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#14 階段を半分降りたところ(A.A.ミルン)/ラベンダーのショートブレッド

先日、うれしいことが。
noteのサポートと、応援のメッセージをいただきました。
わわわ、とビックリ。

お礼のメッセージをしがてら、「詩や食べもののリクエストありますか?」と聞いてみたけど、ご遠慮されていたので、
その方をイメージして詩をセレクトすることにしました。

Kさん。
お会いすると、ホッとして、そして、少女の心になる。
「赤毛のアン」とか、「若草物語」とか、
同じ物語を読んで、教室でおしゃべりしていたお友だちのような・・・
実際の年齢は離れているけれど、そんな感じがする。

誰にも邪魔をされない物語の時間や、誰かに守られている感じ。
彼女は、そんな雰囲気を醸し出すひと。

階段を半分降りたところは、とくべつな居場所


それで思い出したのは「くまのプーさん」のA.A.ミルンの詩、
「階段を半分降りたところ Halfway Down」。

階段を半分降りたところ(Halfway Down)

かいだんをはんぶんおりたところに
ぼくがいつもすわるだんが ある

(中略)

かいだんをはんぶんのぼったところに
二かいでもない 一かいでもないところがある
そんなところは子どもべやにもないし
まちのなかにもない
そこにいるといろんなかんがえが
ぼくのあたまをかけめぐる
 
    一部抜粋。『ぼくらが小さかった頃』When We Were  Very Young

原文(英語)はこちら。


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挿絵がキュート。

家の中の、どこでもない場所。
そこにいるといろんなかんがえ(all sorts of funny thought)が
かけめぐる、秘密の場所。

階段って、素敵だ。
子どものころは、よく階段や踊り場で遊んでたし、
今でも階段の手すりを見ると、とっさに「すべれる?いける?」と
ナゾの安全確認をしてしまう。

イギリス。階段。とくれば、ショートブレッド!
やさしいKさんをイメージして、ラベンダーもまぜこんで焼きます。

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ショートブレッドを作る



ショートブレッドは、ザクッほろほろっとした食感にバターの香りが広がる素朴なクッキー。材料3つ(小麦粉・砂糖・バター)、型いらず・簡単・おいしい。

庭のイングリッシュ・ラベンダーのやわらかい葉をつんで、刻んで入れました。バターの香りとまざりあってなんともおいしくなる。

材料
有塩バター 100g (1センチほどの角切りにして冷やしておく)
小麦粉(薄力粉オンリーか、薄力粉+強力粉) 180g
砂糖(きび砂糖使用) 50g
塩 ほんのひとつまみ
(お好みで)イングリッシュ・ラベンダーの葉
ローズマリーやフェンネルシードも美味しいです。

作りかた
①バター、小麦粉、砂糖、塩、刻んだラベンダーをボウルに入れ、
指の先ですりつぶしてそぼろ状にする。
※チョッパー(フードプロセッサー、ミキサーでも可)をオン・オフしながらやったらめちゃくちゃ簡単。ラベンダー刻まなくてもいいし楽でした。

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②そぼろ状になったら一つにまとめる。
※最初は「え・・・?」って真顔になるくらい粉状ですが、バターがだんだんやる気を出してきてまとめてくれるので、手の温みを伝える気持ちで圧をかけていくとよいです。自分を信じて。

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③成形して冷やす。
打ち粉(分量外)をして生地を1センチほどの厚みに伸ばす。
包丁で好みの大きさに切って(だいたい2×5センチくらい)
竹串やフォークで穴をあけ、15分くらい冷蔵庫で寝かす。
オーブン190℃で予熱。

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④焼く。
180℃に下げ、20分〜30分ほど焼く。持ち上げて、おしりがきつね色になっていたらOK。網で冷ます。

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英国ビクトリア女王に愛されたROYAL ARBERTのお皿(頂きもの)に乗せて。温かい紅茶とどうぞ。

Kさん、サポートありがとうございました。感謝いたします。
また、おしゃべりしましょうね。

余談。


私のキーホルダーは「B」のアルファベット。
これはプーさんがクリストファー・ロビンにBの鉛筆をもらって
「Brave(勇敢)のBだね!」とよろこぶシーンからとっていて、
毎朝、鍵をしめて出かけるときに「BraveのB!」と胸をはっている。
でも人に説明するのがめんどうなときは「ワタナベのB」と嘘ついている。
(ごめんなさい)

作者とおすすめの本

■作者についての私的解説
A.A.ミルン(Alan Alexander Milne, 1882-1956年)
イギリスの児童文学作家、ファンタジー作家、推理作家、詩人、劇作家。
息子クリストファー・ロビンに書いた『くまのプーさん』シリーズが有名。
児童詩もかわいい。階段が好きな息子の様子とか、よく見てるなぁと思う(※乳母がお世話をするような家庭・時代であった)


■おすすめの本

後記。

記事公開後、ご本人からこんなメッセージをいただいた。

くまのプーさんの一番最後のシーン
プーとロビン少年の愛おしい時間
永遠ということや
止まらない時の事や
きゅっとします。
ショートブレッドにお皿に
ラベンダーも
みんな素敵です
嬉しいプレゼントありがとうございます。

わーい。喜んでいただけて、うれしいです。

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