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SF名作を読もう!

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SF小説の名作と言われるものを紹介しています。
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記事一覧

SF名作を読もう!(24) SFというよりはミステリー。未来の問題ではなく今この時代の…

このマガジンでは基本的にSFの名作を紹介しているのだが、今回紹介する作品はまだその枠には該…

SF名作を読もう!(23) 名作は生まれた時点で既に名作!間宮改衣著『ここはすべての…

基本的にこのマガジンではSF小説の歴史に残る名作を紹介しているが、今回するのはまだ発売され…

SF名作を読もう!(22)「人間とは何か」を考えざるを得ないフィリップ・K・ディック…

さて、今回紹介するSF名作はこちら!一応映画『ブレードランナー』の「原作」ということになっ…

SF名作を読もう!(21)『誓願』

既に傑作とされている作品があるのに、敢えて30年以上経った後でその続編を書く必要があるのだ…

SF名作を読もう!(20)『スローターハウス5』

あの傑作『タイタンの妖女』を無邪気に(と言っても無邪気には笑えない部分も少なからずある小…

SF名作を読もう!(19)『侍女の物語』

本日ご紹介する名作というか傑作はこちら。マーガレット・アトウッド著『侍女の物語』です。 …

SF名作を読もう!(18)『ユービック』

このマガジンも18回目となるが、フィリップ・K・ディックを紹介していなかったことに改めて気づきました。 ということで今回紹介したい作品はフィリップ・K・ディックとはこういう作家だという面で入門編とでもいえるような作品『ユービック』です。 「目くるめく」という表現がSF小説においてはよく使われますが、この『ユービック』そしてディックの小説は「目くるめく」というよりも「めまいがする」という感覚が近いでしょう。一言で言えば「現実とはなにか」「あなたが現実と思っていることは本当に

SF名作を読もう!(17) 『スノウ・クラッシュ』

さて、今回ご紹介するのは、待望の復刊となったニール・スティーブンスンの痛快策『スノウ・ク…

SF名作を読もう!(16) 『ゲームの王国』

今回取り上げる作品はこちら。新鋭、小川哲の今のところの代表作『ゲームの王国』です。 http…

SF名作を読もう!(15) 『ハーモニー』

早世の天才、伊藤計劃と言えば『虐殺器官』か『ハーモニー』だが(というか事実上長編小説と言…

SF名作を読もう!(14) 『タイタンの妖女』

ある意味私もそうだが、「科学的」であることにこだわるハードSF信者からは、この作品は「優れ…

SF名作を読もう!(13) 『ニューロマンサー』

さて、久方ぶりのこのマガジンへの記事ですが、それだけ読むのに時間がかかったということです…

SF名作を読もう!(12) 『星を継ぐもの』

今回取り上げるSF名作は70年代後半にいわゆるハードSFの魅力を復活させた傑作『星を継ぐもの』…

SF名作を読もう!(11) 『一九八四年(新訳版)』

前回の『華氏451度』の時にも書きましたが、この『一九八四年』も、もはやSFというジャンルでくくれる小説ではないでしょう。とにかくすごい。やられるというか頭を強く殴られるようなこの感覚は、小説の凄みを、フィクションであるからこそ語ることができるという小説の凄みを余すところなく伝えてくれます。敢えてジャンル分けするとすれば、この小説は社会小説であり思想小説であり、批評小説であり、犯罪小説であり、ある意味では恋愛小説でもあります。おそらくこれをSFという枠で見ているのは日本だけで