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被害妄想妊娠妄想の精神病理

皆さんは映画や小説、アニメなどで「妄想」を題材にしたものをご覧になったことはあるでしょうか?
ホラーやサスペンスなどで結局「妄想」だった、なんてオチに使われたり良くも悪くも汎用性の高い人間の不思議です。

はっとさせられることもあれば、いやいやそんなわけ、、となったりする「妄想」ですがなぜそのような事が起きるのか。

これは疾患や個人によって全く違いますから断定することは出来ませんが心理学や精神病理学という分野からある程度の推測をする事ができます。

そして、妄想の成り立ちや病期がわかる事で、映画や物語を医学的に評論出来ます。
患者様と関わる医療関係者であれば、妄想がこの流れで発展しているからかなり進行しているのかも、まだ妄想は固定化されていないから積極的に治療しなければとアセスメントに磨きがかかります。
患者本人が無意識で最も苦しんでいる部分にあなただけがアプローチできるようになるかも知れません。

患者の理解の一助に作品評論、考察の一助に、ご購読宜しくお願い致します

注意書き
本文では精神疾患やそれらに類似するような題材を扱っています。また人間の精神、心理は多様なものであり正確な診断は精神科医や心理士と共に時間をかけてしていくものになります。本文中に該当する症状が自分や他人にあったからといって病気や障害を断定できるものではありませんのでご了承ください。

神の子

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