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スポーツ業界転職に向けたおすすめ映画 Vol.1

こんにちはPLMキャリアの保坂です。
以前の記事で、スポーツ業界への転職・就職を目指す方向けに、おすすめの書籍をご紹介いたしました。

これに続く形で今回は、スポーツビジネスを題材にした映画をいくつかご紹介したいと思います。

映画でスポーツビジネスの世界に触れてみよう

スポーツ業界に限ったことではないですが、転職・就職活動において情報収集は極めて大切です。その方法や質によって結果が大きく左右されると言っても過言ではありません。どういった方法で、どのような情報を集めるのか、絶対的な正解はありませんが、個人的にはインターネットや書籍・雑誌等だけでなく、映画を通しての情報収集もおすすめしたいです。

特に転職活動の場合、多忙な現職での生活の合間を縫って準備を進めなければならず、情報収集ひとつ取ってもかなりの気力や労力、あるいは根気が必要になります。そうした骨の折れる作業の只中だからこそ、時には息抜きも兼ねて、何より「スポーツの世界で働きたい」という情熱や想いを再確認するためにも、ある意味で情報収集を口実に映画を楽しむ時間があってもよいと思うのです。

「映画でスポーツビジネスについて学べるの?」と思う方もおられるかも知れませんが、実はスポーツビジネスを題材にした映画は数多く存在していて、実在する人物や出来事がモデルになっていることも少なくありません。こうした実話をベースにしている作品は、関係者への綿密な取材や実際の出来事を忠実に再現していることも多いため、リアルな現場を知る上でもとても有益な情報となります。というわけで、今回はスポーツビジネスを知るための映画として、おすすめの作品を3つご紹介いたします。(いずれもいわゆる王道の作品になるのでご存知の方も多いかと思いますが、やはり避けては通れない作品群ということでご了承ください)


1作品目『マネーボール』

・監督 : ベネット・ミラー
・出演者: ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、他
・公開日: 2011年9月23日

一つ目は『マネーボール』です。
スポーツビジネスを題材としている映画の中でもかなり有名なタイトルで、ご覧になられたことのある人も多いのではないでしょうか。
マネーボールは、アメリカで著名なノンフィクションライターであるマイケル・ルイスの著書がベースになっています。

資金力に乏しいチーム(オークランド・アスレティックス)のジェネラルマネージャーであるビリー・ビーンが、MLBで勝ち抜くために統計学を野球に応用しデータの力を用いて戦略を立てるセイバーメトリクスを導入して、MLBで快進撃を繰り広げるという実話をベースに描かれています。
現在でこそMLBのみならず世界中でプロ・アマ問わずセイバーメトリクスは採用されており、野球というスポーツにおいてデータの重要性は周知の事実となっていますが、当時の野球界では「野球は数字でやるものではない」あるいは「ギーク(オタク)に野球がわかるわけない」といった価値観が一般的でした。映画の詳しい内容についてはここでは割愛させていただくものの、既存の固定概念や価値観を揺るぎない意思を貫いて改革していくストーリーはスポーツ業界を目指す上でとても勇気づけられる内容となっています。
あくまでMLBの球団がモデルとなっており、かつひと昔前の出来事をベースにしているため、作品で描かれている球団や球界の様子が日本または現代のそれ同じというわけではないものの、チームで働く人間が勝つために常日頃から奮闘している姿が描かれている本作は、スポーツ業界で働くことをイメージするためにもおすすめの作品です。

2作品目『ザ・エージェント』

・監督 : キャメロン・クロウ
・出演者: トム・クルーズ、キューバ・グッディング Jr.、
      レネィ・ゼルヴィガー、 他
・公開日: 1996年12月6日

『ザ・エージェント』はスポーツエージェント(代理人)の主人公ジェリー・マグワイア(トム・クルーズ演)の奮闘を題材にしたストーリーです。
多くのクライアントを選手に持ち、高額なCM契約を次々と成立させる敏腕エージェントだった主人公が、ある出来事をきっかけに高額な契約のみを求める会社の方針に疑問を持ちます。選手を想い自分の理想も踏まえた提案書を書き上げた彼は会社に改善案を提出しますが、「そんなことをすれば会社の利益が下がってしまう」とすぐに解雇されてしまいます。それならばと独立して自分の事務所を立ち上げますが、大手事務所の看板を失った彼は様々な困難に直面します。そんな数々の困難を仲間やパートナーと共に乗り越えていくというストーリーになっています。

日本でこそ、スポーツエージェントという職業はあまり馴染みのある職業ではないものの、海外では確立されている職業であり、スポーツエージェント志してスポーツビジネスの世界に入る方も沢山います。

この作品は、選手のように目立つことはないものの、スポーツビジネスを支える上でとても重要で欠かすことのできないエージェントという職業に焦点を当てています。エージェント業は、選手にとってより良いオファーを引き出すことが仕事であるため、職務を全うしようとすればするほど、チーム年棒を引き上げることにつながり、結果的にファンからはネガティブなイメージを持たれることも少なくない職業です。そんな「憎まれ役」でもあるスポーツエージェントが選手達の決して長くはない競技生活ため、いかにして安心してプレーできる環境を整えられるかを必死に模索する様子が描かれており、エージェントという職業を知る上でおすすめの作品です。

3作品目『フィールド・オブ・ドリームス』

・監督 : フィル・アルデン・ロビンソン
・出演者: ケヴィン・コスナー、エイミー・マディガン、
      レイ・リオッタ 他
・公開日: 1989年4月21日

3つ目はスポーツ映画史における不朽の名作『フィールド・オブ・ドリームス』です。こちらも非常に有名な作品なので、映画のタイトルは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

ストーリーそのものは上の2作と比べるとスポーツビジネス要素が薄く、どちらかというと家族ドラマの要素が強い内容です。そのためこの映画を観て仕事に繋がる直接のヒントや情報を得られるということはそこまで多くありません。それでも「スポーツビジネス映画」ならぬ「スポーツ映画」のクラシックとしてアメリカでは非常に愛されている作品ですので、スポーツ業界で働きたい方々、特にアメリカでのビジネスも視野に入れられている方は、ご覧になってみて損はないと思います。

アメリカではこの作品が特に野球映画の代名詞となっており、作中に出てくるセリフが日常的なジョークに使われていたり、この作品をモデルにしたイベントや企画も多数あります。昨年も、作品の撮影が実際に行われたアイオワ州ダイアースビルで、まさにこの映画をモチーフにした特別試合をMLBが主催し、大きな話題となりました。(2022年シーズンも実施予定)

この特別試合、映画の再現度に対するMLBのこだわりには凄まじいものがあり、何と球場ごと新たに作り上げてしまうほどの徹底ぶりでした。公開されたのは1989年と少し古い作品ですが、現代でもそれほど大きな影響力を持つ作品ですので、ぜひおすすめしたいです。

以上、映画紹介第1弾として、3つの古典的作品をご紹介いたしました。ご興味持っていただけましたでしょうか。

情報収集という観点で補足させていただくと、あくまで映画であることは前提のため、作中に出てくる描写が少し誇張されていたり、実際の出来事とは微妙に異なっていることも少なくないのですが、それでもスポーツ業界で働く人がどんな仕事をしているのか、雰囲気はどんな感じなのか、どんなやりがいがあるのか等、何かしらヒントやモチベーションにしていただける要素はたくさんあると思います。

求人数に対して志望者数が多くなりがちなスポーツ業界で転職・就職活動を行うのは時に大変なこともありますが、情報収集と息抜き、そしてモチベーションを高めるためにも、楽しく映画を鑑賞していただければ幸いです。

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