【寄稿】ご縁を種蒔き、polcaなら

この度、縁あってpolca様(以下、サービスは敬称略とさせていただきます)に寄稿する運びとなりました、竹谷彰人(たけやあきと)と申します。
イラスト制作会社ミリアッシュの代表をしております。

寄稿の機会をいただきありがとうございます。

なぜ、polcaで支援するのか。募金とpolcaについての私的な見解。

「なんとなく」というのがぱっと出の回答になってしまうのですが、
せっかくの契機ですので考えてみようと思いました。
やや長くなりますが、どうぞお付き合いください。

元来、私にはあまり物欲というものがありません。
ゲーム・漫画・アニメあたりのオタクですが、浅く狭くという程度でして、
お金を払うのはゲームソフトや漫画といったものです。
月に2万も行けば「使ったなあ」と思います。

ちなみにいまオススメのゲームは『Red Dead Redemption 2』で、
漫画は『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』で、
アニメは『SSSS.GRIDMAN』です。

所有欲もなく、家や車にもあまり頓着しておりません。
最近ゲーム用のモニターが買って1年も経たないうちに壊れ、
そこだけはなんとかしなければと焦っています。

ほかにお金の用途と言えば、
「おいしいものを好きな人たちとおなかいっぱい食べたいんだな」
と漠然と考えているくらいです。

そんな私にとって、募金というものは、
気分が落ちた時に「いいことしたぞ!」と自らを鼓舞するため、
逆に高揚した際に「おすそ分けやで!」と幸せを共有するため、
とあくまで自分のメンタル対策に活用しておりました。
極めてエゴです。

言い訳めいてしまいますが、それも仕方ないことかと思っています。
なぜなら募金した先にどういう事柄があるか、また、自ら投げ入れた小銭がどういう風に世に回っているか、が中々わからないからです。
「困っている見知らぬ誰かのため」という非常に大きくも抽象的な義がそこにはあります。

もちろん、募金自体を否定しているわけではありません。
労働等と引き換えに手に入れたお金を率先して手放せるのは、それだけで素晴らしいことだと思います。

私が言いたいのは、クラウドファンディングは、抽象的な義を極めて具体的なものにしてくれるということです。
その具体化が、身近さに繋がり、親近感となります。

近しい人が困っている。もしくは、頑張っている。
お金を使うのに、ここまでモチベーション爆アゲの理由はまずないのではいでしょうか。

初めてのクラウドファンディング支援は、敬愛する漫画家。

私が初めてクラウドファンディングを支援したのは、
今から二年ほど前、CAMPFIRE様(当時はサーチフィールド様)の
地域特化型クラウドファンディングサービス「FAAVO」のプロジェクトです。

当時、会社設立に動いていた私は会社に株式の金額を入れたばかりで、
お金がありませんでした。

その中、こちらのプロジェクトを見つけ、あるリターンに惚れました。
30,000円の似顔絵コースです。

当時は、知り合いに「これくらい払うっしょ、だってうめ先生だぜ!」と余裕ぶっていましたが、内心「会社立ちあげたばかりなのに30,000円も払ってこの先生いきのこれるのか」と50メートル級の巨人を前にした群衆のように震えていました。
初めてクラウドファンディングで払うお金でしたので、なおのこと不安でした。

結果としては、今すべてのSNSのアイコンで活用させていただくほど、
リターンの似顔絵を愛しています。

これは、私がうめ先生の作品が好きで、つまり親近感を勝手に持っていたため、お金を払う、という行動に移ったものです。

余談ですが、その後うめ先生に神楽坂のイベントでお会いする機会があり、
勇気を振り絞って髭を直で描いてもらったことがあります。この栄誉に与ったのは日本で二人しかいません。
その際、「似顔絵コースに申し込んだ…」とお伝えしたら
「どこかで見たことあると思った」と返していただきました。最高でした(ジョニィ・ジョースター並の感想)。
支援していなければ、髭を描いてもらう勇気も湧かなかったのではないかと、今になって思います。

さて、クラウドファンディング支援童貞を捨てた私の中で、そういった企画に支援すること、つまりお金を払うことへのハードルがかなり下がりました

その後、CAMPFIRE様をはじめ、クラウドファンディングの企業様と知り合う機会も増えた結果、おすすめしていただいた企画は法人個人問わず支援させていただくようになりました。

個人支援の場合、リターンはあまり気にしておりません。

・面白そう
・熱意がありそう
・知人がキュレートしてくれた

上記であれば、大体支援させていただいているかと思います。

そして、「なんとなく」の支援を続けていくと、またひとつクラウドファンディングを支援することの面白さが見えてきました。

・身近さこそ、人が行動する理由。

先日、こんな出来事ありました。

「竹谷さんですよね?」

ある飲み会で、急に見知らぬ人に話しかけられました。
オタクでぼっちで引きこもりの私は、「ねずみ講にも幸運な壺にも興味がないんだぞ」と内心身構え少しびびりながら首を縦に振ると、

先日支援していただいた〇〇です! ありがとうございました!

彼は、クラウドファンディングで支援を募っていた方でした。
そして、この企画はCAMPFIRE様に所属されている知人E藤さんが
仕事中なのにツイッターでリツイートしていて、

遠Dさんが応援しているなら私も

と支援させていただいたものです。
つまり、遠藤さんに対する私の親近感が、お金を払うという行動に結びついたわけです。
そして、支援という行動によって、その飲み会で新たなご縁ができました。

ここに、クラウドファンディングの新たな面白さを垣間見た気がします。
身近さが別の身近さを生み、それが連綿と続いていき、
果てに色々な方とのご縁に繋がる可能性がある、ということです。

・蒔く種は、芽吹かずとも。

そんな私にとってpolcaは、特にわからないまま「知人があちこちで推しているし…いっちょやってみっかぁ…」とCV野沢雅子さん的な感覚で始めたものだったのですが、

これは気軽に支援し放題の神サービスじゃあないか、ゲームではフレンドリーファイア(FF)ばかりしている私がこんなにフレンドファンディング(FF)支援をしている、と気づけば毎日アプリを開くに至っております。

なぜ貯金しないのか、という言葉をもらうこともあるのですが、
貯金は、銀行への貸付金であり投資でしかないと考えております。

もちろん銀行へお金を貸すことも有意義だと思いますが、私としては、熱意ある人や、困っている人がお金を必要としているのなら、そこにいくらかお金を渡すことも、十二分に価値のあることじゃないかなと思います。

先ほどの募金の話と重なりますが、抽象的な義より、具体的なものに払いたい、という欲が私の中で強いです。
もちろん、今も募金はしていますし、今後もしていきます。

また、私はイラスト制作会社ミリアッシュの代表として、「作家の皆様がもっと生きやすい社会」を目指して日々働いております。

polcaにはイラスト関連の企画も多く、会社事業のBtoBのご案件でお支払するご稿料以外に、個人的に作家の皆様を支援させていただけるサービスは本当にありがたいと思っています。
(イラストに関わらない企画でも支援させていただくことが多いですが、
これはもう竹谷個人のその時の感覚によるものです)

嘘臭くなりますが、自分に大きな見返りがあると企んで支援しているわけではありません。
ただ、先日の飲み会の時のように、いつかどこかで、

あの時支援していただいた〇〇です

という出会いがあれば、それはこの上なく素晴らしきかなあなんて想像しています。
そしてそれがきっかけとなり、じゃあ一緒にプロジェクトやりましょう、となれば、それもまた面白い流れになるなあと。
面白えってのは大事なことだぜ、とかの有名な『BLACK LAGOON』のダッチも言っています。

それはそうと、ツイッターアカウントをフォローしてくれたら支援するかもしれませんので積極的にお願いします(ダブルスタンダード)。

ご縁となるきっかけの種を、polcaという無二のサービスを通じてあちらこちらに蒔いている感じです。
当然、種ですから、芽吹かずともそれはそれで気にしません。
夢だけど、夢じゃなかった、となることを軽く祈っている程度です。

最後となりますが、会社が潰れ、働き口がなく、お金が底を尽き困窮極まった際には、「生きたい」というシンプルな企画をpolcaでやりますのでその際は皆様のあたたかなご支援を心よりお待ちしております。

以上となります。
長文お読みくださり誠にありがとうございました。

皆様にもクラウドファンディング支援を通じて良いご縁がありますように!

株式会社ミリアッシュ代表 竹谷彰人さん寄稿記事)

P.S.
polca 事業部では、polcaに賛同し、僕たちと一緒にご縁のきっかけの種まきをしていくメンバーを随時募集しております。


サポートで集まったお金はpolcaで立ち上がった企画への支援に利用させていただきます。