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『同じ世界で息してる』

視線を下げて

丁度いい

今はこれくらいで

見えてくるもの

そのままに


聞こえてくる

苗字で

下の名前で

愛称で

とても親しげに


久しく

呼ばれなくて

散歩中の犬も

花の名前も知らず

通り過ぎていく


君の名前を

歩きながら

そっと口ずさむ

丁度いいところまで

視線を下げて


耳元をそよ風が

吹き抜ける

身体の芯まで

届くような

柔らかい風


今見えてくる世界

背伸びしなくても

目に映る

そよ風に包まれて

君の名前を口ずさむ


柔らかい風に乗って


届けられる


入っていく


同じ視線で


見ると


見えてくる


同じ景色


二人


花の名前を


言っている




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