#19 ピーマンは畑の太鼓(工藤直子)/冷やしピーマン
7月。わたしは岡山県瀬戸内市の畑に立っていた。
久々の晴天。暑いけど時おり吹き抜ける風がここちよい。
むせかえるような草と土の香り。虫の音。
あ、「夏休み」だな。わたしは社会人で、しかも会社を辞めたので「夏休み」なんてないんだけど、からだが勝手に夏休みと認識する。うーん、わくわくしてきたぞ。
ここは株式会社いぶきさんの畑。岡山から“当たり前に買える感動野菜”を目指して、 鮮度・安全にこだわった野菜を生産し、 収穫体験などコミュニティづくりに農業を活かす取り組みをされてます。いぶきのお野菜は、とにっかく新鮮で味が濃ゆい!採れたていんげんを軽くソテーしたものをいただいたのは2年ほど前なのに、舌の細胞がビックリして目が覚めるほどおいしかったことを覚えている。この畑にもぷりぷりの野菜たちが元気に収穫を待っていました。
代表の梶岡洋佑さんこと「かじさん」に「めぐさんはピーマン」と大きなかごを渡され、いざ、畑へ!
ピーマンの目が覚めるようなみどり
案内された畑には、じゃんぼピーマンがツヤッツヤに光っていて思わず「わぁっ」と歓声。ハサミを入れてチョキンと切れば充実の重み。
そういえば、だいすきな工藤直子さんが、『ピーマン』という詩で
ペンキ ぬりたて
きを つけろ
パンパン
はたけの たいこだぞ
と言っているのですが、まさにペンキぬりたてのような鮮やかなみどりに目をみはる。
「パンパン はたけのたいこだぞ」。ポンと鼓のように軽く叩くと、パンと弾けるような音が返ってくる。
デザイナーの杉原禎章くん(いぶきのデザイン担当)、かじさんの妻・春花ちゃんと「ほんとに畑の太鼓だ〜!!」とパンパン叩いてみる。畑ではじまるピーマンセッション。ビシッとしまった食べごろのじゃんぼピーマンの証。
いっぱい収穫!
冷やしピーマン
「パンパン はたけのたいこだぞ」とれたてのピーマン。焼くのもいいけど、せっかくならこのビシッ、パリパリのピーマンをそのままの食感で楽しみたい。ということで、冷やしピーマンをこさえます。
見てこのみずみずしさ。氷水に二晩ひたすとパリッパリで甘みのあるピーマンになります。苦味はほとんど感じません。
かじさんのおすすめはごま油と塩昆布。でもそのままちょいとマヨネーズつけるだけで食感と甘みを楽しめました。
同時に収穫した甘長ししとうはパスタに!海老と甘長ししとうの組み合わせすきなんだわ。あまぁーい。
いぶきは畑活のモニターなども募集しています。味の濃い野菜もあじわってみてほしいです!
岡山方面のみなさま、ぜひ情報をチェックしてみてください。
そのお気持ちだけでもほんとうに飛び上がりたいほどうれしいです!サポートいただけましたら、食材費や詩を旅するプロジェクトに使わせていただきたいと思います。どんな詩を読みたいかお知らせいただければ詩をセレクトします☺️