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ホワイティと街を守っていく

治安の悪い街にありがちな特徴を3つ挙げたいと思う。

・ゴミが落ちている
・壁面の落書き
・ステッカーが貼られている

今まで私が足を実際に運んで治安が少し悪いと感じた町は、3つの条件が揃っていました。

(落書き・ステッカーに関してはいずれも持ち主が意図していないもの、迷惑行為であると判断した場合を指します)。

ウイルスの影響で掃除を始める

私が住む家の近所では、ウイルスの影響で仕事が休みになったり、休みになっても出かけることができず家にいる人を中心に、掃除を行う姿をよく見かけるようになりました。

先日、早朝に自宅の庭の草むしりをしようと家を出たところ、滅多に会うことがない隣に住むご主人(50代男性)とバッタリ会いました。
そのご主人は帽子から服に至るまで全身白い格好をしていて、私は心の中で“ホワイティ”というあだ名をつけました。
もちろんご本人には内緒です。

白いマスクから見えた目はとても笑顔で
「おはようございます」。と挨拶をしてくれました。

どうやら隣に住むご主人も私と同じことを考えていたようで、草むしりをしていました。
なんとホワイティは自宅敷地内の草むしりだけではなく、敷地外である家の前の道(公道)の隙間に生えてくる草も全て抜き、綺麗に掃除をしてくれていたのです。

ありがたい。

そしてよく見たら私も全身黒でした。
もしかしたら彼の心の中でも私に対して何らかのあだ名がついていたかもしれない。

心の中とはいえ、私は彼に対してホワイティと呼んだことについて少し申し訳なく思いました。

治安を守るという意識

去年の秋頃に一度、敷地外の草むしりを行ったものの、それ以来は放ったらかしにしてしまっていました。

そういえば先日、朝自宅前を見たらゴミがいくつか落ちていました。
いつもはすぐ拾うようにしているのですが、その日は用事があったためゴミを放ったままにして1時間後に戻ってきたら、ゴミはもう無くなっていました。

これもまた、近所の誰かがゴミを拾ってくれたのでしょう。
“誰か”わからないけれど、街を守ろうとしているのがわかります。

ふと、当たり前のことのようでできていない治安を守るという意識が芽生えました。

治安が悪い街に共通していること

治安が悪い街に共通していることを思い浮かべてみました。
治安が悪い場所と言えば都会をイメージすると思いますが、決して都会に限ったことではありません。

実は私が住んでいる街は、片田舎であるにも関わらず20年ほど前まではもう少し治安が悪かったのです。
当時は壁面に意図されていない落書きがあったり、ゴミも今より落ちていました。
不審者の目撃も多く、あまり夜遅くに一人で行動しないようにと頻繁に注意を促す配布物が配られていたりしていたほどでした。

ところが、2000年代を過ぎたあたりから条例が変わったように思います。
ゴミを捨てたら罰金いくらという看板が立ちはじめたのもこの頃からだったと記憶しています。
望んでいない落書きは消されるようになり、ゴミを捨てる人も減っていきました。

そうだ、治安が良い街は綺麗で人の目が行き届いているという共通点があることに気付いたのです。

ホワイティと街を守っていく

隣に住むご主人が自宅周辺を掃除していたということを知って以来、私はどこか隣のご主人の存在が暖かく思えます。
今のこの生活状況では、地域を守っていけそうな自宅待機者は私とホワイティしかいなさそうです。

以前、深夜に夫婦で大喧嘩しているところを自分の部屋からたまたま見てしまい、目が合ってから気まずかったのですが、帳消しになったと思いたいところ。

今、ウイルスの影響で外に出かけたいけれど出かけられないという方は、自宅敷地内の掃除や近所の掃除、草むしりなどをしてみてはいかがでしょう。

昼間などは人の出入りが多く接触が気になるというようであれば、まだ人があまり活動していない早朝に行うのもおすすめです。




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