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SF名作を読もう!

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SF小説の名作と言われるものを紹介しています。
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SF名作を読もう!(27) グラフィック・ノベルという「文学」。そしてこの形態だから…

前回、浅野いにお氏による傑作『デデデデ』を取り上げて思ったのだが、なぜ、今までマンガをこ…

SF名作を読もう!(26) 我々にとっては『ドラえもん』がSFの入り口だった。マンガ家…

SFの名作と言われるものを紹介しているこのシリーズだが、今回はちょっと毛色の違うものを紹介…

SF名作を読もう!(25) 科学小説にして痛快なエンターテイメント!『火星の人」のア…

これぞ正統派SF小説!あの映画『オデッセイ』の原作である『火星の人』の現時点での最新作(第…

SF名作を読もう!(24) SFというよりはミステリー。未来の問題ではなく今この時代の…

このマガジンでは基本的にSFの名作を紹介しているのだが、今回紹介する作品はまだその枠には該…

SF名作を読もう!(23) 名作は生まれた時点で既に名作!間宮改衣著『ここはすべての…

基本的にこのマガジンではSF小説の歴史に残る名作を紹介しているが、今回するのはまだ発売され…

SF名作を読もう!(22)「人間とは何か」を考えざるを得ないフィリップ・K・ディック…

さて、今回紹介するSF名作はこちら!一応映画『ブレードランナー』の「原作」ということになっ…

SF名作を読もう!(21)『誓願』

既に傑作とされている作品があるのに、敢えて30年以上経った後でその続編を書く必要があるのだろうか、と思う人もいるだろう。必要はあったのである、というか必要とされる時代が来た(来てしまった)のである。そしてその続編はある意味前作をも凌ぐ大傑作である。齢80近くにしてその仕事を成し遂げたアトウッドは凄い。しかも今作はむしろ若々しいのである。 前作『侍女の物語』はある意味ディストピア社会における女性の耐える物語、耐える強さと辛さの物語であった。1985年発表のこの作品において、ア

SF名作を読もう!(20)『スローターハウス5』

あの傑作『タイタンの妖女』を無邪気に(と言っても無邪気には笑えない部分も少なからずある小…

SF名作を読もう!(19)『侍女の物語』

本日ご紹介する名作というか傑作はこちら。マーガレット・アトウッド著『侍女の物語』です。 …

SF名作を読もう!(18)『ユービック』

このマガジンも18回目となるが、フィリップ・K・ディックを紹介していなかったことに改めて気…

SF名作を読もう!(17) 『スノウ・クラッシュ』

さて、今回ご紹介するのは、待望の復刊となったニール・スティーブンスンの痛快策『スノウ・ク…

SF名作を読もう!(16) 『ゲームの王国』

今回取り上げる作品はこちら。新鋭、小川哲の今のところの代表作『ゲームの王国』です。 http…

SF名作を読もう!(15) 『ハーモニー』

早世の天才、伊藤計劃と言えば『虐殺器官』か『ハーモニー』だが(というか事実上長編小説と言…

SF名作を読もう!(14) 『タイタンの妖女』

ある意味私もそうだが、「科学的」であることにこだわるハードSF信者からは、この作品は「優れた物語ではあるが、SFではない」ということになろう。しかし、このNOTEでSF名作を紹介し、SFについて考えてきた現時点の私から言わせてもらえば、それでもやはりこれはSFである。さらに言えば優れたSFであるとも言える。では、なぜ、本作は優れたSFなのか、私なりのその答えは、「そこにはSFの原動力であり、ある意味初期衝動でもある「とんでも」があるから」である。 https://amzn.