すっかり秋になってきました。
日本には四季があり、季節によってビジネスも大きく変わります。
アパレル業界は季節ごとにセールを行い、新しい季節に向けて新作が売り出される光景は良く見るかと思います。レストランやコンビニでは季節ごとに旬の食材を使用した新メニューが一斉に売り出され、冬がくればクリスマス、年末商戦、バレンタインデーなどなど。
日本では季節は4つに分けられるのが通例です。季節の判断基準は人それぞれで、季節ごとの食べ物や日の出から日の入りまでの長さ、季節ごとの行事などで何となく判断していたり、春分夏至秋分冬至(これは二十四節気という別の季節の分け方)などを基準にしている人もいるかと思います。
調べてみると、日本における季節の基準は気象庁により、明確に決められています。気象庁ホームページによると、
春:3月から5月までの期間
夏:6月から8月までの期間
秋:9月から11月までの期間
冬:12月から2月までの期間
となっています。
※出典:
基準ができた時点で、
「もう秋なのに暑い日が続きます」
と例年と比較した言葉が天気予報などで聞かれることになります。
しかし、この季節という基準は業界ごとで基準が変わることも多々あります。例えば冒頭であがったアパレル業界は、
春夏シーズン 2月〜7月
秋冬シーズン 8月〜1月 の2シーズン
もしくは、
春物 2月〜4月
夏物 5月〜7月
秋物 8月〜10月
冬物 11月〜1月
と入れ替えが行われます。
これは季節が変わる前に売り出すことで
・季節が終わるものをセールとして売り残しがないようにする
・季節が始まる前に売り出すことで衣替えのタイミングで購買意欲を上げる、ブームを仕掛けやすい
などの戦略があります。
季節を逆手に取って季節外れの時期に売り出すビジネスもあります。
「冬場でアイスが売れる」
「夏におでんが売れる」
といった話は最近では定番になっていますね。
オフィスや教室、お店などでの冷暖房がしっかり効いている空間が増えたことで、夏でも冷房が効いているところにいるとおでんが食べたくなり、冬場でもこたつに入っているとアイスが食べたくなったりと、1年間を通してのニーズが生まれだしています。
季節を問わず売れる要素や環境が生まれ、ビジネスチャンスの基準が変わっていないか日々の観察が大事になってきています
一宮 英威-Hidetake Ichinomiya
株式会社POINT EDGE ディレクター
東京造形大学在籍中からバンド活動とデザインをかけもちし、全力で駆け抜けた青春期を経て、手も動かせるディレクターとして多くの制作案件に携わる。中心軸はウェブディレクション。バリュープロポジションが最も大事だと考え、関わるプロジェクトでは「プロジェクトの成功」と「みんな幸せ」を目指して日々奮闘する。挑戦する人が好き。ここ数年は、クライミングの思考発想である「効率化と身体バランスを知ることで得られる自身にフィットした解決法」を仕事に活かすべく模索中。
ビジネスデザイン集団POINT EDGEの公式noteでは各メンバーがマガジンを持ち、定期的にコラムを発信していきます。メンバーそれぞれの個性や専門性が感じられる内容です。 ぜひご覧ください!
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「マーケティング視点でビジネスデザインを俯瞰する」
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