぎて、好奇心の方が上回ってくるわたしがいた。
2週間分入院の準備も、まあまあ楽しんでやっていた。

病気の経験自分のことば表現できる人になれば
人として、大きな強みになるんじゃないか、そう思えるようになった。
起こることを全部五感フル稼働して感じ取って
ことばで表現できるようになろう。
文章を書く仕事を、しぶとく続けてきて良かった
ちょっと自分を褒めてあげたくなった


入院中に書いた「やりたいことリスト」にあったので、グランピングへ

🔸治療もモチベーションが大事だった

治療中のあらゆることを自分の体験にすると決めてから
徐々に腑に落ちるようになっていった。
未知への恐怖心が、好奇心に変化するのかと感心もした。
まだまだ、自分が知らないこと初めて体験することがある。
そう言えるように、絶対に病気を治すと思えた。
これが治療に向き合うことへのモチベーションになった。
仕事をするにも、フリーランスを選択するにも同じ。
病気に向き合う時にも、わたしにとってモチベーションが大事だった。

退院後に行った母とのカフェランチ

🔹両親に病気について伝える

自分の中では腑に落ちてきたものの、
一番辛かったのは、両親に自分の病気を伝える時
両親は大阪で、私は東京
電話ではなくて、オンライン顔を見ながら伝えることにした。
感情を出さずに、事実だけ、できるだけ淡々と。
両親に過剰な心配をさせたくないという思いがあった。
それで、以下の6つのことを伝えるようにした。

  1. 病気が見つかって、手術をすること

  2. わたしの中では病気を受け止められていて、気持ちは治療に集中できていること

  3. 幸いにも早期発見だったこと

  4. 入院する病院は、わたしが罹患した「がん」の手術数が日本一だから、安心して手術を受けられること

  5. 入院・手術の日程

  6. 病気は見つかったけど、今は体調的に元気だということ

なんとか、冷静に伝えることができた。
「話してくれてありがとう」が言ってくれて
わたしも安心できたし、心配をさせたくない気持ち
理解してくれたように感じた。
心配させたくないからって、伝えない選択はなかった。
大事なことを教えてもらえない方が、
両親を傷つけるような気がした。


入院中の癒しスポットだった病棟の中庭

🔸がん告知ってこんなもん

「がん告知」って何となくイメージしてきたものがある。
ものすごく重々しい空気の中で受けるのかなとか。
今、「がん」は治る病気になっている。
治療しながら働く時代にもなっている。
イメージしていたより、あっさりとしたものだった。
そりゃ、「あなたは、がんかも知れません」って言われた時、
この世の終わりってくらいに、落ち込んで恐怖で、病みそうだった。

主治医の先生や看護師さんに言われたのは、
闘病ブログなどはあまり見ない方がいいと言われた。
症状、治療、手術の予後など、人によって違う
自分の治療に粛々と向き合うことを今はすべきと。
従って正解だったと思う。


やっぱり元気にビールが最高やん!!

🔹治療が終わって2年、元気な今

一番、不安が大きくて、辛かったのが
病気が発覚するか、しないかの時。
がん経験者の多くは、同じなのではないかと思う。

こんな重めの記事を最後までお読みいただき、
ありがとうございました
今は治療を終えて2年が経ち、普通に元気
目指すは、西加奈子さん『くもをさがす』。。。
リアルかつ、人となりや空気感が伝わるように言語化したい。
だいぶ遠いな。


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