#レジ袋有料化について

 2020年7月1日以降、すべての小売店でプラ製レジ袋が原則有料化された。

 プラスチックごみの一部は海へ流出し、地球環境や生き物を脅かす存在となりつつある。プラごみは腐らず、自然の中に蓄積し生態系を破壊する。波や紫外線で砕かれて微小のマイクロプラスチックとなり、食物連鎖を通じて人体に悪影響を及ぼす懸念もある。

 プラごみに占める量は、レジ袋よりもペットボトル、包装容器の方がはるかに多い。今回の有料化を機に「脱プラスチック」の流れを止めたくない。

 プラスチック製品は衛生的かつ軽くて便利なだけに、包装や容器を一気になくすのは難しい。回収・洗浄するリユースや、資源としてリサイクルすることでごみを削減する工夫が必要である。

 2021年からは、越境汚染に関する「バーゼル条約」で汚れたプラスチックごみが規制対象となり、処理のための輸出がしづらくなる。排出削減は最重要課題だ。

 1年ほど前に「クジラやカメの体内からプラスチックごみが見つかった」ニュースを見聞きしたときから、私はマイバッグを持参している。

 一人ひとりの意識を変えなければ大きな変化は起こらない。私たちの生きている時代に大きな影響を被ることはないかもしれない。我々の何気ない行動が未来の地球に深刻な影響を与えていることを他人事ではなく捉えてほしい。

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