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日本遺産検定3級 勉強の記録-ストーリー1.近世日本の教育遺産群

これまで日本遺産検定3級について勉強してきたことを各ストーリーごとにメモ書きとしてまとめていきます。

学習は基本的に日本遺産ポータルサイトをもとにおこなっていますので、自分なりの解釈を目次ごとに要約して箇条書きにまとめていくイメージです。難読漢字などは最後に一気に羅列していきます。

あくまで要約ですし、個人の解釈も含まれている可能性もじゅうぶんありますので、誤認識などの責任は取りかねます…。
詳しい内容はあくまでポータルサイトをご参照ください。

本記事での対象はストーリー1「近世日本の教育遺産群─学ぶ心・礼節の本源─」です。
ポータルサイトはコチラになります→日本遺産ポータルサイトストーリー1


対象地域

  • 茨城県水戸市

  • 栃木県足利市

  • 岡山県備前市

  • 大分県日田市


ストーリー1が関連する地域

「1. 外国人から見た近世日本の姿」の要約

以下、要約となります。

  • イギリス領時代のカナダ出身の冒険家、ラナルド・マクドナルドは、「日本回想記」で、日本人が広く読み書き能力を持ち、手紙の交換が一般的であったことを記している。

  • イタリア人宣教師、アレシャンドゥロ・ヴァリニャーノは、「日本巡察記」で、日本人が礼儀正しく育てられており、教育を受けた層が広く社会に広がっていたことを記録している。

  • 近世の日本では、高い教育を受けた層が社会全体に広がっており、外国人にとって相手の身分を判断することは困難であった。

つまり、日本人には、階級および性別に関係なく礼儀正しさや教養が身についており、識字率も非常に高かったことがうかがえていたということでしょうか。

日本の識字率の高さは諸外国と比べても比較的高い水準であることは有名な話ではありますが、近世からその兆候がでていたとも解釈できそうです。

ちなみに、日本の近世は1603 年から1869 年、あるいは1600 年から1867 年の期間を指すようです。

「2. 近世日本を支えた学校の普及」の要約

以下、要約となります。

  • 近世の日本では高い教養の普及に貢献したのが学校とされ、特に足利学校はその始まりとされる。

  • 足利学校は戦乱の時代においても多くの学徒を集め、儒学を中心に易学・兵学・医学など幅広い教育を提供した。

  • 江戸時代には足利学校のような自由で開放的な学びの精神が近世の学校の原点となり、藩主たちも各地に学校を設立した。

  • 岡山藩主の池田光政は熊沢蕃山(くまざわばんざん)から学んだ儒教思想にのっとり閑谷学校(しずたにがっこう)を創設し、儒教思想に基づいた教育を行った。

  • 閑谷学校は日本最古の庶民教育学校とされる。

  • 豊後日田では、代官所が置かれ、自由な風土が育まれた。廣瀬淡窓(ひろせたんそう)が咸宜園(かんぎえん)という私塾を設立し、月旦評(げったんひょう)などの特色ある教育で全国的な評判を得た。

  • 咸宜園は日本最大規模の私塾となり、豆田町には淡窓旧宅や塾主の墓などの史料が残り、咸宜園の歴史を偲ぶことができる。

  • 水戸藩主の徳川斉昭(なりあき)は、弘道館を設立し、総合大学として歴史や実用的な科目を教え、多くの藩校に影響を与えた。

  • 偕楽園は学問の休息の場とされ、水戸藩の学問興隆の象徴となった。日新塾など特色ある私塾も多く建てられ、多彩な門人を育てた。

  • 日本の学校は中央政府ではなく、民間や藩が主導して発展し、幅広い教育が行われた。

色々な学校や私塾の名前が出てきました。

・足利学校(googlemap
・池田光政創設の閑谷学校(googlemap
・廣瀬淡窓設立の咸宜園(googlemap
・徳川斉昭設立の弘道館(googlemap)・偕楽園(googlemap

など色々と建物の名前が出てきましたが、有名なものもありますので、場所とイメージすれば何となく覚えやすい気がします。

「3. 現代に継承される近世日本の教育」の要約

以下、要約となります。

  • 近世の日本を代表する教育遺産群は、現在でも論語の素読やいろはかるたなど、当時の教育内容を同じように体験できる。

  • 閉校された学校でも、過去の遺産ではなく、現在でも生きた学びの場として機能している。

  • 足利学校や閑谷学校では、孔子を祀る釋奠(せきてん)や釈菜(せきさい)の祭礼が行われ、論語の朗誦(ろうしょう)が日曜日に行われている。

  • 咸宜園や豆田の町並み、弘道館や偕楽園を訪れると、江戸時代の学園都市や水戸藩の学問の伝統を感じられる。

  • 近世の日本の高い教育水準は、世界でも類を見ないものであり、明治維新以降の近代化に貢献した。

  • 日本人のマナーの良さは、この教育が礼節を重んじる国民性を形づくった結果であり、世界中で高く評価されている。

こういった文章を見ると、それぞれの教育遺跡を覗いてみたくなりますね…。訪れることができたあかつきにはぜひともそういったレポートも書いてみたいものです。

難読漢字一覧

最後に、ストーリー1で読むのが難しいと感じた漢字を羅列します。

  • 郷学(ごうがく)

  • 池田光政(いけだみつまさ)

  • 熊沢蕃山(くまざわばんざん)

  • 閑谷学校(しずたにがっこう)

  • 豊後日田(ぶんごひた)

  • 廣瀬淡窓(ひろせたんそう)

  • 咸宜園(かんぎえん)

  • 月旦評(げったんひょう)

  • 弘道館(こうどうかん)

  • 偕楽園(かいらくえん)

  • 釋奠(せきてん)

  • 釈菜(せきさい)

  • 朗誦(ろうしょう)

  • 聖廟(せいびょう)

  • 素読(そどく)

解釈の違いや、読み方の間違い、もしくはこんな字も難しかったなどあればコメントでお待ちしています。




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