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美味しい珈琲が飲みたかったのに

コーヒー豆を買う時はいつもコーヒー豆専門店で、選んだ豆をその場で焙煎してもらう。焙煎している間に店主とコーヒー豆のことや淹れ方など、コーヒーの話題で話すのも楽しい。そういうお気に入りの店が2店ある。

買い物の途中で「Sale」の文字につられて輸入食品店に入ると、好きな豆が特売になっていた。ちょうど豆がなくなるところだったし、行きつけの店に行く時間はなかった。休日にコーヒーは絶対飲みたいし、飲んだことがある豆を違う店で買って味比べするのもいいと思い、その特売の豆を購入した。

家に帰って封をあけたとたんがっかり。特売の意味がわかった。古い、香りがたたない、欠け豆が多すぎる。くずのような欠け豆を取り除いたら、まともな状態の豆は半分くらいになった。安物買いの銭失いだ。

いきつけの信頼できる店に行く手間を省き、そしてクオリティはどうだろうと思いつつ特売に目がくらんだ、その結果、数百円の安さと引き換えに得たのは欠け豆を取り除く労力。そして失ったのは美味しさと心の満足度。

私のコーヒーへの情熱、それは美味しい珈琲を飲むために妥協はしないということ。同じあやまちはしない、そう心に決め、欠け豆を取り除くと結構な量になった。カップに入れてトイレの脱臭剤として使うことにしよう。

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