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学生時代回顧録

3月初日。帰りの電車で見た学生。卒業式帰りらしい。胸ポケットに花が差してあった。

もうそんな季節かとしみじみすると同時に、自分の学生時代を振り返ってみたりした。

大人の今と違って、学校が自分の世界の大部分を占めていた。家族以外には、社会的?な交流は学校だけだった。私の社交範囲が狭すぎるのも原因だけど。

大人ならば、会社が嫌になれば辞める事が出来る。住んでいる地域が嫌になれば、引っ越しが出来る。成人して、ある程度お金があれば嫌な環境から抜け出す事が出来る。

一方、子どもはどうだろうか?学校が嫌でも子どもの都合でコロコロ転校が出来るイメージが無い。いじめられてどうしても…みたいな場合しか浮かばない。嫌ならば行かなければいいだけかも知れないが、親の理解が無いと無理矢理学校に行かされる。本能レベルで危険な場所に行く苦痛は図り知れない。私は学生時代そこまでの経験は無いが、過去の職場であった。

学生の頃は、ボーッと人生過ごしてた感があったので、嫌な事に対応出来る様な選択肢なんて持って無いし考え付かなかった(他の人はこの限りではありません)大人になれば、色々な選択肢がある事を知った。

進級したクラスの顔ぶれを見て、「あー、ダメだ…」と思っても為す術がなかった。嫌でも我慢するしかなかった。4月のクラス替えは本当に嫌だった。クラス替えガチャはハズレが多かった。人付き合いが壊滅的に苦手なので、尚更苦痛だった。

英語や数学だけじゃ無くて、人付き合いとか教えてくれよ…それが一番知りたいわとか思ってしまった。

教師は、私の不得意な部分を馬鹿にしてきたり、こども相手にマウントを取る様な輩がたまに居た。私の心のシャッターは一瞬で閉じた。内申をひどくされることは無かったが、大人とこどもでは、こどもの立場が弱くなる。なかなか自分だけではコントロール効かない出来事がある。こどもはこどもで、結構残酷だ。

私はそんな学校が楽しくなくて、さっさと家に帰った。友達と遊ぼうとか部活頑張ろうとか微塵も思わなかった。ただ、義務だから行っていただけ。幸いな事に、大学だけは楽しかった。高校までとは、自由度が違うから。


そんな微妙な学生時代を思い出していた。大人も大変だけど、こどもも大変だよな…。選択肢の多さや、解決力は大人の方が有る。家族や会社だけでは無い世界もある。

今の方が楽しいし充実していると言える。自分のやりたい様には出来てるし。


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