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【雑記】GFXで使用できたレンズ一覧とマウントアダプター選びについて


はじめに

富士フィルムのGFXシリーズは、マウントアダプターを介して35mm判用レンズを含む様々なレンズを装着できます。
以下にGFXで使用できることを確認したレンズを一覧で示します(一部略称)。時々追記します。

※内容は2024年10月現在のものです
※すべてのアダプターを試したわけではないので、条件によっては使用できないことがあるかもしれません
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使用できたレンズ

・28mm F1.4 Art(周辺僅かなケラれ・50cm以内ではケラれない)
・35mm F1.4 Art(周辺僅かなケラれ)
・40mm F1.4 Art(周辺極僅かなケラれ)
・50mm F1.4 Art
・70mm F2.8 Art(フードでケラれるので外すと◯ レビュー済)
・85mm F1.4 Art
・105mm F1.4 Art(レビュー済)
・135mm F1.8 Art
・70-200mm F2.8 Sports(200mmならケラれない)
・100-400mm F5-6.3 Contemporary(広角端少しケラれる)

・EF 40mm F2.8 STM(レビュー済)
・EF 50mm F1.8 STM
・EF 50mm F1.2L USM(周辺に軽度のケラれ。絞って改善するがなくならない)
・EF 85mm F1.2L II USM
・TS-E 24mm F3.5 L
・TS-E 24mm F3.5 L Ⅱ(レビュー済)
・EF 300mm F2.8L IS II USM

・AF Zoom-Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6D(レビュー済)

・ZEISS Otus 85mm F1.4

・Voigtlander HELIAR 40mm F2.8 Aspherical(沈胴モデルのみ確認。詳細は以下をご参照ください)

・SP45mm F1.8 Di VC
・(インターネットの情報)TAMRON 150-600mm f/5-6.3 VC G2の後部パーツを外したもの
※GFX用のAFマウントアダプターを販売するFringerが以下のような動画を上げています。

レンズ後部のパーツを外せばケラレ無しで使用できるようです。手ぶれ補正も使えるとのこと。

・多くの中判カメラ用レンズ

その他、使用できるレンズを新しく確認した場合追記します。レビューでの作例なども参考にしていただけますと幸いです。

使用できるレンズの傾向

そのレンズが使用できるかどこにも情報がない場合、自身で確かめることになります。しかし、所見ではあるものの、使えるレンズには傾向のようなものがあり、これを意識すれば買ってみたらケラれていた…といった確率を減らせるかも知れません。
以下に記しますが、あくまで参考程度にご覧ください。

広角レンズの場合

後玉が小さく、40mm以上でそれほど明るくない(F3.5程度)とケラれにくいと思います。逆に40mm未満でケラれないレンズは稀有です。
なお、ズームレンズはほとんどの場合ケラれます。

中望遠レンズの場合

おおむね85mm以上だとケラれにくいと思います。中望遠のボケ感を標準域で味わう、というのは、あえてGFXで使用することの意義の一つだと思っています。

超望遠レンズの場合

マウントアダプターや鏡筒でケラれない限りは使用できるはずです。超高画質な画像を得られること請け合い。

その他、(チルト)シフトレンズは多くの場合ケラれずに使用できますが、ケラれずに(チルト)シフトできる量は減少します。

以上、所見でした。

マウントアダプター選びの注意点

マウントアダプターを重ねて使用すると、本来ケラれないレンズでもケラれてしまうことがあり、マウントアダプターの内径が狭くなることが原因と思われます。

例えば、PENTAX67レンズを一旦内径の細い(フルサイズ用の)Fマウントに変換し、それをGFXのGマウントに変換する場合(P67→F→G)などに起きやすいと思います。これは、広角レンズよりも望遠レンズで発生しやすい印象です。

対処法としては、FotodioxやKIPONなどの内径に余裕のある素通しのマウントアダプターを重ねずに使用することでしょうか。

以下はPENTAX67レンズをGFXで使用する際のマウントアダプターの例です。
※SHOTENのUMSシリーズはその機構から他のマウントアダプターより内径が小さめです。

しかし、必ずしも上記のアダプターですべてのレンズが使えるかどうかはわかりません。

やはり、中古カメラ店などに出向いてお手持ち(お目当て)のレンズ、カメラでマウントアダプターを試用させてもらうのがよいと思います。私自身、一度失敗したので……

EF-Gマウントアダプター

EFレンズを使用する場合、以下のアダプターを買っておけばまず間違いありません。

GFX50シリーズ、GFX100シリーズ、GFX100Ⅱシリーズの3世代で使用できることを確認済です。

なお、わたしの周りのGFXユーザーのほとんどはこちらを使用しています。

おすすめのレンズ

EF 40mm F2.8 STM
GFXとEF-Gアダプターをお持ちなら買っておいて損はないです。中古で1.5万円くらい。マストバイと言っても過言ではありません。
小型・軽量・安価で画質も申し分ないため、私は旅先でスナップに使っています。以下でレビューしています。

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Art
GFXで使用すると換算55mm程度となります。マクロレンズなので被写体にかなり寄れ、解像力は折り紙付きです。新品で買っても5万円くらいで、小型・軽量です。常用レンズにおすすめです。以下でレビューしています。

SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art
SIGMA Artのラスボスです。その重量は本体と合わせて3kg近くになります。しかし、写りにはこれまで使ってきたレンズを過去のものにしてしまうくらいの力があると思っています。これも以下でレビューしています。

・Canon TS-E24mm F3.5L Ⅱ
キヤノンのティルトシフトレンズです。GFXで使用すると換算およそ19mm程度の広角レンズになります。
程よい広角感があり、私は風景も建築もこれ一本で撮影しています。画質と色乗りも良好です。

PENTAX67用レンズ
なんだかんだ言っても、今一番使っているのはPENTAX67用レンズです。画面の均質性が高く、周辺までしっかりと解像します。

特に105mmの写りは「これ一本でいい」と思えるほど。撮影した写真はこちら。

なお、以下の記事ではPENTAX67レンズ用の変わったマウントアダプターについてレビューしているのでよければご覧ください。

おわりに

今回はGFXで使用できたレンズを一覧で示し、その傾向やマウントアダプター選びの注意点などをまとめました。35mm判用レンズは小型で純正より安価、趣味性も追求できるとあって人気です。

しかし、私は周辺画質を求めた結果、現在はイメージサークルの大きいPENTAX67レンズに落ち着きました。35mm判用レンズはGFXなどの44*33mmセンサー機で使用すると、多くの場合、当然ですが周辺が荒れます。絞って改善する場合もありますが、少し窮屈に感じていました。

ですので、基本的には、これはGFXを軽量に持ち歩き、スナップで使いたいなどの場合におすすめします。一方、イメージサークルの広いレンズは大きく、重いです。
見失ってしまいがちですが、レンズは撮影の目的に合わせてバランスを取ることが大事だと改めて実感しました。

(おしまい)

↓GFXの設計者インタビューは特に読み応えがありました。GFXでケラれないレンズについても記載があります。

フィルムシミュレーションをきわめるならこちら。


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