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[読書メモ]実践! 反論×反撃法

上手い反論は、人間関係を強固にする

なにか意見するたびに上司や先輩、同僚からツッコミを受けていた。

それが悔しくて「なんとか言い負かしてやる…!」という思いで購入した本書。

それから数年経ち「言い負かすための反論」がいかに無駄なものか現在では心得ている。

なぜ反論をするのか?

反論することは考えることである。反論することで思考のトレーニングになり、結果的に自己成長につながる。

反論は相手を言い負かしたり、罵ったりするのではない。反論することで得られる4つの力-チカラ-「自己成長」「懐疑力」「判断力」「存在力」を獲得できる。

#自己成長
反論を成功させるには、相手を納得させる必要がある。相手を納得させるためにあれこれと自分の脳をフル回転させる行為が、思考のトレーニングになる。

#懐疑力, 判断力
相手が言ったことを「はい、そうなんですね」とすぐに真に受けるのではなく「本当にそうなの?」と疑ってかかることが、言い負かされないことの第一歩。疑うことで、そのことについて更に深く調べるようになるので、結果的に知識がつく。「この機能はこうしたほうがいいのでは?」などと自分なりに考えることは思考のトレーニングになる。

#存在力
言いたいことを我慢して空気な存在になるのではなく、反論をとおして周囲に自分の存在をアピールする。自分の言いたいことをいうと最初は「いやそれはないだろ」「あいつが口を開くとろくな事しか言わない」など言われてしまう。しかし、何度も何度も発言していくうちに、自分のスキルアップやビジネスでの成長につながる。そして、思考のトレーニングにもなる。

3つの反論テクニック

本書では、数多くのテクニックが書かれている。ただ、全てを覚えるのは厳しいので今の私にとって重要だなと思われるテクニックを3つ残しておく。

1 / 鮮明効果
「たとえば〜」のように具体例をあげながら細かく話すほど、その話を信じてしまう。これを鮮明効果と呼ぶ。鮮明な話は「記憶に残りやすい」「感情へのインパクトが強い」といった効果を発揮する。

2 / 段階的要請法
一回の頼みでうまく行かなそうなときは、段階的に核心に近づいていく段階的要請法が効果的。例)いきなり「俺と付き合ってくれ」ではなく「週末にzoomしない?」「暇なときにLINEしてもいいかな」と2段、3段にわけて徐々に頼み事をしていく。いきなり頼み事をすると、相手の心の準備ができていないため、びっくりして条件反射的に「きもっ」と拒絶するもの。相手に拒絶されないためには下準備が必要。

3 / 二者択一法
二者択一法とは、2つの選択肢を示すことで強制的に相手の意見を絞り込んでしまうという方法。二者択一法は、基本的にかなり極端な意見が選択肢として示される。どちらか一方は相手にとって、明らかに都合の良いものになっている。白なのか黒なのかと聞かれたら、灰色という選択肢があることを相手にわからせる。

二者択一に関しては、(私の場合だけなの?)相手が私に使用する頻度がめちゃくちゃ多い。「それは必要あるの?」「それは良いことなの?」と、こちらに yes / no を迫ってくる。

こういうときは「必要あるかないかというより、むしろこうじゃないですか?」「良いことか悪いことかというより、こうじゃないですか?」「運に頼っているかどうかはわからないのですが、こうだとも言えますよね?」みたいに「第三の案」を提案する。

上記のような調べたら回答が出そうな事実ベースの事柄であればまだいいが、性格の悪い人は「それって運にたよってるんじゃないの?」「わざとじゃないの?わざとでしょ?」みたいに分かりようもないことに対して二者択一を迫ってくるので非常にストレスを感じる。

学んだこと

さまざまなテクニックが書かれていたが、反論の本質は「相手を尊敬する」ということに尽きると思う。反論されたら悔しい!相手を論破してやる!ではなく、私に成長の機会を与えてくれてありがとう。と尊敬の念をこめて感謝することだと思う。

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