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「オレはおまえのパパじゃない!」 (再勉生活)

……といっても、《パパ活》の話題ではありません。

子供が小さい頃、《家庭内ルール》を守らせたりしていますよね。でも、幼稚園や小学校に通うようになると、《こども社会》における《トレンド》に流されるようになります。
……それが親にとっては、あまり気に入らない ── って、ありますよね。

私はふたりの子供に、両親を、
《おとうさん》
《おかあさん》

と呼ばせていました。
しかし、幼稚園に通うようになって、いつの間にか、
《パパ》《ママ》と口にし始めます。
どうやら《世間》ではそれが主流のようでした。
妻はほとんど気にしていませんでしたが、私はその都度、
「パパじゃない、おとうさんだ」
「おとうさん、と呼びなさい」
《指導》していました。

《再勉生活》開始直前の頃なので、子供たちは5歳と3歳でしたでしょうか……。
長女はようやく、
(この男には、なぜか強いこだわりがあるらしい……)
と理解し、ほぼ間違いなく
「おとうさん」
と発声するようになりましたが、3歳の妹は、幼稚園に通い始めたばかり、ということもあり、ついうっかり、
「パパ」
と口に出てしまいます。
「パパじゃない、おとうさんだ」
「パパと呼ぶんじゃない」
「パパじゃない!」
そしてついにある日、

「オレはおまえの《パパ》じゃない!」

……次女はそれ以降、私を《パパ》と呼ぶことは一切ありません。
《再勉生活》中は、友人がいる時には《Dad》を使いましたが、これは許容しました。

彼女は日本に戻り、高校に入るころには、
「私は、父を《反面教師》として生きています」
と言うようになります(↓)。

そして、次第に《Independency》を強め、18歳で家を出た頃からあまり実家には寄り付かず、大学生活の途中で、
「バイトで十分稼いでいるから仕送りは要らない」
「キミたちに《借り》は作りたくない」
と言うようになり、……
……今はアフリカで働いています。

たまに、
「生きてるか?」
とLINEメールを送りますが、
「生きてるよ」
と返ってきます。

妻から連絡しても反応に大差はないので、
《オレはおまえのパパじゃない事件》との関連性は薄い、
── とは、思っているのですが……。

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