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スポーツ業界転職に向けたおすすめ書籍 〜プロ野球ビジネス編 Vol.1〜

こんにちは。PLMキャリアの保坂です。
「スポーツ業界へ転職したいのですが、何をすれば良いでしょうか。」
という質問を、求職者の方々からいただくことが多々あります。
もちろん「やった方が良いこと」はたくさんあるのですが、その中でも情報収集、特に読書を通じた情報収集は、取っ付きやすさと有益性の両面において非常におすすめです。

スポーツ業界に限らずですが、転職を行う上で希望の業界や企業についての情報収集はとても重要です。自分の知らなかった情報はもちろんのこと、既に知っていた情報でも改めて整理することで、新たな側面が見つかることもあります。業界の情報やビジネスモデルを調べるうちに、希望している業界や企業のことが深堀できたり、志望動機を明確にすることができます。また、転職後のミスマッチを防ぐこともできるので、情報収集をしていて損になることはありません。

最近ではスポーツビジネスに関連する様々な書籍が発売されており、ビジネスモデルの紹介はもちろんのこと、実際に働いていた方の経験をベースにした書籍も多数発売されています。転職の際に有益な情報になるのはもちろんのこと、球団の取り組みや、チームの目指したい姿なども知ることができるため、好きだったチームを違う角度から知ることができ、楽しみながら転職活動を進めるという点でもおすすめです。

おすすめしたいプロ野球ビジネス本3選

そこで今回は、特にプロ野球チームのビジネスにテーマに絞り、球団の取り組みやビジネスモデルを知るうえで、おすすめの書籍を3冊ご紹介いたします。

球団職員の採用面接時には「あなたは弊社でどんな企画をしたいですか」という質問を受けることが珍しくありません。そういった問いかけに自分なりの意見や回答を用意しておくためにも、読書を通じて各球団の取り組みやビジネス構造を理解しておくことは大切です。

それでは早速、ご紹介に参ります。

1冊目  『ドケチな広島、クレバーな日ハム、どこまでも特殊な巨人 〜球団経営がわかればプロ野球がわかる〜』

・著者 : 伊藤歩
・出版社: 星海社
・発売日: 2017年2月25日

こちらの書籍では、選手やチームといった視点ではなく、親会社も含めたプロ野球ビジネスや、そもそもの収益構造などにも焦点を当て、球団ごとに特色を紹介しています。一般にはあまり知られていない各球団のビジネスについて、収支も含めてかなり踏み込んだ解説がされており、更には各球団の想いや親会社との関連性についても紹介されています。放映権の管理や、セ・リーグ、パ・リーグによって取り組みが大きく異なるプロ野球ですが、この本を通してそれぞれの球団の考え方や姿勢、仕事の仕組みを知ることができるため、プロ野球ビジネスを知りたい方には真っ先におすすめしたい一冊です。

2冊目 『このパ・リーグ球団の「野球以外」がすごい!』

・著者 : 長谷川晶一
・出版社: 集英社
・発売日: 2016年3月25日

プロ野球12球団すべてのファンクラブに入会している著者が、パ・リーグ6球団の本拠地を巡り渡り、各チームの取り組みや、その特色をファン目線でまとめた一冊です。
2016年刊行のため、紹介されている事例は必ずしも最新のものとは言えなくなってきていますが、本拠地球場やスタジアムグルメなどの紹介、球団マスコットの比較など、この一冊で各球団が取り組んでいる様々なビジネスを網羅的に知ることができます。

理想を言えば、プロ野球ビジネスについて深く理解する最良の方法の一つは、実際に球場に足を運んで、実施されているイベントを一つ一つ体験してみるなど、球団の取り組みを肌で体験するのが有効な方法の一つだと感じています。しかしながら、全ての球場を巡るにはお金も時間もかかってしまいますし、特にコロナ禍においてはいっそう難しくなっています。ですのでまずは読書という形で、この本を参考に情報収集を行ってみてはいかがでしょうか。

各企画の内容や実施に至った背景を通じて、各球団の特色(ノリ)も知ることができるため、おすすめの一冊です。

3冊目 『稼ぐ!プロ野球 〜新時代のファンビジネス〜』

・著者 : 喜瀬雅紀
・出版社: PHP研究所
・発売日: 2021年3月19日

2020年にソフトバンクホークスが本拠地の福岡PayPayドームに隣接する形で建設した、エンタメ施設“BOSS E・ZO FUKUOKAや、2023年に開業を目指している日本ハムファイターズの新球場プロジェクトなど、多角的に広がる球団ビジネスを取り上げながら、各球団の“稼ぐ”方法に迫った一冊です。

新球場の建設プロジェクトから、ソーシャルメディアを通じたファンとのコミュニケーションの取り方など、各球団の担当者の方々にインタビューがされており、現場の当事者の声も紹介されているため、企画が立ち上がった背景や苦悩など、リアルな情報を知ることができます。 スポーツビジネスの関連書籍には、事例を紹介している書籍が多くありますが、この本には比較的新しい情報が掲載されているため、直近の事例を把握する上でも、おすすめの内容です。

未来の活躍に向けて、ぜひ読書の習慣を

いかがでしたでしょうか。

近年はスポーツビジネスに関連した書籍も数多く出版されていますので、本音を申し上げれば他にもご紹介したい本は山ほどあるのですが、今回はプロ野球ビジネスの世界を知る上で「まずこれだけは必読!」と言える3冊を取り上げました。

転職活動において情報収集はとても重要で、極端な話、事前準備で選考結果がほぼ決まるといっても過言ではありません。今は便利な時代ですので、私も含めインターネットでの情報収集につい頼りがちになってしまいますが、情報が体系的に整理・凝縮された書籍というメディアの価値はまだまだ過小評価すべきでないと感じます。また転職の瞬間だけでなく、読書等で得た知識やアイデアはその後の仕事にも確実に活きてきます。(何より私自身、まだまだ足りない経験を読書や雑誌購読で必死に補いながら仕事にあたっています。)

皆さま日々大変お忙しくされていることとは思いますが、転職実現とその後のご活躍に向けて、まずは1冊、手に取ってみて頂けましたら幸いです。

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