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【読書メモ】転職の思考法

noteの諸先輩方の記事を読みながら、2本目は始めやすそうな読書メモから始めてみようと思います。


■ 読んだ本 |「転職の思考法」

 勤め先で色々と思うことがあり、本書の「はじめに」もあった選択肢・カードとして転職できる状態を目指すことが、今後のキャリアを考える上でもプラスに働くかなと感じました。
※転職についてというより思考法に対する部分を拾った自己分析に近いメモです。

「いつでも転職できる」確信を持った人だけが、自由になれる

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

マーケットバリュー

まず自分の価値=マーケットバリューを理解することからスタート。

「①技術資産」、「②人的資産」、「③業界の生産性」の3軸で表現され
理想は2つ以上、最終的には3つとも高いキューブ型を目指す。

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

①技術資産はさらに「専門性」と「経験」に分けられる。
 
「専門性」は職種に近い。自分にあてはめると、ノウハウを持っているサービスやスキルになるだろうか?直近だとSharePoint、プログラミングはカスタマイズでSQLやJavaScriptが少し読み書きできるレベル…COBOLは入社以来触ってないな。。分業されててネットワークとかインフラ周りは正直弱い。
 「経験」については、チームマネージャー(3名程度)の経験とか製造業での情シス経験が該当しそう。

②人的資産は、ずばり人脈。
 特に社外の人的資産については危機的状況…これは職種柄もあるので仕方ない面はあるのかもしれないけど、少しずつでも社外プレゼンスを上げる取り組みを取り入れよう。
 社内も、ここ1、2年で片思いかもしれないけど懇意にしていた方の定年・早期退職が意外とあり、情シス外の部署とのコネがなくなってきていると感じる(根回しは本当に苦労!)。
 昨年は IBM notes 移行プロジェクトを優先していたこともあって、以前であれば応えられていたはずの要望や相談に満足に応えられなかったことが多々あり、モヤモヤする思いもしてきた。それまで積み上げていた信頼を食いつぶしている感もある。余力を持って対応できるような状態にしたい。

③業界の生産性は、働く産業。
これがマーケットバリューにもっとも大きな影響を与えるらしい。
 「モノづくり」から「コトづくり」とか、DXだIoTだの煽りもあって製造業は「プロダクト」から「ソリューション・サービス」への変化を求められていると感じる。
 他社が真似できないようなニッチなプロダクトならそれを磨いていくのもありだけど、そうじゃなければソリューション・サービスの高度化か、価格で競走するしかないか?弊社は保守的な色が強くて、なかなか次の種が芽を出せず、ジリ貧な状態が続いている感じがしている。差別化を図りにくい製品は、景気や物価の影響もあってだいたいどこも厳しいのではないか?

仕事のライフサイクル

・仕事が生まれてなくなるまでのサイクル、代替可能性とイス=雇用の数で表現
 ①ニッチ(代替困難)
 ②スター(イス増:人が足りない)
 ③ルーティンワーク(代替可能性UP:誰でもできるよう汎用化) 
 ④消滅(イス減:テクノロジーで代替)
・これから伸びるまたは伸びている業界、マーケットに身を置く、ポジショニングが重要

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

 会社としては、既存の競合以外にも、最近は海外からも参入があるそうで、製品の価格競争で負けることがあると聞いた。売上は堅持したが受注が減っているところを見ると、③→④の間くらいだろうか…製造業でも同業他社の市場は、今後の選択肢からは外れそう。
 職場としても、案外③のルーティンワークが多い感触。もっと自動化や効率化を進めて、スキル習得や計画・企画系の仕事の時間をとりたいけど、「今はこの仕事で手一杯でござる!(定年まで)新しいことはしたくないでござる!」勢というか、反対勢力が一定数いて…悲しいかな、あえて俗人化させて進行を遅れさせてはいるものの、実態としては③→④まで来ている感はある。

 一方で、情シスという職種そのものとしては、昨年秋頃から少しずつ情報収集するようになった中で、むしろニーズが高まっているようなポジティブな印象を受ける。マーケットをうまく乗り換えられれば今までのキャリアも活かしつつ成長が見込めるかもしれない。

todo型かbeing型か

・人は
 「なにをするか」に重きをおくtodo型と
 「どんな人・状態でありたいか」に重きをおくbeing型がいる
・99%の人間はbeing型

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

自分は間違いなくbeing型。というか本書に登場するペルソナの "青野" の思考パターンが全然他人に思えない(笑)
"状態" については2つあり、RPGゲームに例えて以下のように表現されていた。

①「自分の状態」
主人公は適切な強さか、自分・環境に対しての信頼はあるか」(倒せそうで倒せないくらい → 成長の余地)
 信頼=自分に嘘をつかないこと・・・次のプロジェクトで苦痛なの、ここかも。すでに検討を進めていたDXチームに兼務で入りサポートすることになったけど、ベンダー丸投げの内容でとてもじゃないが "推せる" 提案じゃない。ただ見積も揃って、先行して役員の根回しも済んでいるそうで、あとは稟議書の期限だけが迫っている…登場人物の "青野" よろしく、自分が信じられないモノを売りこむ心理ってこんな感じなんだろうな。

②「環境の状態」
緊張と緩和のバランス」(ボスキャラ ⇆ 雑魚キャラの繰り返し)
 「環境の状態」を整える判断軸として「この半年で感じた強い緊張の場面」について、良い緊張(社外を向いていることが多い)か悪い緊張(社内を向いていることが多い)かを振り分けてみるとよいとのこと。
 振り返ってみると悪い緊張が10以上=職場を変えた方がよいと出た。。確かにここ最近は社内か部内でのバトルばかりで嫌な緊張感がずっと続いている。

 またbeing型の人には「心からやりたいこと」は必須ではない・見つけにくいが、「小さなやりたいこと」はあるはずとのこと。他の人から上手と言われることであったり、ストレスを感じないことから探すというヒントがあった。
 昔から縁の下の力持ちというか、あまり人がやりたがらないことでも人の役に立つとか意義を見つけられれば割と頑張れるのは、周りから言われるしなんとなく自覚もあるのでその方向で掘り下げると良いかもしれない。

 また、自分のキャリアに対して、将来の希望も含めた「ラベル」を貼って、そのラベルが強化されるような選択をしていき、替えのきく存在からの脱却を目指していくべし、とあった。
 ひとつの方向性として、情シスSlackでもよく聞く、社内ITはなんでも見る「一人情シス」はキャリアとして憧れるところがある。今の自分に務まるか?おそらく修羅の道で不安もあるけども、少なくとも今のモチベーション維持が難しい状態よりははるかに魅力を感じる。

おわりに|会社という『みこし』を担ぐ

「おわりに」書かれていたプロ経営者の村上憲郎氏の言葉も刺さった。

・社員は会社という『みこし』を担いでいる
・転職するような優秀なやつは一生懸命担いでくれる
・反対に、一生この会社にしがみつくぞみたいなやつは担いでいるふりしてぶら下がっている
人事が大事にしなきゃいけないのは3年後にいなくなるかもしれないけど必死に担いでいるやつ

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

頷きすぎてしばらく赤べこみたいになってた。
弊社は伝統的な日本企業(JTC)それもいわゆる大手の系列子会社。自分の観測できる範囲とはいえ、別部署の同期や先に転職した大学OBの話から、全社的にも傾向は同じなのかなと思っている。

・少子高齢化の煽り?情シスだけで言えば約50名程度の部員のうち、
  定年退職まで片手で数えられる人が約3分の1(!)
  一方で、20代・30代は片手で数えられる(!!)
・残る層の厚い40代後半〜50代のほとんどは、いかに評価を下げずに残るか=失敗しないかが念頭にあり、新しいことに(下手すると病的なまで)消極的…まさに引用の "みこしにぶら下がる" 社員状態
・とりあえず人にやらせて、"評論家" につとめる。特に下の世代には石を投げやすいので投げる。投げまくる。自分たちに余計な仕事が降ってくるかもと感じると激昂し、なんなら足を引っ張ることさえある
・頭数はいるはずなのに手を動かす・動かせる人が圧倒的に足りない
・最近は情シス”内”のIT介護も負担に…
 「Teams使ったことないからわからん、教えて・やって」とか
 「障害報告書いたことないから書いて」とか
 「ユーザとの仕様確認に同席して・質問して」とか
  (わかっていないことが悟られるとプライドが傷つくから??)
自分はもっとユーザの方を向いて・ユーザの役に立ちたい!

今後は…
・2025年あたりからどんどん人がいなくなり
・いずれ非効率で下手するとドキュメントもない作業を引き継ぎしながら|残念ながらすでに実績あり。。
・3年くらい前から評価面談の場などで、もっと人を取ってほしいと部長にも人事にも言っているが一向に入ってこない状況で|これは予算的な問題もあるので難しいのは承知
・中〜長期目線で情シスをどうしていきたいのかが示されていない|これは勝手な想像だけれど、これまでの部長とのコミュニケーションからして特に考えていないのではと思う…

人間や会社の根本など、なかなか変わらない

『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』より

人が入れ替わり(いなくなり?)ながら苦労してカルチャーを変える頃には、自分は40代後半?下手すりゃ50代??
そのとき会社は、自分のキャリアはどうなっているだろうか?今の社内政治に終始しそうな傾向で今後も潰しがきくのか??
そもそも…カルチャーも変わっていればいいけど…背筋がゾクっとする。

このままではまずい。

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