『いま、働きたい』を、諦めた話。
”諦める”っていう言葉の語源を知っていますか?
諦める。
それはとても
悲しい色を帯びた言葉で
心臓をぐるぐる巻かれるような
おなかに小石を投げつけられるような
ぎゅっと ちくちくと
いつまでも胸に 身体に残る
たしかな痕跡。
生方美久さん という脚本家さんがいます。
『silent』『いちばんすきな花』『海のはじまり』などを描いた方です。
もともとは、フジテレビ ヤングシナリオ大賞の出身だそうで、
FOD(フジテレビオンデマンド)で受賞作品を鑑賞しました。
そのワンシーンを 一部紹介します。
今年の8月、
長年勤めた職場を退職しました。
病気を患い、毎日通うことが難しくなったからです。
とても好きな職場でした。
とても好きな仕事でした。
休みたくて休んでいるわけじゃない。
本当は、今すぐ働きたい。
好きな場所に、戻りたい。
それでも、私は諦めました。
働くこと、戻ること、
好きな場所で生きること。
悲しみと悔しさだけが残って、辛かった。
そんなときに観たのがこの作品です。
そうか。
諦めるって、前向きな決断なんだ。
『いま、働きたい』を諦めて、
『いつかまた働きたい』という新しい目標ができた。
振り向くと。
そこにはたしかに痕が遺っている。
でも、私は今、
前を向いています。
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