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演芸

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#寄席

「明るい未来」の音色

「明るい未来」の音色

音曲師の桂小すみ師匠が大好きだ。

以前、小すみ師匠の三味線教室にうかがったことがある。

その時に小すみ師匠が教えてくれたことを、今でも度々思い出す。

「明るい未来」を想像して三味線を鳴らす、というものだ。

参加者が順々に、三味線をテーンと弾いてみる時間があったのだが、「明るい未来」を想像して、目線を遠くに向けて三味線を弾くとなるほど確かに、高らかで伸びやか、そして軽やかな音色が響き渡った。

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落語家・瀧川鯉八との出会い

落語家・瀧川鯉八との出会い

2021年1月現在、わたしの頭の中はとある落語家のことでいっぱいだ。

なにせ、いま都内で唯一開いている定席、新宿は末廣亭1月下席、その夜席のトリを、その落語家が担っているのだ。聞けば、真打昇進から歴代最速での主任なのだそうだ。

彼の名前は、瀧川鯉八。
1981年鹿児島県生まれの落語家である。

瀧川鯉八との出会い彼に出会ったのは、昨年2020年。わたしが26歳の誕生日を目前に控えた11月10日

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