二人。

          

幼くして馴染んだ二人は

同じような道を

ずっと歩くのだと思っていた。

          

互いを羨み

だが 妬まず

ただ 特別な存在として

          

生家は数メートルしか離れていないのに

随分異なる環境で生きてきたこと

いまさらながら

知る

          

人生が交わらないようになって

だいぶ経つ。

          

それぞれの道を

歩み続けた結果か

          

お互いのいるべき場所が

逆なんじゃないかと

奇妙な感覚を覚え

          

笑った

          

正解なんてない

          

歩こう

 

          

【蛇足】2020.3.3

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