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子どもから“あえて失敗させる”経験を奪わないことの大切さ #072

学校から帰ってきた娘(小2)が「宿題をやりたくない……」と、ゴネる日があります。

こういうときの、わが家の対応パターン(心に余裕があるとき)としては、

  1. 「うんうん。宿題は面倒だよね~。その気持ちはわかるよー」と共感を示す

  2. 「どうして宿題やりたくないの?」と理由を聴いてみる

  3. 「今日は、6時間授業で疲れたかな?」と本人の疲労度を聞いてみる

  4. 「そもそも宿題をする理由ってなんだろうね?」と目的を一緒に考える

  5. 「宿題を終わらせたら、Youtube見れるやん。それとも、今日は先に見るかい?」とご褒美をちらつかせる

  6. 「とりあえず、今日の宿題を持って来なよ。一緒に確認しよう」と言って、宿題全体の分量の確認をして、内容を小さく分解。そしてそれぞれの終了の目安時間を意識させる

  7. 「宿題をしないと、先生に怒られちゃうよ?」と脅し(!?)てみる

みたいな感じで、娘の様子を見ながら、面倒ながらも(小声)いろいろと提示してみます。

それでも、先日「宿題やりたくな~~~い!!!」とゴネにゴネまくる日がありました。ソファにうずくまって、完全にやる気なし。

宿題の効用そのものが問われている昨今、こんなに拒否されて強制させるのもなぁと、親としてもいろいろ逡巡します。

その結果、そもそも、なんで私は娘に宿題をさせなきゃと思ってしまうんだ?と、自分の感情を問い直してみました。

すると、「宿題をしないままに学校に行って『宿題ができていません……』と娘本人が困る姿が可哀想でイヤなんじゃないか?」という結論に達しました。

娘が転んで痛い思いをしないように、失敗して傷つかないように、前もって予防線を張っていたんだなと。

そう思うと、娘が「宿題をしていなくて困る」という貴重な失敗できる経験を奪っていることに気づきました。

夫とも話し合って、その日は娘には口うるさく言わずに、「あなたが宿題をしたくないなら、していかなくていいよ。自分で選んだことを、しっかり体験してきなさい」という方針に変えました。

それを娘に伝えると、娘は半分だけ宿題をして、もう半分はしないで学校に行きました。

学校から帰ってきた娘に「今日はどうだった?」といつも通り聴いてみました。すると、

「先生には、昨日は宿題は半分しかできませんでしたと、先に自分から言ったの。そうしたら、『大休憩(長めの休み時間)のときにやるのでいいよ』って。休憩時間は少なくなったけど、ちゃんと全部できたよ!」

「でもね、休憩時間が少なくなると、みんなと一緒に遊ぶ時間が少なくなるから、それはイヤだと思った。だから、やっぱり家で宿題をするようにする」と。

なんだ、親が心配しなくても、ちゃんと自分で先生に伝えて相談できること・ほかの解決方法を見出せること・自分で振り返りをして次に活かせること――を逆に教えてもらいました。

(え、まだまだ幼い子どもだと思っていたのに、めっちゃ成長してるやん⁉︎ ←親バカ)。

親としては、ついつい子どもが転んで痛い思いをしないように、勝手に想像して前もって準備したり注意したりして、小石を取り除こうとしてしまいがちに。

でも、そうすることで、貴重な学び&成長の機会=自分で考えるを奪っていたんだなぁと。

あえて失敗するという貴重な学びの機会を親が奪わないこと、子どもを信頼すること、その大切さを私自身が学ばされるちょっとした出来事でした。

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